中高年の引きこもりが
深刻化しています。
今までは引きこもりと聞くと、
不登校の延長にある物だと
考えられてきましたが、
原因は病気等様々であると言えます。
また、実態も暗い部屋に閉じこもって、
ゲームをしているという典型的な
イメージとは違う事が判明しています。
そして、将来的には生活保護が
必須の未来が待っています。
そんな引きこもりの今について、
見て行きましょう。
中高年引きこもりの原因と実態!
引きこもりと言えば、少し前までは、
「だらしがない」
「若気の至り」
「ドラ息子・娘」
という扱いをされていました。
しかし、
今や中高年の引きこもりは、
61万人を超え、深刻な社会問題と
化しています。
そして、引きこもりとなった原因は、
退職や職場の人間関係、病気等の、
本人が望んで引きこもりになった
訳では無く、その時の状況によって
致し方なくなってしまった事が
判明しています。
そしてその実態は、
ただ家でネットなどに没頭する
というテンプレイメージ
通りの物ではなく、
更に悲惨な物であると言えます。
また、
このまま中高年の引きこもりを
放置していると、両親の死去により、
生活保護を受ける引きこもりの人が
急激に増大する可能性があります。
中高年の引きこもりについて、
更に詳しく見て行きましょう。
中高年の引きこもりの原因!止むに止まれぬ事情
中高年で現在、引きこもりを
している人が引きこもりとなった
原因には、以下の様な事が
挙げられます。
・退職
・人間関係
・病気
・職場に馴染めなかった
・就活失敗
そして、引きこもりと言えば、
若い頃からずっと引きこもっている
人が多いと考えられがちですが、
実は40代からひきこもりとなった
人も多いのです。
近年では鬱病などの心の病気も
含めて、本人は決して引きこもりには
なりたくなかったのに、
成らざる得なかった人も増加している
という事です。
次は、
そんな引きこもりの人々の実態を
見て行きましょう。
中高年の引きこもりの実態!
練馬で元官僚が引きこもりの息子を
刺殺した事件で、被害者の息子が
ネットゲームをずっとやっていた事で、
引きこもり=ネットゲームやネット
というイメージをお持ちの方も
いらっしゃるかと思われます。
しかし、
それはむしろ例外であると
言えます。
引きこもりの人に調査した結果
によると、ウェブサイトやSNSの
閲覧や書き込みをしている人は、
20%にも満たない結果が出ています。
それどころかネットの使用自体も
少ない事が判明しています。
理由は、社会と繋がっていない、
繋がる相手がいない為に、
そもそもSNSやネットゲーム等の
他者と繋がる文化に親しんでいない為と
言われています。
中高年引きこもりの実態は、
むしろ、ネットゲームやネットを
やっているというテンプレよりも
深刻である事がわかる結果ですね。
中高年引きこもりが行きつく先は生活保護!
中高年引きこもりに付きまとう
大きな問題として、扶養してくれる
両親の病気や死去があります。
両親の年金で生きてきた中高年の
引きこもりの人々が、
新たに収入を得るとなると、
生活保護が第一に考えられます。
しかし、
61万人以上もいる引きこもりが
生活保護を一斉に受けるとなると、
日本は立ちいかなくなります。
次は、そんな引きこもりと生活保護、
そして、その対策についても
触れて行きます。
8050問題と中高年引きこもりの生活保護!
80代の両親が50代の息子を養う、
8050問題は、今や急務の課題で
あるといえます。
そしてこの問題を放置すると
行く行くは80代の両親も病等で
扶養する事が困難になってくる
可能性があります。
場合によっては、両親が
そのまま死去する可能性も
あります。
そうなると、引きこもりの人は、
生活保護で生活する事になりますが、
引きこもりの人数を考えると、
生活保護受給者は急激に増大し、
日本に大打撃を与える可能性が
あります。
中高年引きこもりに対する対策!
この事態を重く見た政府は、
少し遅いと感じられますが、
引きこもり対策に乗り出しました。
しかし、
今回の対策で内閣府の担当者は、
中高年引きこもりに対しては、
若者と違った支援策が必要だとも
述べています。
確かに、ただ中高年引きこもりを
人手が足りない職場に押し込める
だけでは、彼らが引きこもりとなった
原因を再び繰り返して、問題の解決に
至らない可能性があるので、
これまでの支援策とは違った策が
必要なのはその通りであると
言えますね。
まとめ
最早引きこもりは対岸の火事だとは
言えない事態となってきています。
彼らが引きこもりとなった原因を
見ると、それは現代社会の誰にも
起こり得る可能性がある問題ばかり
です。
引きこもりから生活保護受給者の
増加は、「自己責任」と彼らを放置した
ツケが今回ってきたとも考えられます。
RuRuhase
<参考サイト>
Abema TIMES
日本経済新聞
産経新聞