プレミアムフライデーの現在と失敗の原因!現場知らずの失策の改善点とは!?【働き方改革】

実施率わずか2.8%で2017年最大の失敗
と言われた政策は、
プレミアムフライデーである。

失敗の原因は現在の現場たる会社の
仕事の状況にマッチしなかった事であり
またビジネス構造にも問題がある事が
原因となった。

この失策の改善点を企業レベルと
個人レベルで考えてみると、どのような
答えが導き出されるのだろうか?

 

現在、プレミアムフライデーが失敗と見做される原因は?

 


2017年2月に経団連及び経済産業省の
指導で、月末の最終金曜日の15時の退社
を促す「プレミアムフライデー」は、
実施率わずか2.8%で失敗に終わり、
現在の時点では「オワコン」認定される
様になってしまった。

政府主導で「働き方改革」で残業時間の
現象に取り組んだ企業も出て来たものの
企業にとってプレミアムフライデーの
日は、間の悪い事に忙しい時期に
バッティングした事が失敗の原因の
1つとなった。

2016年末に、経団連の榊原定征会長は
プレミアムフライデーを契機として、
働き方を見直す事を勧め、就業時間を
前倒しする等して、可能な限り15時に
終業出来る様呼びかけていた。

そしてプレミアムフライデー実施当初は
一部の大手企業が有給休暇や
フレックスタイムを使用した上で
15時退社を実施したものの、その後に
実施する企業が増えずに実施率が2.8%
止まりになった事が、
2つめの失敗に終わった原因となった。

時がたつにつれてプレミアムフライデー
の成功の見込みが無くなって来る事が
明らかになると経団連の榊原定征会長は
プレミアムフライデーの期日が月末で
ある事が原因で、改変の声が大きい事が
この制度を見直す所という発言をする等
明らかにトーンダウンの
様相を呈していた。

そこでプレミアムフライデー推進協議会
は2017年10月に月末の金曜日という期日
にこだわらず、実情に応じてなるべく
早めの退社を推奨するという、いわば
「プレミアムフライデー」のスピリット
を頭に入れる事を推奨するに至った。

そして現在、プレミアムフライデーは
ほぼ機能していない失敗した制度との声
が多いが、これは上述のように繁忙期に
現在の現場の状況を無視した期日設定を
した事が原因である他に、経団連の思惑
通りにプレミアムフライデーを満喫した
人はわずか5%だった事も原因である。

この制度が失敗に終わるであろう事は
現在の状況から考えれば判っていたと
いう声が大きかった事からも理解が
出来るが、プレミアムフライデーの恩恵
を受ける筈の企業の社員のマネジメント
は現在、どうなっているのだろうか?

現在、プレミアムフライデーの恩恵を
多くの人が受ける事が難しい原因は、
企業の経営にもあるのだ。

 

失策に終わったプレミアムフライデー!企業の現場の改善点は!?

 


プレミアムフライデーが失策に終わった
原因は、現場の働き方の意識改革で無く
実はビジネスの構造に改善点が
あるからだ。

そもそも会社の仕事の質と量は部署に
よって様々であり、会社内の全社員を
勤務時間で評価する事はある意味で
失策であり、労働現場の改善点の一つと
なる。

例えば、プレミアムフライデーの恩恵を
受ける為に多くの企業では
フレックスタイム制やノー残業デーを
実施して来たが、管理の方法が労働時間
による点が失策となり、もしも業務が
増えれば現場の労働時間が増えて
プレミアムフライデーどころでは
無くなる事は自明の理である。

そこで現場の労働の質を重視するために
如何により短時間で失策無く仕事が
出来るかに評価基準を置く様にする事が
改善点となり、そこで正社員では無く
フリーランスの様な人材をプロジェクト
毎に配置する事になるだろう。

フリーランスの能力はもちろん、
正社員もまた現場の責任者として
改善点を洗い出す為に必要な
人材として評価する必要がある。

この様な想定をしてみれば、
プレミアムフライデーに代表される
「働き方改革」とは、企業の競争力の
維持の上でも大切な経営課題といえる。

しかし個人レベルで
プレミアムフライデーの様な働き方改革
の恩恵を受ける事が出来るような努力の
方向は、案外内省的な物になるだろう。

例えばイスラエルのユダヤ教信者の
ユダヤ人は、1週間に1度の
シャバット(休息日)と言われる
金曜日の夕方からの24時間、
一切の労働はおろか遊びも旅行も
禁じられている。

無論家事も労働なのでシャバットの前に
料理の準備をしておく必要があり、昔は
灯りを付ける事も労働であった為、家の
中の電気をつける事も許されない。

本は読んでも良いとされているが、
仕事に関する本はNGであり、現場での
失策や改善点について考える事も
許されず、徹底的な休息を強いられるが
唯一の楽しみは家族や友人と一緒に
過ごし、祈りを捧げたりする事である。

しかし私達はここまで極端に仕事から
離れる事は無くとも、仕事以外に色々と
振り返る余裕が欠かせない筈である。

その時間帯は必ずしも月末の
最終金曜日で無くてもよいだろう。

 

まとめ

 


もはや「オワコン」認定と思われる
プレミアムフライデーの失敗の原因は
経団連と経済産業省が現在の現場の
状況を見落とした事で、旗振りも空しく
哀れなハーメルンの笛吹きになって
しまった。

ただその失策や改善点は企業側にも
色々とあり、これもまた
プレミアムフライデーの失敗の原因と
なった側面が大きい。

この失敗を受けてビジネスの構造改革が
進むと思われるが、だからこそ逆に
自分自身を振り返る時間が
大切になるだろう。

参考サイト
//president.jp/articles/-/24065
//www.excite.co.jp/News/economy_g/20170320/zuuonline_143397.html
//communication-relationship-skill.com/post-211

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