厚労省に対する取材で、猫や犬から
人間にうつる「コリネバクテリウム・
ウルセランス感染症」が原因で
亡くなった事例があった事を発表した。
症状は呼吸困難の他に咳やクシャミや
鼻水といった風邪の様な物から、
皮膚病の様な物まであるが、動物病院
ならば確実な医療が出来る。
驚くべき事にこの様な事例は他にも存在
していたが、それが明るみに出なかった
のは感染症法に問題があった為である。
猫と犬が原因となって人間にうつる感染症「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」は身近な所にある!
2018年1月14日、厚生労働省に対する
取材に於いて、猫や犬から人間にうつる
人獣共通感染症である
「コリネバクテリウム・ウルセランス
感染症」が原因となって、日本国内で
初めて亡くなった方が確認されていた
事が明らかになった。
この感染症は、「コリネバクテリウム・
ウルセランス菌」に人間が感染する事で
起きた病気であり、感染者から他の人間
にうつる訳では無いとはいえ、猫や犬を
大切にしている人にとっては大変に
厄介な感染症である。
厚生労働省の発表では、同感染症で
亡くなった患者は福岡県の80代の女性で
2016年5月に呼吸困難となり3日後に
亡くなっており、原因として3匹の猫に
屋外で餌やりをしていた事が原因となり
この女性にうつるという感染症の経路が
有力視されている。
海外のイギリスでも猫や犬に接触した事
により、同感染症で亡くなった方が
出たケースは数十件にも上っている。
普段それこそペットを「猫可愛がり」
しているペット愛好家にとって、
この程度で感染してしまう事が
判明したらゾッとする事は間違い無いが
抗菌薬で治療が可能と言われている。
猫や犬が原因となって人間にうつる
感染症ならば何故見逃されてきたかと
いう話になるが、これもまたペットを
愛して止まない方にとってにわかに
信じられない話ではあるが、
日本国内の感染症法に基づいた届け出の
義務が無かった為である。
犬や猫を始め、生きるもの全てを大切に
して、酷い仕打ちを慎むようにとの目的で
徳川家5代将軍の徳川綱吉が発令した
「生類憐みの令」の様に、10万匹の野犬
を収容する施設を作り、野犬の食事と
して人間が食事としてとる様な米と味噌
と魚を与えた時代とは打って変わって、
感染症が人間にうつる危険があるとして
ペットが隔離される様な扱いになるかも
知れない時代が
来てしまったのだろうか?
猫と犬が「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」の症状が現れた場合、原因は獣医科で突き止められる!
ペットとして飼っている猫や犬が感染の
原因となる「コリネバクテリウム・
ウルセランス感染症」の症状は、上述の
呼吸困難の他、様々な症状が見られる。
症状は呼吸困難の他に咳やクシャミや
鼻水といった風邪の様な物から、
皮膚病や粘膜の異常といった物があり、
もし飼育している猫や犬にその症状が
見られたら獣医師の診察を早めに
受けさせることが大切である。
国内でも症例は20近くの物があり、
この感染症の症状が見られた患者は
猫や犬を複数飼育していた方に
見られた他、飼育していた猫や犬が
この感染症にかかり、その症状が原因で
感染したケースもある。
また油断がならないのは、その感染症の
菌を保有している猫や犬にその症状が
見られなくとも、その感染症の原因と
なる事であり、ペットと触れ合う時間を
過ごした後は手洗いをしっかりと行う
衛生管理を欠かさないようにする事
が大切である。
もしも飼育している猫や犬が原因で
感染してしまった場合は、上述の通り
猫や犬と同じ症状が現れる事があっても
抗菌薬で治療が可能であり、国内での
報告ではマクロライド系抗菌薬の
使用による治療例がある。
もしもペットや飼い主本人の具合が
悪くなったならすぐに治療を受ける様に
すれば間違いは無い。
今、厚生労働省ではこの感染症の
命を落とす例が出た事で日本医師会、
日本中医師会、自治体に対して情報の
提供を行い、もしこの感染症にかかった
場合は医療機関を利用の上、情報提供を
するように呼び掛けている。
この感染症が原因となって、絶命に至る
症状に冒されて大切なペットに会えない
「ペットロス」を防ぐためにも、衛生の
管理は大切にするべきだろう。
まとめ
ペットの猫や犬が原因となって人間にも
感染してしまう
「コリネバクテリウム・ウルセランス
感染症」の症状は、大切なペットの異変
の早期発見がカギである。
飼い主の情がペットにうつる事があった
上でこの感染症にかかった事実が判り
悲しい思いをしない為にも、である。
猫や犬が感染症の媒体となってしまう
世が来るとは、綱吉将軍は夢にも
思わなかったのでは無いだろうか?
参考サイト
//headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180115-00000042-san-hlth
//www.tenpo.biz/tentsu/entry/2016/11/01/100000
//www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou18/corynebacterium_02.html