葛巻町を財政難から再建させた中村哲雄 町長【岩手県】の凄すぎる発想と手腕!?

みなさんは、中村哲雄町長をご存知
でしょうか。

岩手県にお住まいの方はご存知かも
しれませんね。

中村哲雄町長は、岩手県にある
葛巻町の元町長です。

平成19年8月27日まで、町長を務めて
いました。

中村哲雄町長は、財政難で苦しんでいた
葛巻町を再建させた凄腕の町長なの
です。

そんな中村哲雄町長の凄すぎる発想と
手腕について今回はまとめていきます。

 

 

葛巻町を財政難から再建させた中村哲雄町長の凄すぎる発想と手腕!

 


現在まで、日本では地方自治体に対して
裁量や権限を移譲するために、
様々な改革を進めてきました。

みなさんがご存知のように
なるべく、地方公共団体が国から独立
して行政を行えるようにしよう
という動きがあるのですね。

しかし、過疎化や財政難に苦しむ
地方自治体が多いのが現実です。

今回ご紹介する岩手県の葛巻町も
過疎化に苦しむ地方公共団体
でした。

しかし、葛巻町の元町長である
中村哲雄さんは凄すぎる発想と手腕で
見事に町を再建させるのです。

ところでみなさんは、岩手県と
聞いてどんなイメージを持つ
でしょうか。

本州で一番大きかったり、
何となく東北地方に位置していたり、
といったイメージを持っている方も
いらっしゃるかもしれません。

ですが、語弊を恐れずに言ってしまうと
あまりパッとしない県
といった印象を持つ方も多いのでは
ないのでしょうか。

かつての葛巻町は、
そんな岩手県の中でも輪をかけて
パッとしない町でした。

駅もなければ、温泉施設やスキー場
といった観光スポットもない
など、これ程何もない自治体も
珍しかったと中村哲雄町長は
語っています。

しかし、中村哲雄町長の政策によって
葛巻町は毎年黒字を出し続け、
抱えていた借金も徐々に減らすなど
財政難から再建させました。

中村哲雄町長は、経営者的な発想を
行政に取り入れるという
驚くべき方法で葛巻町の再建を
図るのです。

中村哲雄町長は元々、
マニフェストとして
葛巻町を一つの企業として捉えた
行政運営を行っていく
ということを挙げていたそうです。

言い換えれば株式会社を経営する
ような発想で、葛巻町の再建を目指した
わけです。

しかし、一般企業と公務員が区別されて
いるように、株式会社と地方公共団体は
性質が異なる組織です。

そこで、ポイントとなったのが
「第三セクター」だったようです。

このよく聞く、第三セクターを活用して
どのように財政難から脱出した
のでしょう。

 

 

葛巻町は株式会社?経営者・中村哲雄町長の財政再建

 


ここでの第三セクターとは、
国や地方公共団体の第一セクターと
民間の会社の第二セクターが共同して
出資してできた法人を指します。

つまりは、行政と民間企業が融合して
できた会社なのですね。

このように、国や地方公共団体などの
行政に企業経営的な発想を取り入れる
考え方自体は、そこまで珍しいもの
でもありません。

しかし、第三セクターの運営に成功して
いる例はあまり多くないという現実が
あります。

赤字経営が多い中で、
葛巻町の元町長・中村哲雄さんは
黒字を出し続けます。

財政難に陥っていた葛巻町が再建を
果たす、きっかけとなった第三セクター
ですが、成功した理由は地域の特色を
活かした経営を行ったためと言われて
います。

例えば、葛巻町は人口より牛の数の
方が多い地方公共団体で、
酪農がさかんなのです。

この特徴を活かして、葛巻町は
「葛巻高原牧場」を設立します。

この第三セクターの業務内容を簡単に
説明しますと、牛を代理で育てる
というものです。

全国の酪農家から、子牛を預かって
代わりに育てあげます。

1頭当たりの飼育料金はそこまで高く
ありませんが、何千頭も一緒に育てる
のでかなりの利益が出せます。

また、葛巻町で育てられた牛は品質が
いいという評判が広まり、
全国から問い合わせが押し寄せる
ようにもなったそうです。

その他には、葛巻町は風が非常に強い
地域としても知られていました。

一般的に強風というとデメリットの
ようにも思えますが、
中村哲雄町長はそれを逆手にとって
風車を設置しました。

強風を利用した、風力発電を行うことで
大量の電気を生み出すことに
成功します。

このように、葛巻町の持つ特徴を上手に
活かすことで、第三セクターの経営を
成功させたのですね。

今回は、葛巻町の元町長・
中村哲雄さんが行った再建について
まとめました。

地方公共団体を一つの企業と見立てて、
その地域ならではの経営を行うことで、
財政難に苦しんでいた葛巻町を再建
させたのですね。

中村哲雄町長が行った発想と手腕からは
学ぶべきことがたくさんあるのでは
ないでしょうか。

mick

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