JRの駅構内の「キヨスク」は
日常的に利用する方も多い、
有名な売店ですが、
キヨスクの意味や語源、由来について
ご存知でしょうか？
閉店する店舗が増えてきていましたが、
12月20日に最北端の店舗が閉店すること
になりました。
今回は、キヨスクについて
ご紹介していきます。
キヨスクの意味
キヨスクの意味や語源について
調べてみました。
キヨスクは「KIOSK」と表記します。
このKIOSKは「四阿（あずまや）」
という意味で、トルコ語が語源です。
あずまやとは、庭園や公園にある
壁の無い小さな建物のことで、通常、
眺望や休憩のために設けられています。
ヨーロッパ、ロシア、アメリカなどで、
新聞、地図、タバコやお菓子などを
売っている仮設型の小屋や売店、
店舗をKIOSKと呼ぶようになりました。
日本では、国鉄駅で売店を運営していた
鉄道弘済会が愛称を決めるにあたって、
KIOSKを採用しました。
この時、清く（キヨク）、
気安く（キヤスク）利用して頂きたい
という思いをこめて「キヨスク」という
読み方を決めました。
店舗ではなく、国鉄の駅にある売店の
固有名詞として誕生した言葉
がキヨスクだったのです。
この鉄道弘済会は、
旧国鉄殉職者の遺族、怪我によって
退職した人の福利を提供するための
団体でした。
雇用を生み出すために売店を出したのだ
そうです。
鉄道弘済売店をKIOSKに変更したのが
1973年です。
現在のKIOSKとはイメージも役割も
変わっていますが、
始まりは、働き手を亡くし、
仕事をしなければならない遺族の
ために作られたものだったのですね。
キヨスクの現状
駅の売店の始まりは、1932年で、
上野、東京駅からでした。
キヨスクへの改名は1973年なので、
キヨスクとしての歴史は43年なのですが
駅の売店には、84年もの歴史があります
キヨスクの語源や意味を考えると、
現在のキヨスクは、元々の意味から
離れてしまっているようにも
思えます。
休憩所を意味するあずまやが
語源ですからね。
少し前までは、店舗には必ず販売員が
いて、購入金額やおつりの計算が
驚くほど速く、やり取りを見ている
だけでも楽しいものでした。
現在では、ほとんどの店舗で
電子マネーが導入され、
販売員にスキルも必要なくなり、
販売員すら居ない販売機のようなものも
出てきました。
また、コンビニの需要が高くなり、
キヨスクの売上げは下がる一方の
ようです。
というのも、キヨスクでは、
全ての店舗で品揃えが同じで、
男性向けの売店というイメージが
あったためです。
コンビニでは、店舗ごとに需要のある
商品を仕入れ、女性にも喜ばれる
ストッキングなども充実してます。
そして、本日（12月19日）、
最北端のキヨスクが閉店するニュースが
出ています。
20日に、北海道札幌市中央区、
宗谷線名寄駅構内の「キヨスク名寄店」
を閉店することを、北海道キヨスクが
決定したそうです。
61年間もの長期にわたって営業して
いた名寄店ですから、閉店について
「寂しい」という声も多いようです。
稚内店が新駅舎開業を機に2011年4月に
閉店したため、キヨスク名寄店が
最北端の店舗となっていました。
キヨスク名寄店の閉店で、北海道内の
キヨスクは55店舗となります。
売上げの減少と、JR北海道の進める
事業見直しが原因とされています。
JR北海道は11月18日に、
名寄駅と稚内駅間の単独維持困難を
発表していました。
宗谷線の減便や、無人駅廃止の検討など
で合理化を進めています。
鉄道弘済会が運営していたキヨスク
ですが、株式会社となり、合理化が
必要になったり、販売員の変化や、
需要の変化で売上げが下がり、
経営が難しくなっているようです。
キヨスクが無くなる日も遠くは
ないかもしれません。
仕方が無いことだとしても、
少し寂しく感じます。
sakura
＜参考＞
news.yahoo.co.jp/pickup/6224566
shinkansen50.jp/trivia/trivia_11.html
chiebukuro.atarashisouta.com/archives/555.html
ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%9B%E9%98%BF
ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A8%E3%82%B9%E3%82%AF
zuuonline.com/archives/85653/2
dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/dohoku/1-0348112.html
