美空ひばり塩酸事件の爪跡!犯人のその後は?アイドル襲撃の歴史と異常なファン心理!

美空ひばりさんと言えば、
歌謡界において日本を代表する大スター
と言っても過言ではありません。

そんな美空ひばりさんが塩酸を
かけられた事件はあまりにも有名です。

美空ひばり塩酸事件は、ファンが
その犯人であったことでも当時話題に
なりました。

塩酸事件の爪跡からどのような犯人の
心理が読み解けるのでしょう。

また、犯人のその後はどうなっている
のでしょうか。

今回は、美空ひばりさんの塩酸事件を
中心に、犯人となってしまう異常な
ファン心理について見ていきます。

 

 

美空ひばり塩酸事件の爪跡!犯人のその後は?

 


まずは、美空ひばりさんの塩酸事件に
ついてご紹介します。

塩酸事件が発生したのは、
1957年1月13日、浅草の国際劇場で
公演していた『花吹雪おしどり絵巻』
でのことです。

出演していた美空ひばりさんは、
ファンの少女Aに塩酸をかけられて
しまいます。


事件当時、少女Aは19歳でした。

少女は顔や胸など、塩酸の跡が分かり
やすいような場所を狙いました。

美空ひばりさんの他には、近くにいた
出演者3人にも被害は及んだようです。

美空ひばりさんは、劇場の近くの
浅草寺病院にて治療を受けますが、
顔や首、胸や背中などに火傷を
負います。

全治3週間の負傷です。

事件時に身につけていた、衣装も焦げて
いるなど、塩酸事件の爪跡はとても
大きいものでした。


犯人となった少女Aは、美空ひばりさん
の大ファンだったようです。

山形県から上京してきた、少女Aは
事件の10ヶ月前から女中の仕事に就いて
いました。

少ない給金で美空ひばりさんの
ブロマイドを購入し、
自室に貼ったり、美空ひばりさんの出演
する映画は毎度チェックしていたりと
かなり熱烈なファンだったようです。


一方で、美空ひばりさんの家に電話を
かけたり、押しかけたり
と行き過ぎたファン行動も
見せていました。

事件2日前には、少女Aは突如勤め先の
家を飛び出すことになります。

書き置きには、
「世の中がいやになった。死にたい」
と記されていたようです。


犯人のその後の行動は、
国際劇場にて
美空ひばりさんの出ている公演を観たり、
美空ひばりさんの映画を鑑賞したり
して事件当日までを過ごします。

少女Aが塩酸事件を起こす
直前の手帳には、
「こんなに好きなのに…
ひばりちゃんが憎い」や
「塩酸をかけてみにくくなった
顔をみたい。
13日午後9時現在私はおしまい」
などといった、
異常とも言える言葉を記しています。

犯人である少女Aは塩酸事件を起こした
後、逃走を図ろうとしますが、
取り押さえられた後は、
ほとんど抵抗をしなかったようです。


犯人のその後は、
雑居房に入れられますが
泣いたり、叫んだりといったことは
一切せずに、ただ押し黙り、
首を垂れていたそうですね。

事件後は、犯人の少女Aも反省を
したのか、再び犯行に及ぶことも
マスコミなどに犯人のその後を
報道されることもありませんでした。

 

 

美空ひばり塩酸事件だけじゃない!犯人になる異常なファン心理

 


美空ひばりさんの塩酸事件の後、
少女Aが再び事件を起こすことは
ありませんでした。

しかし、塩酸事件の跡を追うように、
ファンが犯人となって事件を起こして
しまうという事例が頻発するように
なります。


1977年には、こまどり姉妹の妹の
並木葉子さんが刺される事件が
起きました。

犯人の男は、姉の栄子さんのファンで
無理心中を図ろうとしていましたが
誤って
妹の方を刺してしまったようです。

犯人のその後の異常行動に
自害の未遂がありましたが、
命は取りとめました。


あのビートルズのジョン・レノンさんも
ファンの銃撃によって
命を奪われています。

1980年 12月8日に自宅前に
待ち伏せていた、
犯人のマーク・チャップマンに銃弾を
4発打ち込まれました。


その他にも、
1963年、吉永小百合さんの自宅が
拳銃を持った男に襲撃された事件が
ありました。

本人と家族は無事でしたが、
1名の警官が銃撃され負傷しています。

動機は、吉永小百合さんの身体に
犯人の名前を刺青する為だったそうで
ファンの異常行動と言えます。


1983年には、
松田聖子さんが沖縄でのコンサート中に
ファンがステージに乱入し、
工具を凶器にして襲撃されています。

この光景はテレビ撮影されていました。


1984年には、
元”わらべ”の倉沢淳美さんが、
サイン会にて握手する時に刃物で
切りつけられています。


1992年には、
山口智子さんの自宅が
宅配業者を装った男2人から
襲撃されていますが、
この時、交際中だった夫の
唐沢寿明さんによって撃退され、
暴行未遂となっています。


2014年には、
AKBの川栄李奈さんと入山杏奈さん、
そしてスタッフの男性が、握手会にて
折りたたみ式のノコギリを持った
24歳の男に襲われ、負傷しています。


2016年5月、地下アイドルと呼ばれる
活動をしていた冨田真由さんが、
異常なファンの男によって
ナイフで襲われて重体になっています。


同じく2016年、
福山雅治さんのファンで
元コンシェルジュの女が
福山雅治さんの自宅に侵入した事件は
今も話題になっていますね。


美空ひばりさんの塩酸事件のように
その後回復して、復帰できるという
ケースもあれば、ジョン・レノンさんの
事件のように大きな爪跡を残す場合も
あります。

犯人となってしまう、ファンの心理とは
どのようなものなのでしょうか。

犯人となるファンは、数多のファンの中
でも自分は特別な存在になりたい、
独り占めしたいといった
気持ちが強いのかもしれません。

古くから言われているように、愛情と
憎悪は紙一重なのかもしれませんね。

mick

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