東京都が高齢者の踏み間違い事故を
受け、防止装置の購入費用を
補助する事を決めました。
高齢者の踏み間違いで、
一番事故が多いと考えられている
プリウスですが、何故、
そう考えられているのでしょうか?
また、各年齢層の踏み間違い事故の
件数とその原因の傾向について、
見て行きましょう。
プリウスの踏み間違い事故が多いのは何故?
プリウスと言えば高齢者が運転し、
池袋で多くの人を轢く事故を
引き起こした車種として、
今では、あまり良いイメージを
持たれてない方もいらっしゃるのでは
ないでしょうか?
実はプリウスはその販売数が
ダントツで多く、そのせいで
自動車事故を起こす割合が
他の自動車よりも多く見えている
のです。
また、その購入年齢層も高く、
プリウス自体も元からそういった層に
向けて開発された車でした。
しかし、
高齢者向けとしていたのにも
関わらず、少しややこしい操作が
事故を引き起こしているとも
言われています。
そして、踏み間違い事故の件数は、
年齢層別にみると、実は、
高齢者は割合的に一番多くはない
のです。
事故の傾向別に見ると、
実は29歳以下の割合が
一番多い事が判明しています。
そんな踏み間違い事故について、
更に詳しく見て行きましょう。
踏み間違い事故車=プリウスは数の多さのせい!?
プリウスを操縦する高齢者の
目立った事故が多発している為に、
プリウスは踏み間違い事故の
代名詞と考える風潮が広まっています。
それを表す言葉として、
「プリウスミサイル」
という造語まで出来てしまう程です。
何故、プリウスには事故が多いと
思われてしまうのか、
その理由の一つとして、
出回っているプリウスの台数が
多い点があります。
プリウスは2017年の時点で、
累計400万台を売り出した人気が
かなりある車種です。
それ故に、事故が起きると、
数の多いプリウスが目につく事が多く、
プリウス=事故車というイメージが
つきやすいのです。
プリウスは高齢者が乗る車!なのにややこしい!
プリウスには踏み間違い事故車の
イメージと共に高齢者が乗っている
というイメージが広まっています。
このイメージ、実は間違っていません。
元々、
プリウスの開発者の大塚明彦さんは、
子育てを終えた夫婦が、乗っていても
恥ずかしくない、コンパクトな車という
コンセプトでプリウスを開発しました。
その為、4代目プリウスまでは、
60歳以上の購入者がメインの層でした。
しかし、高齢者に向けた車であるにも
関わらず、その仕組みにはややこしい
部分がありました。
それが独特のシフト操作です。
プリウスタイプのシフトバターン、D、N、Rそれぞれシフトしても、その位置を保持せず、原点位置に戻る。その構造でブレーキを踏まずにD、N、Rにシフトできるのはヒューマンエラーを誘う可能性のある構造!ホンダはしっかり考えられていて、ブレーキ踏まずにシフトが変えられない仕組みになってます。
— RotaryからV12、2st、基板修理OK (@048b1057cd4f402) 2019年4月25日
以上の説明の様に、
プリウスは他車と比べると少し変わった
特徴を持っています。
この特徴のせいで高齢者が
操作ミスをして、プリウスロケットが
発生しているのでは?
と考えられています。
数が出回っているのと、
乗っている人に高齢者が多い。
この二つの要素のせいで、
プリウス=高齢者の踏み間違い事故
という図式が出来上がってしまった
のですね。
踏み間違い事故が多い年齢層とその傾向!
踏み間違い事故は最近ニュースを
騒がせている為に、高齢者が
一番多いと思われがちですが、
実はそうではありません。
年齢層を見ると、29歳以下の
若者が多いのです。
次は、そんな、
年齢層別の事故の傾向を
見て行きましょう。
踏み間違い事故の年齢層別割合と傾向!
踏み間違い事故の年齢層別の
割合は以下の様になっています。
29歳以下 27.4%
30歳代 13.1%
40歳代 10.5%
50歳代 14.1%
60歳代 15.4%
70歳代以上 19.5%
29歳以下が一番多い事が判ります。
29歳以下の事故が一番多い理由には、
運転習熟度が低い為に、
踏み間違い事故を起こす傾向があると
推測されています。
そして、運転に慣れていく
30歳代以上から踏み間違い事故の
割合が減って行き、認知機能の
低下が高齢になっていく度に
進んでいき、また事故発生の
割合が増えて行くと推測されます。
ニュースで高齢者の踏み間違い事故が
多く報道されている為に、
てっきり高齢者の事故割合が一番多いと
思いこんでしまいますね。
まとめ
世間ではプリウスや高齢者が特に
バッシングの対象になっています。
しかし、
車という一度間違えば大惨事にも
なりかねない機械を操縦している事を
私達も意識しなければならないのかも
しれません。
RuRuhase
<参考サイト>
産経新聞
東洋経済ONLINE
IT mediaビジネス ONLINE