線状降水帯とは?原因やバックビルディングを気象庁より分かりやすく説明!

2017年7月6日の豪雨の被害は甚大で、
福岡県朝倉市では道という道が
濁流に呑まれ、
川と道とは区別が付かない程に
土を含んだ水が溢れ返っている。

住宅浸水は113棟、流れた橋は17箇所。

これほどの被害をもたらした
豪雨が発生する原因は、
同じ所に積乱雲が次々と発生して
数珠繋ぎになって数時間もの間
同じ場所を通過し、或いは留まり、
大雨をもたらす事による。

気象庁ではこの雨がもたらす雨域を
「線状降水帯」と呼ぶ。

日本で見られる線状降水帯は、
積乱雲からみて風の上流に
それとは別の積乱雲が次々と現れ、
移動すると同時に成長して
線状の積乱雲を形成する
「バックビルディング型」が多く、
2014年の広島の土砂災害、
2015年の北関東の大洪水の時も
この型の線状降水帯だった。

 

 

線状降水帯とは何か?その発生原因

 


線状降水帯とは、気象庁では
同じ場所で積乱雲が雨後の筍のように
続々と発生し、それらが帯状に連なる
現象で、それらが数時間もの間に及び
同じ場所に留まる事が原因で
大雨をもたらす雨域の事を
この言葉で呼んでいる。

線状降水帯の雨域は幅が20~50km、
長さは50~300kmに及ぶ。

今回の線状降水帯が発生した原因とは、
幾つかの条件が重なって出来たものだ。

それは、まず湿った空気が
東シナ海から九州の北側にあった
梅雨前線にもたらされ、
福岡・佐賀県の県境にある
脊振山地の南と北からやって来た
湿った空気が東端の近くででぶつかり、
上昇して積乱雲が発生した。

一般的な積乱雲の発生原因とは、
ここで湿った空気の上空に寒気がある
事であり、線状降水帯が発生しても
不思議ではなかった。

ここで発生した積乱雲が甚大な被害を
被った福岡県朝倉市の方角に流れ、
上述の梅雨前線から乾いた風が吹いて
朝倉市付近に積乱雲が連なった
事が条件となり、線状降水帯が
発生する原因となった。

入道雲とは積乱雲の一部であり、
俳句の夏の季語となっていて
夕立をもたらす雲でもあり、
その堂々たる威容を読んだ句も
残されている。

妖怪の入道とは人を脅かす妖怪だが、
入道雲のように堆く盛り上がった雲は、
地球温暖化が進んだ現代では
人々に災害をもたらす地獄からの使者の
様にも見えるだろう。

最早、線状降水帯をもたらすトラウマの
原因になっても不思議ではない。

線状降水帯が出来るそもそもの原因とは
以前から度々叫ばれている
地球温暖化にあるという。

 

 

北九州の線状降水帯も、気象庁の
分類ではバックビルディング型

 


ここからはバックビルディング型とは
何かについて、説明したい。

気象庁のみならず、巷で地球温暖化が
叫ばれて久しいが、これは南極や北極の
氷が解けて海水の量が増えて
水蒸気が増え、積乱雲が発生し易くなる
原因となる。

気象庁や自治体の避難勧告があったにも
拘らず、今回も線状降水帯の被害は
甚大だった。

7日現在でもLINEのハッシュタグで
救助を求める被災者が多数いる状況で、
被災者の中には
離れ離れになった家族が救助されて
再会を果たす家族もいた。

だがその一方で災害に遭った
失命者は15人を数えた。

気象庁では2017年7月6日に、雨は7日
にかけても続くという見通しを
発表した。

今回の線状降水帯のタイプは、
2014年の広島の土砂災害、
2015年の北関東の大洪水の時時と同じ
「バックビルディング型」だった。

気象庁の説明によると、
バックビルディング型の線状降水帯は、
積乱雲に吹く風の上流に新しい積乱雲が
次々と現れ、それらが成長して形成する
線状降水帯の事である。

そして、まるでビルが林立するように
風上で積乱雲が並ぶことで
「バックビルディング」の名前が
付いた。

日本でバックビルディング型線状降水帯
の発生率と災害が非常に多く、
近年の状況から見ても、
どこに線状降水帯が発生しても
不思議ではない。

気象庁では2017年7月7日現在、先日の
バックビルディング型線状降水帯で
災害を受けた地域に土砂災害の警戒を
呼びかけた。

果たして次に気象庁が
バックビルディング型線状降水帯で
被害を受けた地域に警戒を呼び掛ける
地域は、どこになるのか。

まとめ

 


気象庁の記録によれば
水害災害は増加している。

先日の九州北部の豪雨の原因も、
近年叫ばれている地球温暖化が原因で、
海の水分量が増えて水蒸気が増え、
日本の風土条件が絡んで
バックビルディング型の
線状降水帯が出来た事による物だ。

世界でも大雨や台風の被害、干ばつや
寒波といった異常気象が
多くなっている事も関係している。

その主原因は二酸化炭素の排出量増加と
二酸化炭素を吸収する森林の減少による
物だ。

地球温暖化を食い止めるために
自分で出来る事とは何か考えてみたい。


参考URL
//kotobank.jp/word/%E7%B7%9A%E7%8A%B6%E9%99%8D%E6%B0%B4%E5%B8%AF-689262
//www.huffingtonpost.jp/2017/07/05/linear-rainbands_n_17400996.html
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//www3.nhk.or.jp/news/html/20170707/k10011047421000.html
//checktrend.info/archives/430
//www.jma.go.jp/jma/kishou/books/yohkens/20/chapter6.pdf
//www.furanotogo.com/weather/training/
//www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/kousui.html
//ameblo.jp/jn202976/entry-12290048786.html
//headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170706-00010012-nishinpc-soci
//www.jma.go.jp/jp/doshamesh/
//biyodanshi.com/20170706post-12830/

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