日照不足2017!米や野菜高騰など影響について!関東以北

2017年8月の関東地方の気候は、
平年の50%以下という日照不足に
陥っている。

これは太平洋高気圧の張り出しが
2017年では弱くなった為に、
日本付近に前線と湿った空気が
流れ込みやすくなった上、
オホーツク海高気圧の影響が強い事だ。

スーパーでは野菜高騰が目立つが、
これも日照不足による
野菜類の収穫量が影響した為だ。

当然米へのダメージも少なからずあるが
それでも選択如何によっては
それなりに代替品は見つかる。

 

 

関東地方の日照不足にの影響による野菜高騰があっても例外はある!

 


2017年7月下旬から関東地方では
平年の50%以下という
日照不足に陥っていて、
この時期毎年高い気温が取り沙汰される
埼玉県熊谷市で37%、
そして栃木県宇都宮市では25%と
なっている。

それに2017年8月、東京都心では
15日連続で雨が降っているが、
これは1977年以来40年ぶりの
異常気象だ。

その影響で日照不足ではあるが
湿度は高いので除湿や高めの温度に
設定した冷房をする為
エアコンが必要な状況になっている。

この関東地方の日照不足の原因は、
この季節の太平洋高気圧の張り出しが
2017年では弱くなっている為に
日本の近くに前線と湿った空気が
流れ込みやすくなっていることに加え、
オホーツク海高気圧の影響が
強い事による。

日照不足の影響で当然植物の光合成が
遅れて作物の生育も遅れるばかりか、
関東地方の農家では収穫量や品質への
ダメージの大きさが懸念されている。

関東地方の農家の懸念に追い討ちを
かけるように、販売店の野菜高騰が
目立つ様になった。

日照不足による関東地方の
天候不順の影響で、
ある都内のスーパーでは
野菜高騰が著しく、ほうれん草が
平年の3割程高くなっている。

また都内の別のスーパーでは
野菜高騰がより顕著な店舗もあり、
キュウリ、インゲン、キャベツ、
ほうれん草、サニーレタス等が
軒並み2倍の値段になっている。

しかし東京都中央卸売市場の
野菜の卸売価格の中で、
白菜だけは約2割下がっており、
関東地方の日照不足の影響による
野菜高騰とは無縁な野菜もある事が
理由で、野菜全体での卸売価格は
平年並みとなっている。

依って野菜高騰で買い物の支出に
頭を痛めるよりも、その影響がない
品目を選んで買った方が
現状では賢明だろう。

「窮すれば通ず」と言う通り、
思いがけない活路があるもので
野菜高騰の影響から抜け出すためにも
情報のアンテナを確認してみるのも
必要だろう。

 

 

2017年夏の日照不足による米への影響は?

 


2017年8月17日、気象庁は
関東と東北の太平洋側に続いている
雨天と日照不足についての今後の見通し
によると、9月1日前後まではこのような
気候が続き、日照不足は8月一杯続くと
いう見通しを発表した。

かくて2017年の夏休みは太陽とは
無縁となる公算が大きい。

この2017年8月の日照不足を
引き起こした気圧配置は米の不作による
「平成の米騒動」が起こった
1993年の物に似ていると言われているが
この時は日本内外で大騒ぎになった。

この年も冷夏による
米の不足が起こったが、
この冷夏の原因は、20世紀では
最大級ともいわれる
1991年6月の
フィリピン・ピナトゥボ山の噴火で
夏期に気温が平年より2~3度以上
低下したことが原因だった。

また梅雨前線が長期間日本に停滞し、
日照不足と雨が2017年夏の様に続き、
米の不作となった。

それによって米不足となり、
卸売業者ですら米の購入に狂奔する
事態となった。

そこで当時の細川内閣は1993年9月、
260万トンをタイ、中国、アメリカから
緊急輸入を行うと発表し、その煽りで
タイはコメ不足に陥った。

国内の米農家の保護の為に輸入を
禁止していたが、この時に世界の貿易で
流通している米の20%を日本が
輸入した事で国際的な価格の高騰を
引き起こし、この事が引き金になって
後に米の貿易自由化を
受け入れる事になる。

この時の輸入米に対する安全に不信感を
抱く人も多かったが、
それでも輸入された
タイ米やカリフォルニア米でも
美味しく食べた人はいた事を見ると、
一つの選択肢として
アリだったのだろう。

そして翌1994年に沖縄の早場米が
売られる様になって事態は収束に
向かい、またこの年は日照不足も無く
豊作になってようやく鎮静した。

この事は日本の内外の政策に
大きな課題を残したが、
2017年になってまた日照不足で
この時の状況にならないとも限らない。

2017年も9月になれば天候は回復する
見込みだが、国産の米が日照不足で
不足していても、米一つにしても
選択肢があるのだから、
その時は国産米を少しの間我慢しても
飢え死にする事は無い筈である。

まとめ

 


古来から日本は米などの作物が
豊かに実る「美(うま)しの国」と
言われながら、
たまに発生する地震や天候不順によって
影響されてきた歴史があった。

しかし2017年の夏に
関東地方の日照不足で
スーパー等での野菜高騰があったり、
米への影響に対する懸念があっても、
代替策は見つかるものなのだ。

人間は天変地異の影響には基本的に
敵わないのだから、その時は自然に
逆らわず、どうすれば良いか
一から考えてみてはどうだろうか。

参考URL
//www.tenki.jp/forecaster/diary/deskpart/2017/08/12/78911.html
//rinrinshappy.com/archives/12596
//middle-edge.jp/articles/I0001880

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