朝鮮半島統一のシナリオ!北朝鮮と韓国それぞれのメリットと日本への影響は?

朝鮮半島が統一するのではと、一部では
囁かれていたが、4月末に南北首脳会談
が実現する運びとなった。

平昌五輪でも統一チームを作ったりと、
北朝鮮と韓国間の融和ムードを世界中に
演出するかの様なシナリオを見せている
両国である。

果たして、朝鮮半島が統一される日が
本当に来るのだろうか。

統一となった場合、今後の日本との関係
も調べてみる事にする。

 

朝鮮半島統一へのシナリオとは?北朝鮮と韓国の其々のメリットとは何か?そして、日本に来る影響とは?

 


朝鮮半島が統一するのでは?とは、一部
では以前から囁かれていた話である。

分断された北朝鮮と韓国の統一と言う、
それ迄考えられなかったシナリオだが、
平昌五輪での統一チーム結成や4月末に
南北首脳会談が開かれる事が決定し、
シナリオが現実味を帯び始めていると
捉える動きも出始めている。

この動きを、日本側としても、当然、
注意して見ていなければいけない。

朝鮮半島が統一された場合の、北朝鮮と
韓国のメリットとは何か?

また、日本への影響は?

朝鮮半島統一のシナリオが実現すると、
北朝鮮主導の統一国家が誕生する可能性
と韓国主導の統一国家が誕生する可能性
が、考えられる。

しかし、朝鮮半島統一のシナリオが実現
すると韓国側のメリットが、どうしても
少なく映って来る。

経済の側面で見ると、韓国側が北朝鮮を
上回っているが、その為、朝鮮半島が
統一されるシナリオが実現した場合、
経済格差では低い位置の北朝鮮側に
合わせる形となり、
経済失政が予測される。

その為、北朝鮮の多くの労働者が経済的
に上回っている韓国に流れて行き、長年
対立していた民族間の抗争が起きる事も、
充分に考えられる。

嘗て経済格差が大きかった東西両ドイツ
が、統一直後に深刻な不況に襲われたが、
それを繰り返すのでは?と懸念する声も
大きい。

また、日本に取っても脅威になって来る
北朝鮮側の武力による武装化が進む事も
考えられる。

北朝鮮が、世界中から非難されながらも
一向に止めようとしない核保有を、
韓国を取り入れて朝鮮半島統一を
実現させる事で更に脅威を増し、
日本の他、諸外国を脅かす様、
勢力維持の目的も孕んでいる。

北朝鮮と日本の間では正式に国交樹立を
していない。

朝鮮半島統一のシナリオが実現した場合
の、日本への影響と問題とは何か?

 

朝鮮半島が統一のシナリオが実現した場合、日本のメリットと、抱える問題は?

 


朝鮮半島統一のシナリオが実現し韓国と
北朝鮮が手を組んだ場合、日本が受ける
影響とは何か?

緊張感が高まって来た北朝鮮と韓国間の
朝鮮半島統一のシナリオに、日本が取る
対策とは何か。

現状のまま朝鮮半島が統一されると、
北朝鮮や韓国から受ける日本への影響
は、かなり大きい。

シナリオで考えられる一つとして
「朝鮮半島全域を中国が実質的に支配し
中国の人民解放軍がその支配地域に駐留
する」というものがある。

このシナリオ通りになると、日本が中国
の脅威を直接受ける事になり、その脅威
に対処する為、現在の防衛態勢を抜本的
に改善する必要に迫られる。

その為、日本は防衛費等の財政面で、
圧迫される可能性が考えられる。

日本が財政的に圧迫されるのは、
防衛費に留まらない。

2002年9月。小泉純一郎首相(当時)
が訪朝し、北朝鮮・朝鮮労働党総書記の
金正日と合意した日朝平壌宣言にて、
国交正常化後に日本が1兆円の経済協力
を実施することが明文化されたが、
統一された場合、北朝鮮に対する
戦後賠償として、これを上回る金額を
要求するとの懸念もある。

防衛面では更に、核保有をした国が中国
と足並みを揃えて反日反米傾向を強め、
在韓米軍が撤退を余儀なくされた場合、
日本の防衛ラインが、現在の北緯38度
から対馬海峡迄一気に南下してしまう。

これによって、日本海と東シナ海の
制海権が脅かされてしまう。

また、北朝鮮と日本の間と言えば、
拉致被害者の問題を外す事は出来ない。

4月に北朝鮮と韓国の間で南北首脳会談
が開かれる一報を聞いて、拉致被害者の
間にも歓迎と不安の声が交差している。

南北分断70年を機に平和を話し合う場
が出来た事を喜ぶ声や、これで拉致問題
が前進するのではと期待する一方で、
日本の拉致問題が取り残されるのではと
心配する声も、拉致被害者の間から
出ている。

 

まとめ

 


朝鮮半島統一による北朝鮮と韓国が合併
した場合、世界的に見ても脅威的存在と
捉えてしまうのは、明白と鳴り得る。

隣国の脅威に振り回されて来た日本も、
当然、この脅威を直視し、柔軟に政策を
打ち出しながらの、歩み寄りを考えない
といけない時期に来ている。

但し、国政重視と、軍事や経済ばかりに
眼を向けず、拉致問題が未だ解決せず、
苦しんでいる被害者が多くいる事も、
念頭に置いて欲しいところである。

Nabesama

編集後記

 


一般的な民主主義国である韓国と、
金正恩の独裁国家である北朝鮮の
国家統一は、極めて難易度が高く
実現すれば北朝鮮側の策略に韓国側が
飲み込まれてしまうだろうと、誰もが
容易く想像するだろう。

朝鮮半島統一は両国民の悲願とも
言われているが一方では文在寅大統領の
政治的功名心の暴走とも見られている。

そして上述の通り、日本への影響は
甚大な物となる可能性が高く、
隣国でありながら手放しに祝福出来る
様なシナリオでは無いだろう。

<参考サイト>
ZAKZAK
産経新聞
毎日新聞
ウィキペディア

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