近畿北部、大雪警報が発令されました。
12日まで警戒が必要だとされています。
週末に天候が崩れて残念ですが、
注意して過ごしてください。
関東でも雪が降り、寒さもピークを
迎えているようです。
天気予報では、雪以外にも、
霙、霰、雹などが予測されることも
ありますが、この違いについては
ご存知でしょうか?
今回は、霙、霰、雹の意味や
成り立ち、違いについて
調べてみました。
霙・霰・雹の成り立ちと意味
霙(みぞれ)、霰(あられ)、
雹(ひょう)。
それぞれ分解するとそうでもない
ですが、一つの漢字として読むと
難しいですね。
分解された漢字を見ても、
意味や成り立ちが想像できません。
また、それぞれの具体的な違いは
なんでしょう。
この項目では、
霙、霰、雹について、
その成り立ちと意味を
次の項目では、違いなどを
見ていきたいと思います。
霙(みぞれ)
霙とは、雨と雪がまざって降るもの。
雨と英で成り立っています。
英には花という意味があります。
霙は「雨の花」と言うことになります。
花びらのように降るから、と
言われているようです。
霙は会意兼形声の文字です。
会意文字とは、六書の会意の方法で
作られた漢字。
意味から作られた文字、という解釈で
間違いではなさそうです。
形成文字とは、六書の形声の方法で
作られた漢字。
部首の一つが、音から当てられた文字、
ということです。
会意兼形声は、この二つの特徴を
併せ持っている文字のことです。
現在では、形声文字だとされた
漢字のほとんどが会意兼形声だと
されています。
霰(あられ)
霰とは、雲から降る氷の粒です。
雨かんむりに散る。
雨が地上近くで固まり、散りながら
降るところから「散」が
使われているようです。
霙と同じく会意兼形声です。
雹(ひょう)
雹とは、雲から降る氷の粒です。
雨と包で成り立つ雹は、
雨が丸く凍って降るところから
作られた、とされています。
「包」には、包むの他に「丸く覆う」
と言う意味もあるそうで、
氷で丸く覆われた雨、ということに
なります。
霙・霰・雹の違い
霙、霰と雹の意味と成り立ちに
ついては上記の通りです。
意味と成り立ちは隣り合わせ
でしたね。
しかし、意味から違いが読み取り
づらいです。
霙は区別しやすいですが、
霰と雹の違いはどこなのでしょうか。
それぞれの定義を確認して、
違いを理解したいと思います。
霙~みぞれ~
霙は、気象観測では、
雪に分類されます。
霙は、雪が雨になる時や、雨が雪に
なる時に多く見られます。
特に、地上の気温が0℃以上で、
上空1500mで-6℃以上-3℃未満の時、
霙になりやすいです。
上空から雪が降ってくる途中に、
雪が溶けて雨になりますが、
一部が溶けずに雪のまま落ちてくる
ことがあります。
これが霙になるのです。
霰~あられ~
霰には、2種類あり、
雪のまわりに水滴がついた白色不透明の
雪あられと、
白色半透明および不透明の氷あられ
に分類されます。
氷あられは、積乱雲内で発生するもので
降る時にパタパタと音が鳴る特徴が
あります。
直径5mm未満の氷の粒であれば、
霰として扱われます。
雹~ひょう~
雹は、直径5mm以上の氷の塊です。
霰が成長したものが雹となります。
数ミリの大きさが普通ですが、
時には数センチにも成長し、
ゴルフボール大にまで大きくなること
があるそうです。
これほど大きな雹では、車の窓ガラスが
割れるような被害も出ています。
それぞれの違い
霙は、気象観測上は雪と同じ扱いである
ため、霙が初雪として観測されることも
あります。
霰と雹の違いは、大きさの違いです。
しかし、天気予報では、
「雪あられ」は「雪」、「氷あられ」は
「雨」に分類されます。
ちなみに、それぞれの天気図記号は、
霙=上半分が雪、下半分が雨の記号
霰=円の中に白抜きの三角形
雹=円の中に黒抜きの三角形
です。
記号が分かると、天気図を読むのも
面白くなりそうですね。
sakura
<参考>
ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9C%99
ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9C%B0
ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%B9
whitebear0930.net/archives/5901
ja.wiktionary.org/wiki/%E4%BC%9A%E6%84%8F%E6%96%87%E5%AD%97
ja.wiktionary.org/wiki/%E5%BD%A2%E5%A3%B0%E6%96%87%E5%AD%97
ja.wiktionary.org/wiki/%E4%BC%9A%E6%84%8F%E5%BD%A2%E5%A3%B0%E6%96%87%E5%AD%97