北方領土問題をわかりやすく説明!日本とロシアの歴史について!

安倍晋三首相とプーチン大統領の
日ロ首脳会談が、2016年12月14日、15日
に開かれます。

最大の焦点となるのが、
北方領土問題と言われています。

日本とロシアの間にある北方領土問題は
長い間、未解決とされていますね。

今後の北方領土問題のニュースを
理解するためにも、
今回は北方領土問題の歴史について
わかりやすく説明していきたいと
思います。

 

 

北方領土問題をわかりやすく説明!日本とロシアの歴史について!

 


日本とロシアの北方領土をめぐる問題は
実に、71年もの長い間、
未解決であるなど、歴史的に見ても
根深い問題であります。

71年もの長い時間が経ってしまうと、
リアルタイムで北方領土にまつわる
問題を体験した人は、
少なくなってきますね。

実際、北方領土問題は歴史などの授業で
少し習ったくらい
という人が多いはずです。

北方領土問題について、
なるべくわかりやすく説明するよう
心がけますが、
日本とロシアの間のセンシティブな問題
でもあるので、
できるだけ中立的な立場から
記していきたいと思います。

 

北方領土はどこを指すの?


北方領土は、歯舞群島、色丹島、
択捉島、国後島の
いわゆる、北方四島からなります。

面積は、約5000平方キロメートルと
言われており、千葉県と同じくらいの
規模になるそうです。

歯舞群島は、天気が良ければ
納沙布岬からでも見ることができる
距離にあります。

 

北方領土を日本領と主張する根拠


1855年、まだ日本に江戸幕府が
存在していた頃、
ロシアと日魯通好条約締結しました。

これにより、日本とロシアの境界線を
択捉島と得撫島との間に決めます。

日本が、北方領土の主権を主張する
根拠はここにあると言われています。

さらに、樺太島については
両国の雑居地とする
と歴史で習った方も多いのでは
ないでしょうか。

 

樺太千島交換条約


これは、わかりやすく言ってしまうと
日本が樺太島の領有権を手放す代わりに
千島列島を日本領とする
という内容の条約です。

ここで、ポイントとなるのは、
日本側は北方四島は、千島列島に
含まれないとしている
ということです。

 

ポーツマス条約


日露戦争で、ロシアに勝利した
日本ですが、この時ポーツマス条約を
締結します。

これは、日本が南樺太を手に入れる
というものですね。

 

第二次世界大戦の日本とロシア


第二次世界大戦では、
日本とソ連は、「日ソ中立条約」を
結んでいました。

しかし、ロシアは日本に原爆が
落とされた後、日ソ中立条約を破棄して
対日参戦を行います。

裏には、ヤルタ秘密協定があったと
言われているようです。

これは、南樺太と千島列島の
ソ連への帰属を取り決めた密約と
されています。

ロシアの軍は、千島列島到着後、
さらに南下し、北方領土を占領した
と言われているようです。

 

 

北方領土問題に対する日本とロシアの主張は?

 


ここまで、北方領土問題を巡る
日本とロシアの歴史について
わかりやすく
まとめてきました。

わかりやすくということで、
北方領土問題の歴史の要点を取り上げた
形になります。

さらに、詳しく知りたいという方は
色々と調べてみることを
オススメします。

さて、北方領土問題に関してですが、
日本とロシア、それぞれの主張が
ありますので、
それをまとめてみましょう。

 

ロシア側の主張


北方領土問題に対するロシア側の主張も
様々あります。

ここでは、わかりやすく
ヤルタ秘密協定と第二次世界大戦中の
北方領土の占領に焦点を当てて
考えていきます。

まず、ヤルタ秘密協定ですが
これは、千島列島と樺太のロシア帰属
を決めたものでしたね。

ロシアは、千島列島には
択捉島と国後島が含まれている
という立場をとっています。

また、第二次世界大戦の終了を
ミズーリ号上での
日本の降伏文書調印時、
つまり、1945年9月2日としています。

それまでに、占領が終わっている
北方領土については、ロシアの領土
とする立場をとっているようです。

 

日本側の主張


日本側の主張についても、
わかりやすくするために、
千島列島とポツダム宣言受諾の
後のロシア軍の占領について
焦点を当てて見ていきましょう。

まず、日本は
サンフランシスコ講和条約にて、
千島列島についての権利を手放すことに
なります。

しかし、そもそも千島列島に
北方領土は含まれていない
とするのが日本側の立場です。

また、日本がポツダム宣言を受け入れた
後のロシアの北方領土占領は
不法占拠であると主張しています。

第二次世界大戦終了後も、
日本とロシアは北方領土問題について
様々な交渉を行ってきました。

71年もの長い間、未解決の
北方領土問題ですが、
当時の北方領土に住んでいた
元島民の方も
次第に少なくなってきている
のが現状です。

北方領土問題の解決のためにも、
14、15日の首脳会談で
何らかの進展があることを
期待しましょう。

mick

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