女子レスリングの伊調馨が
リオオリンピックで金メダルを獲得し、
オリンピック4連覇を成し遂げた。
政府は伊調馨に対し、国民栄誉賞を
与える方針の様だ。
これに関して、
内村航平はなぜもらえないのか？
吉田沙保里の場合はどうであったか？
イチローの国民栄誉賞辞退などと交えて
考察してみたい。
伊調馨が4連覇で国民栄誉賞！吉田沙保里と較べてみる
伊調馨がこの度、オリンピックを4連覇
したことで国民栄誉賞を与えられる
見通しだが、『遅い』と感じた方も
多いだろう。
前回、吉田沙保里が
国民栄誉賞を受賞した際には、
オリンピック3連覇の時であり、
伊調馨もこの時、オリンピック3連覇
しており、同じラインに立っていた。
伊調馨はなぜもらえないのか？と
世間では疑問視されたが、
この時点での伊調馨と吉田沙保里は
対等であるかに見えて、
大きな差があった。
吉田沙保里だけが国民栄誉賞を受賞
した根拠は、オリンピックと世界選手権
を合わせて、前人未到の13連覇を
成し遂げていた事にある。
また、吉田沙保里が国民栄誉賞を受賞
した時は民主党・野田政権であり、
国民栄誉賞の基準が甘く、曖昧だと
批判する声も多くあった。
伊調馨は今回の4連覇で、心置き無く
国民栄誉賞を受賞する事が出来る。
誰からも文句は出ないだろう。
また、体操の内村航平も、
今回のリオオリンピックでは活躍し
団体と個人にて2枚の金メダルを
獲得しているが、こちらも
なぜもらえないのか？という
疑問の声が挙がっている。
内村航平はなぜもらえないのか？
伊調馨が4連覇で国民栄誉賞なのに
内村航平は国民栄誉賞を
なぜもらえないのか？
まだ可能性は消えていないが、
オリンピックが終わり、
伊調馨の国民栄誉賞の話題が挙がった
時点で一緒に話題になるべきで、
今のところは期待出来ない。
内村航平はなぜもらえないのか？を、
推察してみる。
内村航平は体操・世界選手権では現在
6連覇中であり、オリンピックは2連覇、
全日本選手権で9連覇、
ＮＨＫ杯で8連覇という、正に、
向かうところ敵なしといった、
王者として体操界に君臨している。
だが、内村航平は現在27歳と若く、
まだまだ伸びる可能性もあり、
国民栄誉賞の候補に入らなかったのでは
ないかと推察もされる。
総合的に、年齢も含め、限界まで頑張り
絶大な成果を残し、国と国民に対して
様々な利益をもたらした者に授与される
ものなのであれば、
内村航平はまだ若すぎる。
メジャーリーガーのイチローが
国民栄誉賞を辞退した際には、
「まだ現役で発展途上の選手なので、
もし賞をいただけるのなら現役を
引退した時にいただきたい」
と述べており、伊調馨も吉田沙保里も
現役引退が囁かれている状況だ。
民主党・菅政権の時には、
『なでしこジャパン』とよばれた
女子サッカーチームに国民栄誉賞が
授与されている。
国民栄誉賞の存在自体が政権の
人気取りのツールとされていると
国民は感じており、即ち、
選考もいい加減なものなのでは？と、
思われてしまっている。
また、美空ひばりのように、
没後に国民栄誉賞を授与される例が
過半数を占めており、こちらも
存在意義が問われている。
同じく国民栄誉賞を授与されている、
長嶋茂雄や王貞治のような偉人たちと
対等であるか？と、疑問視されれば、
少し見方を変えなければいけない。
国民栄誉賞にはもっと、
重い意味を持たせるべきだと
個人的には感じている。
そうすると、
なぜもらえない？に対する答えは、
『内村航平はまだまだ若いから』
という事になるだろう。
そして伊調馨のオリンピック4連覇に
対する国民栄誉賞の授与は、
至極当然のものであると言えるだろう。
