ｉｓｃ細胞の実用化のための研究が
兵庫医科大学のグループによって
開始されました。
日本医療研究開発機構からの支援も
あり、製薬会社とも協力して
進めていくそうです。
実用化はいつ？
ノーベル賞の可能も？
脳梗塞で生まれるｉｓｃ細胞
ｉｓｃ細胞とは、脳梗塞を起こした
脳組織の中に発生する、神経細胞を
再生することができる幹細胞の
ことです。
実用化はいつ？
実用化に向けて、兵庫医科大学で
研究が開始されていますが、
2年後に臨床試験の前段階まで
持っていくことを目標にしている
とのことですから、
実用化までは、まだ時間がかかり
そうです。
ｉｓｃ細胞でノーベル賞を受賞する
ことができるのでしょうか？
脳梗塞からこの細胞を発見した方に
ついて調べてみました。
脳梗塞から発生するｉｓｃ細胞
脳梗塞で傷ついた組織からｉｓｃ細胞を
発見したのは、松山知弘教授、
中込隆之准教授を中心とした
兵庫医科大学先端医学研究所
神経再生研究部門です。
2015年に発見しました。
中込隆之准教授が中心になった、
ｉｓｃ細胞についての文献が
2015年と2016年に刊行、掲載
されています。
松山知弘教授、中込隆之准教授の
所属する兵庫医科大学先端医学研究所
神経再生研究部門では、
神経細胞再生や脳血管などの再生に
関する基礎研究や、アルツハイマーなど
の痴呆における再生と病態の検討が
研究の主題とされています。
ｉｓｃ細胞の研究
ｉｓｃ細胞の実用化へ向けての研究は、
日本医療研究開発機構（ＡＭＥＤ）の
支援を受けて開始されました。
兵庫医科大学とＡＭＥＤ、製薬会社との
共同で研究していきます。
ＡＭＥＤの研究は、
2016年11月～2019年3月の期間で
実施される予定です。
この研究の責任者は、兵庫医科大学の
脳神経外科学・髙木俊範助教授です。
医学博士の他に、脳神経外科、脳卒中、
脳神経血管内治療の資格を持っていて、
脳血管障害の専門家です。
この研究のテーマは、
「ヒト脳傷害誘導性神経幹細胞を
用いた神経再生療法」とされています。
ｉｓｃ細胞の実用化までは、時間が
かかりそうですが、現在は、
マウスの細胞をマウスへ移植する実験
では成果を得ており、次は人の細胞を
マウスに移植して経過を見ていく
予定だそうです。
ｉｓｃ細胞でノーベル賞も狙えるのでは
と考えてしまいますよね。
ノーベル賞といえば、
オートファジーで受賞した
大隅良典栄誉教授や、
iPS細胞で受賞した山中伸弥栄誉教授が
記憶に新しいですよね。
大隅良典栄誉教授は、
細胞内部の自食作用のメカニズムの
解明によってノーベル生理学・医学賞を
受賞しました。
オートファジーは、がんや神経疾患にも
関係があると考えられています。
iPS細胞は、皮膚などから作り出すことが
できる細胞で、遺伝子を導入することで
様々な細胞へなることができる幹細胞です
山中伸弥栄誉教授は、
ジョン・ガードン栄誉教授と
共同受賞しています。
ｉｓｃ細胞は、iPS細胞と同じ
多能性を持つ幹細胞ですが、
2つを比べると、iPS細胞の方が
多能性が高いとされています。
元々のiPS細胞はがんの発生率が
高く、応用やキラー細胞などで
安全性が得られるようになっています。
一方、ｉｓｃ細胞は、脳内で
自然発生する特徴から、
移植後もがん化や奇形腫のリスクが
低いとされています。
ｉｓｃ細胞は、死んだ神経細胞の再生は
不可能といわれていた常識を覆しました
新しい発見と研究ですから、
それだけでノーベル賞ものと
言えそうですね。
日本人のノーベル賞受賞は、
同じ日本人として鼻が高いものですが、
医療のためには実用化へ近づくことが
重要です。
人々の期待も集まりますね。
sakura
＜参考＞
headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170105-00000002-kobenext-sctch
hyo-med.ac.jp/news/20161114_1.html
hyo-med.ac.jp/faculty/course/shinkei-saisei.html
hyo-med.ac.jp/department/nsrg/staff.html
toyokeizai.net/articles/-/138721
ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E4%B8%AD%E4%BC%B8%E5%BC%A5
ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%B3_(%E7%94%9F%E7%89%A9%E5%AD%A6%E8%80%85)
