NHKで特集された今治タオルの
ベトナム人技能実習生の特集が
物議を醸しています。
まるで、奴隷の様に扱われる
実習生達に働いている企業への
非難が相次ぎました。
しかし、視聴者の正義感が暴走し、
無関係の会社「オルネット」が
被害に遭ってしまいました。
実際にこういった技能実習生の
被害の現状は、どの様な
状況なのでしょうか？
詳しく見て行きましょう。
今治タオルのベトナム人技能実習生への奴隷労働！NHK報道でオルネット被害！
NHKでは6月24日に、
今治(いまばり）タオルの
下請け工場で働く、
ベトナム人技能実習生の特集を
報道しました。
その内容は奴隷同然に働く、
過酷な実習生の様子を収め、
視聴者から取材された企業に対し、
多くの非難の声が挙がりました。
そして、取材された企業を
特定しようとする動きがネット上で
起き、無関係の企業である
オルネットが奴隷労働を強いる
企業だという噂が流布しました。
しかし、これは実際には誤りで、
オルネットは公式サイトで
否定する旨のコメントを
出しています。
外国人技能実習生への過酷な労働は、
今治タオルだけでなく、
様々な場所で起きています。
国や行政はこういった状況に対し、
2017年に法の改正によって、
雇用側に対して措置を取る項目を
追加しました。
更に詳しい、外国人技能実習生の
労働の現状について見て行きましょう。
NHKが報道！今地タオルのベトナム人技能実習生に対する奴隷労働！
NHKの番組、「ノーナレ」は、
6月24日に愛媛県の縫製工場で働く
ベトナム人技能実習生を取材した
特集が放送されました。
その内容は、
低賃金、長時間労働や住居等の
環境の劣悪さが訴えられ、
実習生の中には重過ぎるノルマで
手が変形したり、給与が支払われない
状況が映されました。
この工場は後に今治タオルの
下請け工場である事が判明し、
奴隷同然に実習生を扱う工場に
視聴者は憤りを募らせました。
正義感の暴走！濡れ衣を着せられたオルネット！
しかし、視聴者の憤りは暴走し、
この工場がどこの企業の物なのかを
特定しようとする動きが出てきました。
放送された工場とGoogleマップを
照らし合わせた結果、
近くに立っていた森清タオルの
看板から同製品を販売・運営する
株式会社オルネットが槍玉に挙げられ、
頻繁な電話などの嫌がらせや
ネットでの炎上を受けてしまいます。
しかし、Googleマップの情報が
古かった事やオルネット自身が、
公に技能実習生を雇っていない事を
公表した為にオルネットが濡れ衣を
着せられたことが判明したのです。
正義感を持つ事は大切ですが、
思い込みは罪のない人を傷つける
可能性があるので注意が必要ですね。
今治タオルの様な出来事は存在する？外国人技能実習生の今！
今治タオルの奴隷労働を見て、
「ここだけだろう他は無い」
と思う方もいらっしゃるかも
知れませんが、実際には、
外国人技能実習生への過酷な労働は
現在でも各地で存在します。
次は、そんな技能実習生の現状と、
国や行政がそういった現状に
どういった対策をしているのか、
見て行きましょう。
今治タオルだけじゃない！過酷な外国人技能実習生への労働！日立も！？
外国人技能実習生に過酷な労働を
課す事は、今治タオルに限った話では
ありません。
広島県の車縫製業務、
福島県の工場、
茨城県の農家、
様々な分野や地域で、
外国人技能実習生達に対し、
低賃金、給与未払い、
長時間労働、暴行などの
奴隷同然の労働が行われています。
差異企業である日立製作所にも、
2019年3月に外国人技能実習生への
対応に関して実習に必須な業務を
実習生にさせていなく、
低賃金で働かせたとして、国から
改善勧告や改善指導を
受けました。
大企業でも外国人技能実習生への
対応に問題があるのが現在の
日本の状況だと言えるのです。
外国人技能実習生の過酷な労働に対する国や行政の対応！
事態を重く見た、国と行政は、
技能実習適正化法の法改正をし、
違反した企業等に対して、
以下の様な対処をする事を
定めました。
・実習生雇用を認可制に
・問題があった雇用者への改善命令
・人権侵害行為があった雇用者の
認可取り消し
・人権侵害行為を行った雇用者への
罰則
また、国の監督機関である、
外国人技能実習機構の実地検査を
行う事も決定しています。
2017年に法改正がなされたので、
今後益々、外国人技能実習生への
人権侵害行為抑制の効果が
期待されます。
まとめ
外国人技能実習生を奴隷か何かだと
考えている企業や個人に対し、
国や行政の手が入り、
実習生の生活水準回復と、
日本の労働力不足解消がなされる事が
期待されます。
RuRuhase
＜参考サイト＞
朝日新聞
JCAST ニュース
外国人技能実習機構
