IR推進法の成立で日本にも
カジノが設立されるようです。
厚生労働省の調査では、
日本人の成人4.8％がギャンブル依存症
とされています。
この数字は、世界的に見ても高いもの
です。
ギャンブル依存症の対策として、
高い入場料を設定し、日本人の
利用を制限する案があがっています。
これが逆効果かもしれない、と
訴えている方がいました。
ご紹介していきます。
カジノの入場料
日本には「パチンコ」という
もっとも身近なギャンブルがあること
も手伝って、ギャンブル依存症の
日本人の割合が多くなっています。
日本カジノができると、
さらにギャンブル依存症の人が増えて
しまうのではないか、と言われ、
その対策として、割高な入場料を
もうける案が持ち上がっています。
このカジノ入場料は、日本人のみが
対象で、料金は1万円。
海外からの入場者は無料で
入ることができます。
モデルケースとなったのは、
シンガポールのカジノで、
自国民は、入場料として
100シンガポールドルを支払っている
そうです。
（約8200円 2016年12月16日現在）
こちらも外国人は無料で入ることが
できます。
その他にも、失業者や、生活保護受給者
は入場を禁じられています。
関西経済同友会では、
日本で採用すべきギャンブル依存症対策
を公開しています。
「入場拒否、立ち入り禁止システムの
導入」
本人またはその家族からの意思、
要請でカジノへの立ち入り禁止、
入場拒否をする制度です。
「のめりこみ防止システムの導入」
入場料の設定。
一定以上の金額を費やしたプレイヤーに
自動的にゲームを中断させる仕組みの
導入です。
「治療体制整備」
ギャンブル依存症対策のための機関の
設置と、カウンセリング・治療体制を
充実させることです。
「事業者による依存症対策費の拠出」
IR事業者が利益の一部を、
ギャンブル依存症対策の費用として
拠出することを義務付けるべきだと
しています。
カジノ入場料が逆効果なわけ
日本人にとって、カジノの入場料が
ギャンブル依存症対策にならない
理由とは？
日本人に限ったことではありませんが、
現状でギャンブル依存症の人が多い
日本では、特に対策が必要と言えます。
対策としての案、カジノの入場料に
よって起こり得る影響を見ていきます。
1万円の入場料がギャンブル依存症を引き起こす？！
入場料を支払うことで、
そのお金をギャンブルで取り返そうと
してしまうことが考えられます。
入場料を支払うところから
賭けが始まっている感覚に陥る、
ということですね。
ギャンブルをしたことの無い人でも
安易に想像できると思います。
1万円の入場料の悪影響と言える
でしょう。
また、「せっかく入場料を払ったの
だから」と制限時間ぎりぎりまで
ギャンブルしてしまうことも
ありそうです。
1万円を支払ったあとだと、
「今日のところはもうやめておくか」
という気持ちを上回る
「入場料がもったいない」がでてきて
しまいます。
次に来る時には、もう一度1万円を
支払わなければなりませんので、
別の日にもう一度来るよりも、
今日、限界までギャンブル
してしまうのですね。
カジノに長く居れば居るほど
ギャンブル依存症になるリスクが
高まるとされていますから、
入場料を支払ってカジノへ行くのは、
大きなリスクとなります。
入場料が原因で起こる悪影響
入場料が高額の公営カジノへ行くならば
違法カジノへ行ったほうが良い、という
人も出てくるでしょう。
例えば、現在違法カジノでギャンブルを
している人は、公営カジノが入場料無料
の場合、公営カジノへ行かない、という
選択肢は無いと思います。
しかし、せっかくの公営のカジノでも
入場料が高いとなると、
「違法カジノのままでいいや」と
なる可能性があります。
違法カジノが無くなるかどうかは、
公営カジノの運営にかかっている
と言えるでしょう。
sakura
＜参考資料＞
https://www.kansaidoyukai.or.jp/wp-content/uploads/2016/11/db0379562772c91f557dbc93312990e6-1.pdf#search=%27%E3%82%AB%E3%82%B8%E3%83%8E+%E6%97%A5%E6%9C%AC+%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA+%E5%85%A5%E5%A0%B4%E6%96%99+%E3%82%AE%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%AB%E4%BE%9D%E5%AD%98%E7%97%87%27
https://allabout.co.jp/gm/gc/456609/
https://www.sankei.com/politics/news/141011/plt1410110017-n1.html
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/50378
