子どもの貧困の定義と現状とは?原因や対策法と課題等わかりやすく説明! 

日本の子どもの6人に1人が
貧困状態にあるというデータがあります

にわかには信じがたいデータです。

子どもの貧困とは?

子どもの貧困の定義と現状、
原因や対策法、そして課題について
調べてみました。

できるだけわかりやすくご説明して
いきたいと思います。

 

 

子どもの貧困の定義と現状

 


子どもの貧困。

この悲しい現状をより良い環境へ
変えるには、私たち一人一人が、
子どもの貧困の定義と現状を知り、
原因と対策法、今後の課題について
意見を持つことが大切なように
思います。

原因と対策法、課題については後半を
見てみてください。

まずは、子どもの貧困の定義と現状
についてご説明します。

定義


等価可処分所得の中央値の50%以下の
所得で暮らす相対的貧困の17歳以下の
子どもの存在及び生活状況を
子どもの貧困と言います。

一般的とされる水準の半分以下の水準で
暮らしている子どもたち、その生活状況
のことです。

世界の中でも、日本の子どもの貧困率は
高く、2013年のデータでは上から4番目、
2014年のデータでは10番目という
結果です。

どちらのデータでも、1番貧困率が
高かったのはメキシコです。

現状


一人親の世帯では子どもの貧困率は
57.3%。

世界24カ国の平均は32.5%ですから、
日本の現状は良いとは言えません。

また、一人親の世帯の中でも
父子家庭の貧困率は19%、
しかし、母子家庭では66%と
3倍以上も高くなっています。

また、経済の格差が学力の格差に
つながるとされています。

「世帯収入が低い家庭の子どもは、
そうでない家庭の子どもよりも、
正答率が約20%も低かったという
調査結果が報告されました。」
(https://kyoikushien.net/kids_status/
より引用)

2012年の就学援助を受けた子どもの数は
155万人にものぼります。

これは小中学生の15.6%でした。

給食や学用品、修学旅行などの費用
として援助を必要とする子どもの
人数です。

少子化が叫ばれ、子どもの数が
減っている現状でも、援助を必要とする
世帯は増える一方です。

その数は15年で2倍にもなっています。

そして、健康への問題もあります。

低所得では、食事の回数と質が低下し、
医療を受ける頻度も減ります。

貧困世帯では、朝食を抜いて、
週に1度はカップ麺などを食べる
家庭が約3割。

医療費が払えないため、受診させて
もらうことができなかった子どもは
6000人中128人。

 

 

子どもの貧困の原因・対策法・課題

 


日本では、子どもの貧困が深刻化して
いるのが現状です。

一人親の世帯の子どもの貧困率は高く、
特に母子家庭の貧困率は、世界と
比べても高いものです。

原因と対策法を知って、今後の課題に
ついての取り組み方を考えたいですね。

ここからは、原因と対策法、課題に
ついてご説明します。

原因


子育て世帯に限らず、全世帯での
貧困率が20年間倍増したことも
原因の一つと言えます。

全世帯の18%が生活保護基準以下の
所得で暮らし、子育て世帯では
14%が同じ暮らしをしています。

また、子育て世代の正規雇用を受けた
労働者が減っていることも原因だと
されています。

つまり、正社員として雇用されていない
子育て世代が増えている、と言うこと
です。

不況や、労働環境の悪化が
子どもの貧困につながっているのです。

対策法


子どもの貧困対策法が成立して3年。

「教育支援」「生活支援」
「保護者の就労支援」「経済的支援」
が対策法の柱となっています。

学習支援などの「教育支援」が中心で、
貧困家庭の解消を目的とした対策は、
予算がつかずに遅れていましたが、
民間や企業では、ここ1年ほど、
「子ども食堂」というスタイルが
全国各地で広がりをみせているようです

家庭と学校のどちらでもない、
「第三の居場所」をつくるための
プロジェクトも、日本財団と
株式会社ベネッセホールディングスなど
の連携で行われています。

しかし、これは子どもの貧困への対策
ではなく、対処だという見解もあります
(https://children.publishers.fm/article/11837/)

貧困が起こった後の対処でしかない。

その通りです。

子どもたちへの支援はあくまで
対処です。

根本的に子どもの貧困を止める対策
として必要な事、
これが今後の課題と
なるのではないでしょうか。

課題


子どもの貧困だけを改善しようとすると
ひずみが生じます。

子どもの貧困と、社会の問題は
切っても切れないものなのでは
ないでしょうか。

その一つに、
「原因」の項目でもふれましたが、
親世代の雇用が不足していること。

親世代が正規雇用を受け、
長く、良い環境で働けることが
子育ての難しさを軽減させ、
将来の不安なども少しずつ解消
してくれると思います。

子どもの貧困への心配を無くすことは、
少子化を改善することにもつながる
でしょう。

社会の仕組みを変えることは簡単では
ありません。

しかし、子どもを未来と定義するならば
一番優先して考えるべき問題とも
言えます。

私たち一人一人が考える必要のある
問題です。

sakura


<参考>
ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%82%82%E3%81%AE%E8%B2%A7%E5%9B%B0
nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/216016.html
bigissue-online.jp/archives/1017887481.html
kyoikushien.net/kids_status/
3keys.jp/state/
thepage.jp/detail/20160223-00000001-wordleaf?page=3&utm_expid=90592221-74.JM2YzTs8RsmKQyoGkL1rlg.0&utm_referrer=https%3A%2F%2Fthepage.jp%2Fdetail%2F20160223-00000001-wordleaf%3Fpage%3D2
mext.go.jp/a_menu/shougai/kodomo-hinkontaisaku/1369104.htm
children.publishers.fm/article/11837/

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