安倍晋三首相主催「桜を見る会」の来年度の開催が中止になりました。
そもそも「桜を見る会」とは何のために開催されているのでしょうか?
また、何がダメで中止になったのでしょうか?わかりやすく説明します!
そもそも「桜を見る会」って何のための会?
毎年4月に開催されている「桜を見る会」。
テレビニュースでも取り上げられていますが、アイドルや俳優など、政治に関係ないのでは?というような人たちも参加していますよね。
そもそも「桜を見る会」とは何のための会なのか調べてみました。
「桜を見る会」って何?
「桜を見る会」の歴史や概要についてまとめました。
・始まったのは吉田茂首相時代の1952年で、今年で64回目(東日本大震災があった2011年などは中止している)
・例年4月中旬に東京・新宿御苑で開催される
・今年の参加者数は1万8200人、支出額は5500万円余り
参加者数は、毎年増え続けています。
出席者は2014年以降、毎年500~1千人規模で増加。19年は5年前と比べて約4500人増えた。
引用元:朝日新聞DIGITAL
それに伴い、支出も増えているようです。
「桜を見る会」では、参加者の増加に伴って、支出額も増えていて、予算額が平成26年度から今年度までは一律1700万円余りだったのに対し、支出額は、平成26年が3000万円余り、ことしは5500万円余りとなっています。
引用元:NHK NEWS WEB
「桜を見る会」は何のための会?
「桜を見る会」の開催名目については、菅官房長官が次のように発言しています。
「桜を見る会」は、昭和27年以来、内閣総理大臣が、各省庁からの意見等を踏まえ、各界において功績・功労のあった方々などを幅広く招待をし、日頃の御労苦を慰労するとともに、親しく懇談される内閣の公的行事として開催をしているものであります。
引用元:内閣官房内閣広報室HP
また、招待する人については皇族や各国大使、衆参両院議長、国務大臣、国会議員、都道府県知事ら、また「その他各界の代表者等」とのことです。
「その他各界の代表者」に、芸能人も含まれているのでしょう。
芸能人を「桜を見る会」に呼ぶ理由の一つとして、メンタリストのDaigoさんは「元々認知度の高く人気のある人と一緒に活動することによって、支持率を上げるため」と分析しています。
確かに、人気アイドルが参加したと聞くと、私たちも関心が向きますよね。
「桜を見る会」は何がダメなの?
「桜を見る会」は、何がダメで中止に至ったのでしょうか?
「桜を見る会」への問題提起から中止の決定までは一週間足らず。早い幕引きだったことがわかります。
野党は、今月8日の予算委員会にて「多額の税金を使い、公的行事を私物化している」と追及しました。
「私物化」と言われる理由は次の2つです。
・招待者を選ぶ理由が不明確で、参加者が公表されていない
・首相の地元や後援会から多くの人々が招待されている
安倍首相は、個人情報であるため個々の招待者については答えられないと発言しています。
また、内閣府は選考基準について公平性を次のように主張しています。
内閣府・大塚大臣官房長:「(招待者は)各省庁から幅広く推薦を頂いて、私ども内閣府・内閣官房において取りまとめているところでございます」
引用元:テレ朝NEWS
しかし、首相の後援会主催の「桜を見る会」を含む観光ツアーがあったとの疑惑が浮上。
首相自身が招待者の取りまとめに関与しているのではないかと、野党から一気に追及を受ける形になりました。
また、「首相は桜を見る会の前の晩に山口県議会の人々と過ごしていた」とブログに書いていた山口県周南市市長が、該当する部分を削除しています。
まとめ
「桜を見る会」は何のための会なのか、何がダメなのかをまとめました。
・「桜を見る会」とは、各界において功績を収めた人々を招待をし、慰労・懇談するための会
・公的行事なのに、首相に私物化されていると野党から追及された
「桜を見る会」をなぜ中止にしたのか、内閣府からの具体的な説明はまだありません。
税金が使われている行事なのですから、しっかりと説明してほしいところです。
参考サイト
内閣官房内閣広報室HP
Yahooニュース
スポーツ報知
NHK NEWS WEB
朝日新聞DIGITAL