国家公務員や官僚の天下りの規制や禁止についての現状と今後!

文部科学省の官僚の天下りの
あっせんが世間を騒がせています。

国家公務員や官僚の天下りの
規制や禁止はどうなっているの
でしょうか。

今回の天下り問題でも、
文部科学省の天下りに関わった9名の
処分が決定しています。

天下りの規制や禁止について、
そして、天下りが起こる仕組みなど
を調べていきたいと思います。

 

 

天下りとは?

 


天下りを規制や禁止する原則が
ありますが、現在も天下りは
なくなっていません。

そもそも天下りとは何でしょう?

天下りとは、国家公務員、官僚などが
退職し、勤務していた行政機関と
関係のある民間企業、政府関係機関など
の幹部として再就職することです。

「幹部として」ということが
大きな問題だと捉えられる
所以だと思われます。

規制や禁止が原則とされているにも
関わらず、天下りはなぜ起きるの
でしょうか。

これには、昇進の仕組みが
深く関わっているようです。

また、国家公務員、官僚を目指す人は、
天下りすることまで見越して
進学先を決めたり、一生懸命勉強する、
とも言われています。

国家公務員や官僚は、年功序列で
昇進していきます。

実力や能力は全く関係しないそうです。

特に、キャリアと呼ばれる
国家公務員一種試験に受かった人たちは、
同期であれば、同じ時に同じように
昇進していけるそうです。

反対にノンキャリアの人は
最高で課長補佐の役職までなのだそう。

キャリア組みは、更に昇進して
いきますが、だんだんとポスト自体が
減っていきます。

そんな時に、ポストに就けなかった人が
ポストに就いた人よりも年齢が高い場合
仕事がやりにくくなり、若い優秀な人の
育成やチャンスが減ってしまいます。

そこで、ポストからあぶれてしまった
人は早期退職をするのです。

これは決まりごとではないようですが、
「慣習」となっているようです。

早期退職をした後に再就職する時に
天下る、というわけです。

早期退職ですから、定年までも
まだ時間がありますし、
働き盛りといってもいい年齢です。

生活のためにも、再就職したいのは
当然ですね。

この保障のために、たくさん勉強し、
官僚として勤めている、という人も
居るそうです。

省庁によって、天下り先の
充実や待遇差があるそうです。

また、天下りができるのは、
キャリア官僚のみで、それ以外の
官僚は天下ることもできないと
言われています。

同じ国家公務員でも、かなり待遇に
違いがあり、能力では上ってゆけない
壁があります。

各省庁の流れを良くし、将来に不安を
抱かないで済む環境が、国のために
良い仕事をさせる、と信じられている
ようですね。

 

 

天下りの規制、禁止

 


国家公務員、官僚には、天下りする
ことが当たり前になるような仕組みが
あることが分かりました。

これはもう体質と呼べます。

ただ単に、天下りを規制、禁止する
だけでは、この体質を変えることは
できないのではないでしょうか。

国家公務員になるには、大変な
努力がいるでしょうし、
キャリア官僚になってからも
胃が痛むことも多いはずですから、

将来への安心や保障を受けるのは
当然と思えるのかもしれませんし、
そのオプションが魅力で
国家公務員になった人もいる
のでしょう。

しかし、現在では、国家公務員法で、
退職前の5年間に、密接な関係があり、
利害関係が生じる企業への天下りを、
退職後の2年間禁止されています。

これまで、天下り対策として
国家公務員法や再就職等監視委員会の
発足などをしてきました。

今回の文部科学省、天下りあっせん問題
の対応としては、

体制刷新のため、
新しい事務次官を決め、辞任した
前川喜平氏の代わりに戸谷一夫
文部科学審議官を昇格させています。

そして、今回問題のあった人事課から
再就職規制の機能を分離することが
決定してます。

sakura


<参考>
kotobank.jp/word/%E5%A4%A9%E4%B8%8B%E3%82%8A-159227
www5.cao.go.jp/kanshi/gaiyou.html
sankei.com/affairs/news/170118/afr1701180032-n1.html
www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20170118/3114281.html
cas.go.jp/jp/gaiyou/jimu/jinjikyoku/files/h2810saishushoku.pdf
jiji.com/jc/article?k=2017012000418&g=pol
kojimalaw.jp/treatises/treatises_032.html
kyuuryou.com/w2893-2013.html
ameblo.jp/akky-0829/entry-11923281343.html

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