台風の名前の決め方は日本とアメリカで違う?ヤギなど由来はどうなっている?

アメリカのハリケーンの話題を見ると、
ハリケーンに人の名前が
ついていることが分かるだろう。

日本の台風の名前も、
アメリカのハリケーンの名前と
少し似た決め方で名前が付いている。

中には「ヤギ」なんていう名前もあり、
その由来が気になるところだ。

今回は台風の名付けについてである。

 

 

台風の名前の決め方はアメリカと違う?

 


どうやら
日本の台風にも、アメリカのように
名前が付いているらしい。

もともとは、英語の名前を
アメリカが付けていたそうだ。

名前の決め方を新しく定め、
使われ始めてから、
なんと18年も経っているようだ。

2000年から、
「北西太平洋または南シナ海の領域で
発生する台風」には、
日本語などの名前が
付けられるようになった。

世界気象機関と
アジア太平洋経済社会委員会が
共同で設立した国際機関があり、
台風の名前の決め方は
そこで定められた。

その国際機関は「台風委員会」といい、
本部はフィリピンのマニラにある。

この台風委員会では、
日本を含む14か国が
10個ずつの名前を出し合い、
全部で140個の名前を含むリストが
作成された。

そして、2000年に発生した台風に
このリストからの名前を
順番につけている。

この台風委員会の名前リストの
使い方が、
アメリカでは違う場合もあるようだ。

名前リストの使い方の違い


台風委員会の名前リストの使い方は、
前年の一番最後に使った次の名前を、
新しい年の最初の台風の名前にする、
という方法だ。

気象庁の説明を参考にすると、
約5年で名前リストが一周するようだ。

アメリカのハリケーンの名付けでも
名前リストが用いられている。

太平洋北中部のハリケーンでは、
台風委員会と同じように、
名前リストを数年かけて一巡する。

太西洋北部と太平洋北東部の
ハリケーンの名前の決め方はこれらとは
異なってくる。

まず、名前リストが6つある。

6つのリストを使う順番が
決まっており、
年ごとに使うリストが変わる。

つまり、6年後には同じ名前リストが
使われることになる。

一つのリスト内の名前の数は、
太西洋北部が21個、
太平洋北東部が24個である。

1年内に発生するハリケーンが
この個数よりも多くなると、
ギリシャ文字のアルファベット
(αアルファ、βベータ、…)を
使用していく。

この名前の決め方を始めてから、
一度だけ2005年にギリシャ文字の
名前が使われたことがある。

リスト内の名前の数が少ない
太西洋北部でのことだ。

また、
とても大きな災害を伴った場合には
以降同じ名前を使わないように
リストの名前を変更するとのこと。

この変更は、
日本を含む台風委員会の名前の決め方と
アメリカのハリケーンの
名前の決め方との共通点の一つだ。

今後もリスト内の名前を出す必要が
あるかもしれないと知って
気になるのが、
リスト内の名前の決め方である。

 

 

「ヤギ」など日本の出した台風の名前の由来は?

 


前にも述べたように、
日本を含む地域では、
14か国が10個の名前を出し合い、
140個の名前を
台風の名前の一覧としてる。

日本が出している名前の一つに
「ヤギ」がある。

強い風や大雨を伴う台風を
「ヤギ」と呼ぶのは馴染みがないと
違和感を感じるだろう。

実際に、2013年の台風3号が
「ヤギ」だったため、
この時に話題になったようだ。

「ヤギ」のイメージと
台風のイメージがどうも合わない。

なぜ、日本はそんな名前を出したのかと
調べることは可能だ。

各国が出した名前それぞれに
由来があり、
台風の名前の一覧を調べてみると
その由来も同時に確認できる。

日本が出している10個の名前は、
すべて星座の名前を由来としている。

他の13か国は、
どんな由来なのだろうと見てみると、
バラバラであった。

日本は随分と律儀だったのである。

他の国々の名前では、
鳥や花や果物の名前などを
由来とするものもある。

例えば、今年の台風1号は、
「ムイファー(Muifa)」で、梅の花。

ラオスからは、プリンを由来とした
「バビンカ(Bebinca)」
なんてものもある。

区別をつけやすくするための
名前であるから何でもいいのだ。

「ヤギ」のイメージくらい、
台風に合わなくても良くなってきた。

先週に発生したとされる台風4号は、
「タラス(Talas)」で、『鋭さ』。

台風委員会の本部のある
フィリピンからの名前なのだが、
個性的だ。

「マリクシ(Maliksi )」速い
「ハギビス(Hagibis)」すばやい
「ルピート(Lupit)」冷酷な
「マラカス(Malakas)」強い

……と、フィリピンからの名前は
形容詞や副詞まである。

他の名前もよく見てみるものである。

また、それぞれの国の言葉の発音を
採用しているためか、
同じ言葉を由来にしていても
そのまま台風の名前に
使用することになっているようだ。

マレーシア、韓国、タイの三か国が
『バラ』を出している。

それぞれ、「マーワー(Mawar)」、
「チャンミー(Jangmi)」、
「クラー(Kulap)」、と呼ぶ。

日本は星座由来と決めているため、
今後の台風の名前を出すときに
困ることはなさそうだ。

<参考>
www.jma.go.jp/jma/kishou/know/typhoon/1-5.html
ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%B0%E9%A2%A8%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A
www.nhc.noaa.gov/aboutnames.shtml
ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%AA%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%B3#cite_note-3

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