本来なら平和なはずのお盆休み。

しかし、12日夜に大阪府の富田林署から
逃亡した樋田淳也容疑者の一件で
周辺住民は今も不安な日々を過ごしている。

何故このような事態に陥ってしまった
のだろうか。

改めて今回の留置所の問題点や、弁護士
との面会の状況などを詳しく見ていこう。

また、この不祥事によって富田林署長の
責任は問われるのだろうか?

 

 

 富田林署不祥事!弁護士面会後に逃亡の経緯や容疑者の現在は?

 


留置所からの逃亡は今年に入ってからも
何件か耳にしたが、面会室から誰にも
見られず逃亡したという不祥事は初めて
聞いたかもしれない。

弁護士との面会そのものに問題は
無かったのか?

弁護士のその後の対応は正しかったのか?

留置所はどのような構造だったのか?

など疑問は尽きない。

又、今回の不祥事に対しては、松井知事も
「富田林署の管理体制に不備があった」と
明言しているが、未だ署長自身は会見を
開いていない。

これに対する世間の反応や、今後の
富田林署長の処分も気になるところだ。

関連記事:
樋田淳也容疑者が山口県周南市で逮捕!

 樋田淳也容疑者逃亡の経緯について


まずは、今回樋田淳也容疑者が富田林署
から逃亡した経緯について
時系列で追っていこう。

今回の逃亡が起こったのは8月12日。

午後7時半 面会室で弁護士との接見開始
午後8時頃 面会が終了して弁護士退室
(この時退室ブザーが鳴らず)
午後9時43分 容疑者の逃亡が発覚

つまり、弁護士との面会がとっくに終了
していたにも関わらず、退室を知らせる
ブザーが鳴らなかった為、誰もその事に
気がつかないまま樋田淳也容疑者が
一人きりになり、逃亡が成功してしまった
という事だ。

樋田淳也容疑者は、弁護士との間にある
アクリル板を押し壊し、誰もいない
面会室の前室を通って建物外に脱出。

富田林署の裏口から東側の塀を乗り越え
逃亡したと見られている。

 樋田淳也容疑者逃亡中!逃亡経路や現在の状況は?


留置所から逃亡した樋田淳也容疑者は
現在も捕まっていない。

捜査関係者によると、逃亡のすぐ後、
富田林署の周辺にある複数の防犯カメラに
樋田淳也容疑者とみられる人物が映って
いたそうだ。

その映像から、樋田淳也容疑者は富田林署
の南側で赤い自転車を盗み、それに乗って
北上したと見ているそう。

そして、隣接する羽曳野市内でその赤い
自転車が乗り捨てられているのも
見つかっている。

羽曳野市は樋田淳也容疑者の実家にも近い
地域だそうで、土地勘のあるこの周辺に
潜伏しているのではないかと見られ、
現在も3000人態勢で捜索中だ。

次の章では、今回の留置所の問題点や
富田林署の対応について
詳しく見ていこう。

 

 

 富田林署不祥事で留置所の問題点続々。署長の責任は?

 


富田林署の大きな不祥事となってしまった
今回の容疑者逃亡。

ここまでは、留置所からの容疑者逃亡の
経緯や現在の状況についてまとめてきた。

ここから先は、今話題になっている

富田林署の留置所の問題点
不祥事に対する署長の対応
署長の今後の処分

等について、ネット上の反応も見ながら
調査していこう。

 今回の不祥事の様々な問題点


まずは、今回の留置所からの逃亡に関して
持ち上がっている様々な問題点を
見ていこう。

 

① 面会のシステム

一般的に、弁護士は「接見交通権」により
警察官の立ち会い無しで面会が可能だ。

また、時間制限も無い為、面会終了後に
容疑者自身がドアを叩き知らせるシステム
なのだとか。

面会者側も、面会終了後に一声かける事を
お願いされているものの、基本的に退出は
自由とされている。

更に、この弁護士は何度も接見に訪れて
いたため、声かけ不要だったとの情報も。

では、どうやって面会終了を知るのか?

 

② ブザーの電池抜き取り

通常は、面会室を退室した際に鳴るブザー
がある。

上記のような面会システムであれば、
ブザーの役割はなおさら重要だ。

しかし実際には、ブザーの電池が
抜き取られ鳴らない設定になっていた。

その抜き取りの理由は

容疑者達からブザーがうるさいと
言われていた為だったとの情報も出回り

「留置所の本来の目的をわかっていない」
「誰の意見を聞いているんだ」

と怒りを買っている。

 

③ アクリル板劣化

容疑者と面会人を隔てるアクリル板は、
もちろん頑丈な作りになっている。

押して壊れるような構造であるわけが
ないのだが、富田林署の留置所に設置
されているアクリル板は30年間取り替え
られておらず、強度調査も目視のみだった
そうだ。

腐食は無かったものの、ねじで固定されて
おらず、「押しても外れないようになって
いる」という富田林署幹部の発表とは
食い違った状況だった。

 

④ 初動の遅さ

もちろん不祥事自体に対する批判も多いが
逃亡発覚から8時間以上が経過してから
市民に注意を促した事に対する不信感も
大きいようだ。

富田林署は当初
「捜査を優先していたため」としていたが
府警本部は初動対応が遅れたことを認め、
謝罪している。

徐々に明らかになってきた
富田林署不祥事の問題点。

次では、今回の不祥事に対する
世間の反応を見てみよう。

 世間の反応や署長の処分は?


様々な問題点が浮上している件について
ネット上では「署の明らかな失態」と
見ている人が大多数のようだ。

又、連日これだけの騒ぎになっているが
富田林署の署長はまだ記者会見を開いて
いない。

副署長がコメントを出すも
「言い訳ばかり」と批判を浴びており、
署長や副署長たちの対応には今後も
厳しい目が向けられそうだ。

噂では、現在の署長や副署長は今年の春に
着任したばかりとの情報もあり、氏名等は
明らかになっていない。

更に、今後どのような責任問題に発展する
のかも不明である。

しかし、今回の不祥事で国民の怒りは爆発
寸前で、今後署長が謝罪会見を求められる
事は間違いないだろう。

関連記事:
樋田淳也容疑者が逃走中

関連記事:
樋田淳也容疑者の生い立ちと実家

 

 

 まとめ

 


今回は、富田林署から容疑者が逃亡した
不祥事について、その逃亡経緯や留置所
の問題点まで調査した。

富田林署が杜撰な施設管理をしていた事
は誰が見てもわかるが、今回は問題点が
あまりにも多く、怒りの声の中には

「警察に内通者がいるのでは?」
「逃亡を手助けした人がいるのでは?」
との意見も混じっていた程だ。

しかし、今一番に求められているのは
樋田淳也容疑者の早期発見である。

今回の逃亡により、これ以上被害が
広がらない事を祈るばかりだ。

miya

<参考サイト>
産経WEST
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