小野薬品の抗がん剤オプジーボの保険適用!効果と副作用は?京大が仕組みを発見で更に注目!!

日本をパンクさせるほど高額だと
言われ、話題になったオプジーボという
抗がん剤。

小林麻央さんが使用を開始したと
報道され、再度注目を集めています。

今回はこの小野薬品の抗がん剤
「オプジーボ」について
保険適用範囲や、抗がん剤としての
効果や副作用などを調べてみました。

 

 

オプジーボとは?

 


今までのがん治療法は、
手術、放射線療法、化学療法の
3つの治療法が主流でした。

「オプジーボ」は、これら3つとは
違う、第4の治療法「免疫療法」に
分類されます。

免疫療法として開発された
オプジーボの効果と副作用について
見ていきましょう。

 

オプジーボの効果


通常、人の体内では、外から進入した
ウイルスやがん細胞を「異物」と
認識し、免疫細胞が攻撃します。

しかし、がん細胞はその攻撃を止める
物質を作り出し、「異物」と認識
できなくなってしまいます。

それを「オプジーボ」なら阻止できる
んだそうです。

つまり、がん細胞への免疫機能を
復活させる抗がん剤、というわけです。

免疫療法の薬の研究は、以前から
されていましたが、効果をあげるものが
なかなか出てこなかったそうです。

というのも、今までは免疫機能への
作用を目指し、研究されていて、
免疫機能の阻止を阻止するという
発想に至っていなかったからです。

このオプジーボは、従来の発想に
とらわれない、全く新しい方法で
小野薬品とアメリカの医薬品会社の
共同で開発されました。

小野薬品のホームページによると、
オプジーボの治療の対象となるのは
手術による治療が難しい患者さん
のみとなっています。

オプジーボに含まれる成分に対して
アレルギー反応を起こしたことがある
場合、オプジーボ治療は受けられ
ません。

その他には、自己免疫疾患や
間質性肺疾患にかかったことがある方は
慎重に検討しなければならないと
されています。

 

オプジーボの副作用


夢の薬とまで言われたオプジーボにも
副作用があります。

現在特に注意が必要だとされている
副作用をまとめます。

・間質性肺疾患

肺胞という空気を取り込む器官に
炎症が起きてしまう病気です。

息切れ、発熱、空咳、疲労のような
症状がある場合すぐに医師や看護師に
知らせてください。

・重症筋無力症、筋炎

筋肉への神経伝達にトラブルが発生する
病気です。

症状としては、手足に力が入らな
かったり、物が二重に見えたり、
まぶたが重くなったりするそうです。

・大腸炎、重度の下痢

大腸に炎症が起きる大腸炎や、
下痢の症状が出ることがあるそうです。

下痢や腹痛、血便が起こった場合
注意が必要です。

・神経障害

神経の炎症で、感覚や運動の神経に
障害を起こす病気です。

手や足にしびれや痛みがある場合
神経障害の可能性があります。

・腎障害

腎臓が炎症を起こす腎炎を発症する
場合があります。

むくみや貧血、発熱、血尿などの症状が
出た場合、腎障害が疑われます。

・薬剤注入時の副作用

オプジーボの投与中や、投与後
24時間以内に

・発熱
・悪寒
・ふるえ
・かゆみ
・発疹
・血圧の上昇または下降
・呼吸困難

などの症状が現れることがあります。

血圧の変化による、頭痛、めまい、
ふらつきなども起こる場合があります。

(小野薬品のホームページに詳しく
掲載されていますので、
より詳しく知りたい方は、
そちらからご覧になってください。)

これらの副作用があったとしても、
その分効果が高く、今までに無い
オプジーボの効果。

ここからは、保険適用範囲や、
京大の研究グループによって
発見された作用の仕組みを
確認しましょう。

 

 

オプジーボの保険適用と京大による発見

 


オプジーボは1年で3500万円かかると
言われているとても高価な抗がん剤です。

現在は皮膚がんの一種悪性黒色腫や
非小細胞肺がん、手術不能な転移性の
腎細胞がんへの保険適用が
されていますが、開発元の小野薬品は、
血液や頭頸部のがんへの適用も
申請しています。

24日、京大の研究グループが、
オプジーボの悪性黒色腫への効果発揮の
仕組みを解明したと、発表されました。

論文は23日発刊の国際科学誌に掲載
されています。

オプジーボは高い効果を発揮することが
確認されていますが、効果のあった
患者さんは3割で、その他の7割の方には
効果がないとされていました。

治療前に効果があるかどうか分かれば、
むやみに副作用に苦しむ方が減り、
治療効果を高めるのに役立つことが
期待されます。

また、研究グループは、
オプジーボで効果があった患者に
リンパ球の一種「9型ヘルパーT細胞」
が増えていたことをつきとめました。

さらに、
この細胞が「インターロイキン9」
という分子を作り出し、悪性黒色腫の
進行を抑える作用があることも
分かりました。

保険適用の拡大とともに期待される
研究結果となりました。

小野薬品による全く新しい抗がん剤。

効果が認められたことによって、
詳しい研究も進められていきます。

薬の認可には時間がかかり、全部の
効果や副作用を確認するには
何十年もの時間がかかるとされています。

京大の研究結果によって、
抗がん剤選びが効果的に、副作用に
苦しむ時間を短くできるように
なりそうですが、

これからも研究でたくさんのことを
明らかにしていって欲しいです。

今までを考えると、抗がん剤のリスクを
減らせるこの研究は、かなりの成果と
言えるのではないでしょうか。

sakura

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