蔵王山の火山活動!気象庁の噴火警戒レベルは?温泉スキー場など観光経済への影響も!?

2018年1月30日に気象庁は蔵王山の
火山活動がある事を発表した。

今、蔵王山の火山活動の変化に注意が
呼び掛けられているが、その推移に
神経を尖らせているのは温泉やスキー場
の関係者だけではあるまい。

蔵王の観光が楽しめるのも、蔵王山の
噴火の警戒レベル次第という訳だが、
気象庁によれば80年近く活動が無かった
蔵王山に変化が表れている。

蔵王山の火山活動と気象庁の噴火警戒レベル!
温泉スキー場など観光経済への影響が心配される!

 


2018年1月30日、宮城県と山形県に
またがる蔵王山で、南方向の山頂に
隆起が見られる事で火山活動の
高まりがあり、気象庁が
噴火警戒レベルを発表した。

蔵王温泉スキー場で知られる
蔵王山の噴火活動は馬の背カルデラの
丸山沢と振子沢でガスの噴出があり、
気象庁では火山活動による噴火の
警戒レベルが上がる事態になった際、
同カルデラからの避難と温泉とスキー場
が目的の観光客に対して注意を
呼びかけている。

温泉とスキー場の施設の関係者にとって
蔵王山はまさに観光資源であり、また
自然の脅威の象徴でもある訳で、
観光シーズン真っ只中の火山活動の
噴火による気象庁の警戒レベル発表は、
蔵王温泉スキー場の関係者にとって
頭の痛い出来事だろう。

過去3000年間噴火をしていなかった
元白根山も、何の前触れも無く噴火した
ケースもあるだけに、
気象庁の噴火警戒レベルなどの発表を
逐一聞き逃がさない事が必要であろう。

後述する様に、例え80年近く前に
噴火して以来火山活動が無いと言われる
蔵王山に対しても、である。

そもそも歴史上の時間の中では80年と
いう時間は「あっという間」であり、
京都人が約150年前に皇室が京都から
東京に移動した事を指して
「天皇は東京にほんの少しの間
行っているだけ」と捉えている、
その半分強の時間なのだ。

火山活動が活発に行われている山を
「活火山」、火山活動が休止している
山を「休火山」、それが完全に停止して
いる山を「死火山」と区別している。

だが、これらの呼び名は確固たる定義が
あるという訳ではなく、あくまで便宜上
の呼び名に過ぎず、蔵王山の火山活動
の約80年間の休止は人間の時間感覚で
見れば「一服」に等しい物とも
考えられる。

当然気象庁も蔵王山の火山活動を警戒し
その動向を見守る事が休みなく
続けられている。

極端に言えば「臨戦態勢」で蔵王山の
活動のチェックが行われているので
ある。

もしも蔵王山の噴火で気象庁の発表する
警戒レベルが3以上になれば、蔵王山の
火口から半径3.5kmが警戒区域になり、
蔵王温泉スキー場などのスキー場の
一部区域が避難場所となる。

気象庁によれば、蔵王山は過去に多くの
火山活動による噴火の記録が多く
見受けられる。

火山活動による多くの噴火を繰り返した
蔵王山の「ご機嫌をうかがう」人達は
気象庁の関係者以外にも多くいる事で
あろう。

何せ気象庁の警戒対象でありながら
観光資源という山であるからだ。

 

温泉やスキー場で遊ぶ予定のある人が
気になる蔵王山の警戒レベルは?

 


日本百名山の一つとして有名な蔵王山は
その火山活動を気象庁に警戒レベルを
常時観測される火山の一つでもあり、
1867年に水蒸気噴火の火山活動で3人の
死者が出て、1940年にも小規模では
あるが噴火活動が見られた。

気象庁の記録では蔵王山の奈良時代から
30回以上の噴火記録が残ってはいるが、
上述の1940年以来蔵王山の噴火活動は
見られないといわれる。

従って今回の発表で、温泉やスキー場の
関係者は気象庁が発表する蔵王山の
警戒レベルを、これから気にかけて
いなければならない事になる。

また蔵王山のスキー場や温泉を楽しみに
している観光客が、警戒レベルが
最悪の場合はスキー場に避難せざるを
得なくなる等の予定変更を余儀なく
される事態が起こった場合には
同情を禁じ得ない。

正に自然の恩恵を授かるのも蔵王山の
ご機嫌次第となる訳であるが、
この事からも改めて豊かな日本の自然の
気まぐれさを思い知らされる。

日本が多くの温泉に恵まれている事と
火山国であり地震国でもある事は
表裏一体であり、日頃自然の恩恵を
受けながら警戒レベルを注意し続けて
いなければならないのだ。

近いうちにスキー場で楽しんで温泉に
入ろうと予定していた人も気象庁の発表
のチェックを欠かさない様にしていると
考えられるが、2018年1月30日午前の
時点での噴火警戒レベルは
「1」である。

未だ避難する必要が無い状況下にある
とはいえ、何が起こるか判らない為
蔵王山で温泉とスキー場の予定のあった
人は慎重な判断が必要だろう。

 

まとめ

 


80年近く噴火の記録が無いと言われる
蔵王山ではあるが、この時間は過去の
噴火記録から見ればほんの少しの間だけ
休んでいるに過ぎない。

温泉とスキーが楽しめるシーズンの
真っ只中での気象庁の警戒を促す発表に
表情が曇るのはスキー場や温泉の関係者
ばかりか利用者も同じである。

蔵王山の警戒レベルをこれから
気にかける必要性がある事から考えて、
人間は自然の前には無力なのだろうか?

<参考サイト>
ライブドアニュース
天気のあれこれ
気象庁HP

おすすめの記事