カズオ・イシグロのノーベル文学賞と村上春樹!日本語は?日系イギリス人の両親などチェック!!

日本時間の5日午後8時に2017年
ノーベル文学賞受賞者が発表された。

受賞したのは日本人の両親をもつ
日系イギリス人カズオ・イシグロ氏で
村上春樹氏は残念ながら今年も
受賞を逃した。

カズオ・イシグロ氏は、日本語を
母親と話す以外ほとんど話せないと
しているが、日本をルーツにもつ人の
受賞という事でカズオ・イシグロ氏に
ついて調べてみようと思う。

 

カズオ・イシグロのノーベル文学賞と村上春樹!

 


2017年のノーベル文学賞を受賞した
カズオ・イシグロ氏だが、今回の
ノーベル文学賞ではどういったところを
評価されて受賞に至ったのだろうか?

また毎年日本でノーベル文学賞を
期待されていた村上春樹氏は、
カズオ・イシグロ氏についてどう思って
いるのだろうか?

カズオ・イシグロ氏は1954年
11月8日長崎生まれで2017年
10月5日は62歳でのノーベル文学賞
受賞となった。

カズオ・イシグロ氏の今回の
ノーベル文学賞受賞者発表の直後の
様子について産経ニュースでこの様に
書かれているので紹介する。

受賞発表直後に英BBC放送から連絡を受け、“ドッキリ”を疑ったというイシグロ氏は、同放送に「仰天するほど喜ばしい。偉大な作家たちの歩みに加わることができたことは、最高の名誉です」と語った。
また、「世界は非常に不確実な時期にある。(今回の受賞によって)何らかのポジティブな雰囲気に貢献できるならば、大きな感動だ」と述べた。
引用:https://www.sankei.com/life/news/171005/lif1710050036-n1.html

スウェーデン・アカデミーは
ノーベル文学賞の受賞理由に
偉大な感情の力をもつ小説によって
我々が持つ世界と繋がっているという
幻想的感覚の下に隠れた深淵を
明らかにした、カズオ・イシグロ氏は
静謐で繊細な文体は物静かで落ち着いた
印象がありジェーン・オースティンと
カフカの要素を併せ持っている、
と評価し述べている。

カズオ・イシグロ氏は日本出身の
作家としてノーベル文学賞を
受賞したのは川端康成氏、大江健三郎氏
に次ぐ3人目で、カズオ・イシグロ氏は
村上春樹氏について「作品に表れる
悲しさの漂うユーモアが好き」と
最も好きな作家であることを公に
話しているが、先に受賞が決まり
ある意味で気まずい、とも述べている。

今年も残念ながら受賞を逃した
村上春樹氏だが、カズオ・イシグロ氏
とはとても作風が近く、最も好きな
作家であると村上春樹氏も公言していて
カズオ・イシグロ氏について
「村上春樹雑文集」で書いていて
「ひとりの小説読みとしてカズオ・
イシグロ氏のような同時代の作家をもつ
事は大きな喜び」としている。

 

日本語は?日系イギリス人の両親などチェック!!

 


日本人の両親をもつ日系イギリス人の
カズオ・イシグロ氏は、海洋学者の父の
転勤で両親と共に5歳の頃に渡英した。

日系イギリス人カズオ・イシグロ氏は
日本語はほとんど話せないと今では
しているが、幼少期は家の中で日本人の
両親が日本語を話していたため、
カズオ・イシグロ氏も日本語を両親と
一緒に話していて、母親とは今でも
日本語で会話するようだ。

カズオ・イシグロ氏はイギリスの
ケント大学とイースト・アングリア大学
大学院を卒業後、1982年処女作
「女たちの遠い夏」で王立文学協力賞を
受賞し、同年27歳でイギリスに帰化し
日系イギリス人となった。

カズオ・イシグロ氏は日系イギリス人と
なっても、いつか日本に帰国するかも
しれないとずっと思いながら生きてきた
が、20代から少しずつ日本の記憶が
薄れていき、小説に書く事は日本の記憶
を保存する事だったと平成27年の来日
の時にインタビューで話している。

日本語をほとんど話さないイギリスでの
生活だが、日系イギリス人カズオ・
イシグロ氏の小説はほとんどが日本語に
翻訳・出版されていて、日本語での
愛読者も多い。

カズオ・イシグロ氏にとって自身の作品が
日本語に翻訳されることはとても特別で
日本はもう一つの故郷だ、と語っている。

様々な事情で国籍が変わっていても、
日本人の両親をルーツにもち、自身も
5歳まで日本で育ち、日本をもう一つの
故郷と思うカズオ・イシグロ氏が
ノーベル文学賞を受賞した事は、
私たち日本人にとっても誇りであり、
国や国籍に縛られず素晴らしいものは
素晴らしいと評価するノーベル賞受賞の
意義を改めて多くの人が感じる良い機会
となったのではないだろうか?

 

ニュースでは国際的な悲しい事件も
よく耳にするが、日系イギリス人カズオ
・イシグロ氏のノーベル文学賞受賞を
きっかけに、ニュースは決して遠い国の
他人事などではなく、同じ空の下で
生きる人達の出来事なんだと心の距離を
近づけて聞いてみると、感じ方は
変わってくるかもしれない。

参考://ja.wikipedia.org/wiki/カズオ・イシグロ#cite_note-1
//www.nikkansports.com/general/news/201710060000165.html?Page=1
//www.sankei.com/life/news/171006/lif1710060012-n1.html

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