東洋大学の学生による竹中平蔵の
授業に対する批判が話題に
なっています。
竹中平蔵はかつて、小泉内閣の下で
派遣法等の改革を行ってきました。
つい最近可決された水道民営化も
彼の案だとされています。
学生は竹中平蔵の事を、
日本の格差を広げた張本人だと
批判しています。
改革で多くの功罪をもたらした
竹中平蔵は悪人なのでしょうか？
(敬称略)
竹中平蔵は悪人？東洋大学生の批判！
東洋大学生が竹中平蔵の授業を
批判した事で退学勧告をされた
事件は反響を呼びました。
それは、竹中平蔵こそが、
現在の日本の格差を生み出した
悪人であるという反響です。
竹中平蔵は悪人なのでしょうか？
竹中平蔵のかつての改革の功罪とは？
記事前半では竹中平蔵が行った
改革を振り返り、東洋大学生の
批判内容に触れて行きます！
記事後半では今回の批判の
内容と密接に関わりがある、
派遣法と現在進行中の水道民営化の
功罪ついて触れて行きます！
派遣法は竹中平蔵の改革でも、
現在の雇用状況に大き過ぎる影響を
与えました。
そして水道民営化もまた、
私達の生活に大きな影響を与える事と
なりそうです。
悪人呼ばわりの竹中平蔵！改革の数々！
竹中平蔵は主に小泉政権時代に、
数々の構造改革に携わりました。
・郵政民営化
・道路公団民営化
・労働者派遣法（以下、派遣法）
規制緩和
・不良債権処理
・医療制度改革
また、政権から離れた後も、
・入管法改正案
（外億人労働者受け入れ拡大）
・水道法改正案（水道民営化）
・高度プロフェッショナル制度
に強く関わり合いを持っています。
どれも、かなりの論争を呼んだ
改革や制度に関わっていますね。
竹中平蔵は悪人？東洋大学生の批判！
竹中平蔵は東洋大学国際学部で教授の
立場にいて、教鞭を取っていました。
しかし、そんな竹中平蔵の授業に
たった一人で批判を行った学生が
いました。
東洋大学生である船橋秀人さんは、
以下の内容で竹中平蔵を批判しました。
「派遣法規制緩和によって格差が
広がった。」
「竹中平蔵はずっと若者を使い捨てに
する発言を繰り返してきた。」
船橋さんはtwitter等で大学側から
退学を仄めかす様な叱責を受けたと
報告しました。
この報告に対して、ネット上では、
船橋さんを励ますメッセージが
多数送られました。
一方で、東洋大学側への批判、
竹中平蔵を悪人とする考えに賛同する
意見が多く上がりました。
それ程、派遣法規制緩和と、
それがもたらした結果に、
不満を持っていた人が多かったと
言えます。
竹中平蔵の功罪！派遣法と水道法改正！
今回、学生に批判された竹中平蔵の
派遣法規制緩和。
また現在、竹中平蔵が推し進めている
水道法改正。
この二つはどの様な功罪を
持っているのでしょうか？
派遣法と水道法改正の功罪について、
詳しく見て行きます。
竹中平蔵の派遣法規制緩和！その功罪！
派遣法は今までに複数回の
規制緩和等の改正が行われてきました。
その多くに、
竹中平蔵氏は携わっていたのです。
派遣法改正が引き起こした功罪には
以下の様な事が挙げられます。
〇功
・失業者、就職の見込みが無かった
者が派遣社員として働ける様に
なった。
・正社員になる方法が一つ増加。
・事業者が正社員を雇うコストが
抑えられた。
〇罪
・ワーキングプアの増加
・非正規社員の増加
・正社員になる事が困難に
派遣法の規制緩和は功罪がありますが、
確かに船橋さんの言っていた事は
間違いでは無いと言えます。
しかし、
バブル崩壊以降で非正規社員や
失業者は増加していました。
竹中平蔵の、この政策は、
遅かれ早かれ来ていた問題に対して、
対策をした結果とも捉えられます。
竹中平蔵の水道法改正！考えられる功罪！
竹中平蔵は昨年に可決されたばかりの
水道法改正案を強く推していました。
有識者として国会において、
かなりの働きかけをしていたのです。
この水道法改正案がもたらす功罪は、
以下の様な事が考えられます。
〇功
・自治体が老朽化した水道管等の
修繕費を負担しなくても良くなる。
・日本の水道事業を輸出できる。
〇罪
・水道料の高騰
・企業コスト削減の為にサービス低下の
可能性が高まる
実際に日本以外の国において、
水道の民営化をした国は多数あります。
しかし、その多くが、
水道料の大幅な増加、
サービスが目に見えて劣悪となり、
最終的に公営に戻す事となりました。
派遣法の場合もそうですが、
竹中平蔵氏の推す改革案は、
企業と官庁等が得をして、
国民、その中でも中流や貧困層が
苦しい立場になる内容が多いです。
まとめ
竹中平蔵が悪人かと言われると、
断定は出来ないです。
彼の行っていた改革は功罪は
あれども、悪意からの物では
無いからです。
しかし、
日本国民の多くが現状の生活に
満足出来ていない状況が続く中では、
東洋大学の学生の声に呼応する声が
高まっていく事は十分考えられます。
RuRuhase
＜参考サイト＞
Business Journal
毎日新聞
日刊ゲンダイDIGITAL
