損失余命とは?リスク基準の欠点も考察!【わかりやすく説明】放射線コーヒーウィンナー

「損失余命」という言葉を
ご存知でしょうか?

簡単に言うと、
「何かをする(摂る)と縮まる寿命」
のことです。

損失余命は、以前から
世界保健機関(WHO)などでも
用いられている概念なのだそう。

損失余命とは?

リスク基準の欠点なども
考えてみたいと思います。

 

 

損失余命とは?

 


損失余命とは、
摂取すると寿命を縮めるリスクのある
食べ物や嗜好品などを、
先行する研究で明らかになっている
健康被害のデータから
「どのくらい摂取すると」
「どの位寿命が縮むのか」
平均値を計算されたものです。

健康に悪影響を及ぼすと言われ続けて
いる「酒」「タバコ」、普段から
よく口にする食べ物など、
健康に良いと言われていたものまで
あるようです。

損失余命は、個人差があります。

また、平均での計算となりますので、
必ずしも寿命が縮まるものでは
ありません。

このリスク基準は欠点とも言えますが、
損失余命を一定の基準として
捉える分には、知っておいて損は
無いかもしれません。

それでは、食べ物別に損失余命を
見ていきましょう。

損失余命リスト


損失寿命の短い順に見ていきます。

・ロースハム 1枚-19秒

・コーヒー 1杯-20秒

・ウィンナー 1本-25秒

・放射線 1μSv-34秒
(μSv=マイクロシーベルト)

・白米 ちゃわん 1杯-39秒

・軟水 1L-59秒

・フランクフルト 1本-1分14秒

・タバコ 1本-12分

・ひじきの炊き込みご飯 1杯-30分

・ひじきの煮物 小鉢-58分

ロースハムやウィンナー、
フランクフルトに使用される加工肉には
大腸がんの発症を増やすリスクが
あると言われているため、
そのリスクを含めて計算された
損失余命が上記のとおりです。

白米の39秒とひじきの58分は、
日本人にとって、信じたくない数値です

白米は毎日食べますし、
ひじきは和食のおかずとして鉄板です。

特に女性の中には、鉄分を補うために
意識的にひじきを食べている方も
いるのではないでしょうか?

タバコ5本とひじきの小鉢の損失余命が
同じくらいだと思うと、
なにか違和感を覚えます。

軟水1Lにつき59秒も寿命が縮まること
にも恐怖を感じてしまいます。

ミネラルウォーターにはヒ素が
入っていますので、そのことが影響して
この数値になっているのでしょう。

 

 

損失余命のリスク、欠点とは

 


ここまで見てきた損失余命には、
国際的、専門的に使われてきた
実績から「信頼できる」という事、
リスクが分かりやすく理解できる、
というメリットがありますが、
一方で、欠点とも呼べる弱点が
あります。

損失余命が平均値を割り出したもの
であり、個人差があることは上記で
ご説明しました。

平均値ということは、統計という
基礎があってのことです。

その基礎データが増えれば増えるほど
平均値にも変動があります。

また、新しい食べ物や化学物質で
基礎データをそろえるには
時間がかかります。

これらは、損失余命という概念を
生活に適用する場合、欠点に
あたるでしょう。

そして、損失余命の最大の欠点は、
「リスクだけを取り出したもの」である
とうことです。

メリットや良い効果については、
全く考えられていません。

私たちは日常的に、
メリットとデメリット、
プラスとマイナスを天秤にかけて
物事を判断しています。

しかし、この損失余命は
マイナスの部分だけを取り出し、
平均値を割り出しています。

誤解しないで頂きたいのですが、
この欠点があるから損失余命が
間違っている、ということを
言いたいのではありません。

この欠点は損失余命の本質です。

ですので、そのことを理解したうえで
参考にしていただきたいのです。

おそらく、現在私たちが口にしている
もの、行っていること全てにリスクが
存在します。

その全てが寿命を縮めているかも
しれません。

しかし、私たちは、それをどこかで
補っているはずなのです。

つまり、損失余命で明らかになっている
リスクを負ったとしても、他で帳尻を
あわせれば問題は無いのでは
ないでしょうか。

損失余命を生活に組み込む場合でも、
とらわれすぎると、何も食べられなく
なってしまいますので、

あまりとらわれすぎずに、
上手く生活に取り入れてみてください。

おまけ


WHOの日常的なリスクによる損失余命
の比較資料がありましたので、
参考までに、記述します。

・鉄欠乏
世界-4.22年
日本-0.05年
北米-0.18年
EU-0.09年

・高血圧
世界-9.07年
日本-5.94年
北米-7.03年
EU-8.86年

・コレステロール
世界-5.71年
日本-3.01年
北米-6.44年
EU-6.97年

・体重オーバー
世界-3.78年
日本-1.92年
北米-6.58年
EU-5.71年

・野菜果物不足
世界-3.83年
日本-1.87年
北米-3.65年
EU-2.53年

・運動不足
世界-2.59年
日本-1.78年
北米-3.03年
EU-2.95年

・タバコ
世界-7.45年
日本-6.15年
北米-13.81年
EU-11.43年

・お酒
世界-5.34年
日本-1.61年
北米-2.80年
EU-3.01年

・発がん物質
世界-0.22年
日本-0.23年
北米-0.28年
EU-0.35年

(https://www.env.go.jp/chemi/entaku/kaigi07/shiryo/yasui/yasui23.pdf#search=%27%E6%90%8D%E5%A4%B1%E4%BD%99%E5%91%BD%27
から引用)

日本はタバコ大国だと言われていますが
数値で見ると、北米、EUよりも
損失余命が短いですね。

どの項目でも他の2カ国よりも
短い損失余命をみると、
案外日本人は健康で長生き
なのかもしれませんね。

sakura


<参考>
zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170131-00050798-gendaibiz-bus_all
nanunote.com/2376.html
non365.com/archives/2606
banbanbangohan.com/archives/3180
amazon.co.jp/%E3%81%9D%E3%82%8C%E3%81%A7%E5%AF%BF%E5%91%BD%E3%81%AF%E4%BD%95%E7%A7%92%E7%B8%AE%E3%82%80-%E5%8D%8A%E8%B0%B7-%E8%BC%9D%E5%B7%B1/dp/479910487X
env.go.jp/chemi/entaku/kaigi07/shiryo/yasui/yasui23.pdf#search=%27%E6%90%8D%E5%A4%B1%E4%BD%99%E5%91%BD%27

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