サマータイムとは?簡単に説明!東京五輪で日本導入も失敗の過去も!東京五輪で2年限定?

年々暑くなっている日本。

2020年に迫っている東京五輪の暑さ対策が
急務であることは皆さんもご存知だろう。

そんな中、東京五輪でサマータイムを導入
するというニュースが。

アメリカをはじめ諸外国では珍しい制度
ではないが、日本ではまだ耳馴染みがない。

改めて、サマータイムとは何なのか、
そのメリットやデメリットについて
わかりやすく解説しよう。

また、日本では過去に導入されたものの
失敗した例がある。

何故失敗に終わったのかも見てみよう。

 

 

 アメリカやヨーロッパでは普通のサマータイムとは?わかりやすく解説!

 


サマータイムとは?と聞かれると、
聞いた事はあるが詳しくは説明出来ない
という方が多いだろう。

実際、アメリカをはじめ欧米諸国では普通に
取り入れられているが、現在の日本では
導入されていないので当然かもしれない。

しかし今朝、サマータイム導入に関して
こんなニュースが飛び込んできた。

政府・与党は、平成32(2020)年の東京五輪・パラリンピックの酷暑対策として、夏の時間を2時間繰り上げるサマータイム(夏時間)導入に向け、本格検討に入った。与党はお盆明けにも制度設計に入り、秋の臨時国会への議員立法提出を目指す。平成31、32両年の限定導入となる公算が大きい。複数の政府・与党関係者が明らかにした。
引用:産経ニュース

何と、2020年の東京五輪に合わせて
日本でもサマータイム導入を検討する
と言うのだ!

確かに多くの外国人も集まる東京五輪での
導入はタイミングが良いかもしれない。

しかし実は、過去の日本には
アメリカによってサマータイムが導入
されるも失敗した苦い過去があるのだ。

文章後半では、当時の失敗の原因とは
何だったのかを調査する。

また、サマータイム導入に対する
世間の反応も併せて見てみよう。

 サマータイムの定義とは


今回、東京五輪に合わせて導入検討
されているというサマータイム。

ここでは、サマータイムとは何なのか?
その定義について説明しよう。

サマータイムとは、日照時間が長い夏に
時間を1~2時間繰り上げることで、
明るい時間帯を有効活用しよう
という制度のことだ。

例えば、サマータイムで1時間の繰り上げ
が導入された場合。

午前9時から午後5時までが
勤務時間の会社では、実質午前8時から
午後4時まで働くということになるのだ。

平成21年時点で、アメリカやヨーロッパ
など約70カ国で導入されており、もはや
珍しい制度では無い。

特にアメリカは、日本とは比べものに
ならない広い土地で多くの州を持っている
にも関わらず、一部の例外を除いて
ほとんどの州で導入されている。

そんなサマータイムだが、導入した場合の
メリットやデメリットが気になる。

次の章で紹介しよう。

 サマータイムのメリットとデメリットは?


まずは、サマータイムのメリットから説明しよう。
サマータイム導入で期待される事は以下の通りだ。

① 節電効果
→退社時間が早まる事でオフィスの照明、
エアコンを切る事になる。また、家庭でも
翌朝の為に早く就寝するため、消灯時間が
早まることが期待できる。

② 経済効果
→明るい時間帯に退社することで余暇を
楽しもうという人が増え、消費が増える
ことが見込まれる。

③ 酷暑対策
→一番暑い時間帯の活動時間を短くする
ことで、熱中症にかかるリスクを減らす。

東京五輪に合わせた導入はこの③の目的が
一番大きいようだ。

次に、デメリットだ。

① 時間設定のコスト
→単純に、国をあげて時間設定を変える
ことが大きな負担になる。

② 体調管理のリスク
→時計の針を早めたり遅くしたりする
ことが、人間の体内時計を狂わせる。

③ 残業増加の可能性
→定刻になってもまだ外が明るいから
という理由で仕事を続ける人が増え、
結果的に残業時間が増えることになる。

確かに、アメリカなど効率的な方法を
優先しそうな国と比べて、慎重で勤勉な
日本ではデメリットに目が向きがち
なのもわかる気がする。

東日本大震災時、国全体で節電対策が
叫ばれた時ですら、サマータイムは
導入されなかったのだ…。

しかし、今回は目の前に東京五輪の酷暑
対策という大きな課題も重なり、本格的
に検討を始めたのかもしれない。

 

 

 サマータイム導入も失敗した過去の日本

 


ここまでは、サマータイムとは何か
について説明してきた。

ここからは、過去、日本もサマータイムを
導入して失敗していたという件について
見ていこう。

日本がサマータイムを導入していたのは
いつだったのか?

また、何故失敗に終わってしまった
のだろうか?

更に、今回の導入に関して世間は
どのような反応を示しているのかも
併せてチェック!

 日本のサマータイム導入時期と失敗の原因は?


過去、日本でサマータイムが導入された
のは1948年~1951年まで。

この時期は、日本が第二次世界大戦で敗戦し
アメリカの統治下にあった時期だ。

当時のGHQの指令で「夏時刻法」という名の
法律が制定され、5月の第一土曜日から
9月の第二土曜日までの期間、
時計の針を1時間繰り上げていたそうだ。

つまり日本が自発的に導入したのではなく
アメリカに導入させられたという表現が
正しいだろう。

では、当時のサマータイムがすぐに廃止
されてしまったのは何故だろうか?

1952年に日本が政治的独立を果たした
事がきっかけであるが、サマータイムが
日本に合わなかったという背景も。

当時の日本はまだ農業で生計を立てていた
家が多く、時計ではなく太陽の動きで
生活していた。

その為、時計の針を進めても中々馴染む事
が出来ずに失敗したのだ。

しかし、現代では状況が違う。

過去の失敗を理由に足踏みする必要は
無いかもしれない。

 ◆◆サマータイム導入に世間の声は


過去失敗してしまったサマータイムだが、
今回の導入検討に関して世間がどのような
反応を示しているのか見てみよう。

ネット上では、圧倒的にサマータイム導入
反対者が多い。

「1時間はまだしも2時間はやりすぎ」
「勤務時間が増えるだけ」

といった声が特に多かった。

一方では、こんな声も。

賛成派の意見は、今まで日本だけ導入
されていなかったサマータイムに対して
興味があるというニュアンスだ。

ニュースのインタビューを見ていても
やはり賛否両論ある様子。

 菅官房長官「サマータイム導入は無い」?!


そんな良くも悪くも盛り上がりを見せる
サマータイム導入だが、今日午前の
記者会見で、菅官房長官は

「政府としてサマータイム導入を目指す
方針を決定した事実は無い」

「(サマータイムは)国民の日常生活に
影響を生じるもの」

と話した。

真相は一体どちらなのだろうか?

いずれにしても、今後の政府の対応
に注目である。

 

 

 まとめ

 


今回は、今話題のサマータイム
について解説した。

過去の失敗を恐れる必要は無いかも
しれないが、現代は現代で残業時間などの
問題が足かせとなりそうだ。

筆者は以前の会社でプチサマータイムを
経験した事があるが、1時間の早起きは
意外にも辛さより気持ち良さが
勝っていた記憶がある。

過剰にリスクを恐れる風潮がある現代
において、「一度やってみる精神」も
大切なのではないだろうか?

miya

<参考サイト>
サマータイムパーフェクトナビ
産経ニュース
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