アメリカとイランの対立関係なぜ?超わかりやすく説明します!

13日に起きたタンカー攻撃事件で、
アメリカイランの犯行であるとして、
非難する発言を行いました。

元々、アメリカとイランの関係は悪く、
今回の事件に関するアメリカの反応も、
その流れを受けたものだと言えます。

ではなぜ、アメリカとイランは
対立したのでしょう?

わかりやすく説明します。

 

 

 アメリカとイランの敵対関係!原因は?

 

アメリカとイランは昔から対立関係に
ありました。

その原因はアメリカがイランの石油
利益を吸い上げていた過去があった為
であると言えます。

しかし、オバマ大統領の時代に
アメリカとイランの関係は一時的に
改善していたのです。

その関係を再び悪化させたのは、
現大統領のトランプ氏、
ポンペイオ国務長官
ボルトン大統領補佐官でした。

更に詳しい内容をわかりやすく
本記事で説明します!

 なぜ、アメリカとイランは対立?そのキッカケ!

アメリカとイランは、
なぜ対立しているのか。

その理由を知る為には、
まず1951年までのアメリカと
イランの関係に触れる必要が
あります。

1951年以前、
イランから出ていた石油は、
イランの物ではなく、
欧米企業が専有していました

この状態に異を唱えた、
モハンマッド・モサデク氏が
1951年に民主主義的な選挙
国家の首相となります

モサデク氏は石油産業
国有化して、欧米から石油を
奪還しました。

この事を受けて、
アメリカとイギリスはモサデク氏を
失脚させるべくイランの
パーレビ国王
クーデターを起こさせます。

モサデク氏は失脚し、
アメリカは以後、イランを親米的な
国家として裏で操る様になりました

しかし、政府は親米的でしたが、
国民はアメリカの独善的な
行動に対して不満を抱いていました。

 アメリカとイランの対立関係発生!

1979年、イラン国民はアメリカの
操り人形であるパーレビ国王打倒を
決めました。

イラン革命を起こした国民は、
アメリカ大使館占拠を行い、
職員を444日間人質として
拘束しました。

また、反米路線を取る様になり
アメリカに対する革命の輪を
周辺アラブ諸国に広げようとしたり、
アメリカや同盟諸国へのテロ資金を
近隣諸国に援助していました。

このイランの反米路線を見た
アメリカ国民もイラン=テロ国家
として敵対視する様になります

そして、両国民が互いの国を
憎み合う対立関係が出来上がった
のです。

アメリカとイギリスがモサデク政権に
クーデーターを起こしたのは、当時、
2国と対立していたソ連が関与していた
為とされていますが、結果だけを見ると、
現在の対立関係はアメリカが招いた
結果だとも取れます。

 

 

 イランとの関係改善したオバマとそれを覆したトランプ!

 

関係が最悪だったアメリカとイラン。

この関係を一時的に改善したのが、
オバマ前大統領でした。

オバマ大統領は苦労の末に、
イランとの関係を改善させ、
その功績は世界的に評価されました。

しかし、
この関係改善を再び悪化させたのが、
トランプ大統領です。

オバマ大統領が改善したイランとの
関係を何故、トランプ大統領は
悪化させたのでしょう?

 オバマ大統領のイランとの関係改善!

オバマ前大統領は、
2015年にイランに課されていた
核開発に関する経済制裁に関して、
イランと合意を取り付け、
撤廃する事に成功しています。

この経済制裁は2002年
ジョージ・W・ブッシュ氏が
課した経済制裁で、以下の様な厳しい
内容でした。

アメリカ、イラン各金融機関の
取引を制限

・イラン中央銀行と取引した他国の
金融機関はアメリカの銀行との取引を
禁止

つまり、
イランに少しでも手を貸したら
アメリカはその国を見限るという
制裁です。

オバマ大統領は、
この制裁を以下の条件で撤廃して
います。

 イラン側への条件

・核兵器原料の濃縮ウランを
国外に出す

濃度が高いウランの製造はしない

国際原子力機関チェックを受ける

 アメリカ側への条件

・これまで課していた経済制裁の解除

この合意は、イランの核開発を
踏みとどまらせ、中東の戦争を
回避したとして、高く評価されました。

 イラン核合意から離脱したトランプ大統領!

オバマ大統領がなんとか取りつけた
合意ですが、次の大統領である
トランプ大統領は、その合意から
離脱します。

合意から離脱したトランプ大統領は、
その後、再びイランに経済制裁を
課しました。

何故、オバマ大統領が漕ぎつけ、
イランも守っていた合意から
離脱したのか、その理由は
以下の様な事が挙げられます。

・支持層が反オバマ政権である為、
オバマ大統領のやってきた事を
ひっくり返す必要がある。

・トランプ大統領側近である
ボルトン大統領補佐官、
ポンペイオ国務長官等が
イランに対して超強硬派である。

イランの現首相は穏健派ですが、
国民の中にはアメリカに対して、
再び不信感が募っています

ここまでくると、少し、
イランが不遇に見えてきますね。

 

 

 まとめ

 

一旦は収束しそうだった、
アメリカとイランの対立関係。

タンカー攻撃の犯人をアメリカ政府は
イランだとしている為に、関係は
また悪化していくと考えられます。

石油に依存していて、アメリカと
懇意にしている日本からすると、
2国の関係はどうなって行くのか、
不安は募るばかりだと言えます。

RuRuhase

<参考サイト>
NHK
Newsweek 日本版
AFP BB NEWS

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