40歳代のバツイチ男性は、皆、
結婚や恋愛に対して、大なり小なりの
トラウマを抱えているだろう。
女性と親密な関係になる事に臆病になり
幸せな人生の、セカンドステージに
進めずにいる者が多いのではないか。
今回は、私の約30年間の
バーテンダー業務で知り得た情報から、
そういった方々への幸せになる為の
思考について話したい。
40歳代のバツイチ男性の孤独
40歳代でバツイチの男性は、皆、
心にトラウマを抱えて生きている
のではないだろうか。
新たな人生の幸福を渇望しながらも、
そのトラウマやコンプレックスが原因で
臆病になり、折角のチャンスがあっても
見送ってしまう方が大半だ。
私のお客様にも、
多くのバツイチ男性がいらっしゃる。
皆、旨い酒に酔い、
心を許したバーテンダーに、
心情を吐露して、少しだけスッキリして
また孤独な生活へと帰っていく。
そんなバツイチ男性の中にも、
直ぐ様、再婚してしまう者もいる。
そんなバツイチ男性は、大抵は、
子供が出来ないまま離婚している
というパターンが殆どだ。
それは、割と気楽であるという事の
現われと言えるだろう。
手に負えないのは子供が居ながら離婚し
母親が引き取っているパターンであり、
40歳代に多く見られる。
これは、本当に厄介だ。
ここで物知り顔で述べている私が、
そのパターンなのだから間違いない。
最大の問題は我が子への罪の意識
離婚して、バツイチになること自体には
自業自得という事で、自分を
納得させられるが、子供に対しては
そうは行かない。
悪魔に手足をもぎ取られる様な、
辛い思いで子供と生き別れになり、
生涯、地獄の炎に焼かれるような思いで
生きて行くことになる。
これは、決して大袈裟な表現ではない。
大人の都合で、もっと言えば自分の
不甲斐なさで、我が子に人並みの幸せを
与えてあげる事が出来ない事に、
痛烈な罪の意識を抱える。
更には、新しい父親が出来る事を
想像するだけで、
二度と会えなくなると想像するだけで、
悲しく、涙が止まらなくなるのだ。
実際には、社会生活の中で
何でもない顔をして生きているが、
子供の事を思い出さない日は無い。
この様な状況では、自分を好いてくれて
交際してくれる女性が現われても、
失礼な事であり、子供に何か一大事が
起こった場合や、規定の接見の日には
その女性に寂しい思いをさせてしまう。
もしも、
その女性との間に子供が授かった場合、
どうすれば良いのか分からない。
だからせめて子供の為に、
孤独と共存しながら、
いつでも駆けつけてあげられる、
自由な自分でいようと試みているのだ。
と、子供のいるバツイチ男性には
この様な心理状態である方が
多いのではないだろうか。
トラウマや臆病を克服する
トラウマや臆病を克服すると
一言に言っても、容易い事ではない。
特に40歳代のバツイチ男性には、
トラウマとコンプレックスがある。
トラウマ:
永遠のはずの愛が壊れた悲しみ。
子供と会えなくなった悲しみ。
など。
コンプレックス:
愛した女性を幸せに出来ない。
授かった子供を幸せに出来ない。
子供の為にお金を使いたいので、
恋愛に使う小遣いが無い。
同じ理由で、貧乏暮しをしている。
など。
もちろん、バツイチ男性は
親族や友人、職場の仲間からも
責められる様な事を言われたり、
変な気遣いをされたりして、
余計に傷ついてしまっている。
子供に対する愛情は、永遠のものだと
確信しているが、女性は永遠の愛情など
自分に与えてはくれない。
再度、愛の終わりの時が来て、
傷ついて傷つけてを繰り返すなら
孤独でも、
ずっと一人でいる方が気が楽だ。
そんな風に思っており、
これが恋愛・結婚への
臆病の根源となっている。
更には、
相手の女性に連れ子がいる場合
その子供を可愛がる度に、
自分の子供の事を思い出し、
申し訳ない気持ちになり胸が詰まる。
これら、トラウマやコンプレックス、
臆病に関して述べてきた事はすべて、
責任感から来ているものでは
ないだろうか。
男は責任感の生き物
男は責任感で物事を判断する生き物だ。
愛情表現でさえも、責任を果たす事
でしか表現出来ない男性が大半だろう。
特に、年齢を重ね、40歳代になると、
思いを言葉にすると薄っぺらく感じる。
だから行動で愛情表現をしたいのだ。
これは、友情や他者への感謝の同様で、
社交辞令の言葉とは別に、
行動で気持ちを伝えなければ、
キチンと伝わらないと本能で感じている
ような気がする。
以上の事を理解し、
それでも一緒に居たいと言ってくれる
ような、運命の女性との出会いを、
永遠のように待ち続けているのだ。
自分で克服する事も可能
だが、自分で克服する事も可能だ。
歳月は必要だが、
将来へのケーススタディを実践し
徹底的に自分の脳内で、
子供に対して、元妻にたいして、
という分け方で、ルールを確立し、
新たな交際相手にも、それを承諾して
貰う事が出来れば、
僅かながら先へ勧める。
その僅かな前進さえ出来れば、
その後は大きく前へ進む事が出来る。
新たな交際相手には、口頭で伝える事は
難しいと推察できるので、書面に書き、
目の前で読んで貰うのだ。
もちろん、勇気のいる行動である。
だが、人生を大きく変化させる事は、
大変なことであり、そこに勇気や
行動力が必要な事は、当たり前の話だ。
離婚と子別れというハンデを背負って
しまった以上、人生を切り開く事は
勇気無くしては、出来ないものである。
勇気こそが、
克服する為に唯一、必要なものだろう。