今日、岐阜県多治見市では40度を記録。

7月に40度を超えるのは14年ぶりとの事で
専門家も「危険な暑さ」と警告している。

今回は、猛暑が続く最近よく耳にする
「高温注意情報」に注目してみた。

高温注意情報とは何なのか?その目的や
基準、履歴について調査!

また、連日の高温で益々増え続けると
予想される熱中症。

高温注意情報は熱中症を予防できる程度
の力を持っているのだろうか?

 

高温注意情報とは?基準や過去履歴は?

 


皆さんは「高温注意情報」とは何か
ご存知だろうか。

ニュースで耳にしても、よくある注意報
かと聞き流していないだろうか。

実は、高温注意情報とは、比較的
新しく出来た注意情報だ。

高温注意情報が出来たきっかけや
発表の基準は?

近頃は猛暑が続き過ぎていると感じるが、
最近の高温注意情報履歴も気になる。

さらに文章後半では、熱中症対策のために
野外活動を自粛する基準は?など
高温注意情報と熱中症の関係にも触れる。

高温注意情報はいつから出来た?


まずは、高温注意情報とはいつ出来たもの
なのか説明しよう。

高温注意情報が出来たきっかけは、
2011年に起きた東日本大震災である。

この災害により、全国的に皆が節電を
心掛ける事で、熱中症にかかりやすく
なるだろうという見立てから、注意を
呼びかける目的で作られた。

高温注意情報とは、熱中症のために
作られた注意情報とも言えるのだ。

ちなみに、災害時に使用される一般的な
「注意報」とは別物である。

高温注意情報の基準や過去の履歴は?


ここでは、高温注意情報の基準や過去の
履歴についてまとめてみた。

まずは、高温注意情報の基準について
説明する。

毎年4月第四水曜日から10月第四水曜日
を対象とした期間に、気象庁の過去の統計
を元に、気温が35度以上になると予測
される場合に出されるのが
高温注意情報だ。

最近の暑さの前では、もはや35度以上と
いう基準も普通だと感じてしまうのが正直
なところだが…。

続いて、高温注意情報の過去履歴
についてだ。

調べてみると、2011年から毎年定期的に
高温注意情報が出された履歴があり、
範囲も北海道から沖縄まで偏りが無い。

もはや日本全国どこを見ても猛暑が記録
される時代なのだ。

今年は特に高温注意情報の
発表頻度が高い。

18日現在、40都道府県というほぼ全ての
都道府県に高温注意情報が出されている。

又、神奈川県では7月13日に今年初めて
発表されてから6日間連続で出されており、
ネット上でも注意喚起の声が。

ここまで頻繁に出されると危機感が無く
なりそうにも思えるが、実際は熱中症を
防ぐことが出来ているのだろうか?

次の章で、熱中症に対する高温注意情報の
影響力について紹介したい。

 

高温注意情報の影響力と熱中症予防?

 


毎日のように出されている
高温注意情報。

本来は、熱中症を防ぐために
作られたものだ。

実際に、高温注意情報はどの程度
参考にされているのだろうか?

最近の事故のニュースに基づいて
考えてみる。

高温注意情報に影響力は無い?


昨日17日、熱中症に関する痛ましい
ニュースが入ってきた。

愛知県豊田市教育委員会は17日、市立梅坪小(同市梅坪町)の教室で、校外学習から戻った1年生の男児(6)が意識不明の状態となり、搬送先の病院で死亡したと明らかにした。医師は、熱中症の中でも最も症状が重い熱射病と診断したとしている。(中略)
名古屋地方気象台によると、同日午前11時の豊田市の気温は33・4度。熱中症予防を呼び掛ける高温注意情報が出ていた。
引用:産経WEST

高温注意情報が出されていたにも関わらず
野外で虫取りをしていた小1男児が
熱射病にかかり命を落としたのだ。

校長は、「これまでも大きな問題は
なかった」為に活動を中止しなかったと
説明するも、ネットなど世間からは
「何のための高温注意情報なのか」
「即刻中止させるべきだった」
等と批判されている。

熱中症に対して活動中止の明確な基準を
設けている学校はまだまだ少ない。

年々気温が上がり危険度も増している
日本だが、熱中症に対する認識が甘い事
を裏付ける事故となってしまった。

子供やお年寄りは体感温度が違う?
熱中症に要注意!


昨日小1男児の命を奪った熱中症だが、
子供やお年寄りは体感温度が違う?
という話も見つけた。

子どもや高齢者は、水分をためておく筋肉の量が少ないため熱中症になりやすい。服部さんは、最高気温に5度足して判断すべきだと指摘。背が低く路面に近い子どもは野外で照り返しをまともに受けるうえ、気温が35度でも体感温度は40度近いという。午前10時時点で28度以上で、高湿度で風がないときは、エアコンのある教室にとどまるなど、勇気ある判断をしてほしい。
引用:朝日新聞digital

確かに、背が低い子供がアスファルトの
熱をより敏感に感じて体温が上がると
いう説には納得だ。

又、子供やお年寄りは
「何となく弱い存在だから」ではなく、
体の構造上熱中症にかかりやすいのだ
という説明でしっくり来た人も多いのでは
ないだろうか。

大人ももちろんだが、熱中症にかかり
やすい子供やお年寄りに気を配り、
昨日のような犠牲をこれ以上出さない
よう努めなければならない。

 

まとめ

 


今回は、猛暑日が続く中出されている
高温注意情報について調査した。

部活や体育の授業で、どんなに暑くても
水分補給をして耐える…という時代は
もう終わったようだ。

もはや、野外活動を中止しなければ
命に関わる程の高温が続いている。

それぞれが熱中症に対する固定概念を
捨て、命を第一に考えなければならない
と感じた。

miya

<参考サイト>
気象庁
朝日新聞digital
Wikipedia

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