こんにちは。
昨年の電通といい、今年に入って
三菱電機といい長時間労働問題が注目を
浴びています。
これに対して大企業に限らず中小企業、
役所等も含めて残業ゼロに向けた対策や
残業ゼロの仕事術が脚光を浴びています。
残業ゼロ手当という提案を実施している
企業もありますが、給料はどうなる
のでしょうか。
残業ゼロにすると給料は下がる?手当は?
筆者も長時間労働が常態化した大企業で
務めています。
とにかく残業時間が多いのが有名で
月100時間、120時間といった人が
少なくない会社です。
もちろん残業代は全額支払われ、
世間では優良企業として扱われて
いますし、意外と皆楽しんで(?)
通勤しています。
基本給が低い会社にとって残業ゼロは
脅威です。
なぜなら残業ゼロは残業代ゼロだから
です。
筆者の場合、給料が下がるというより
昇格でもしない限り、一生初任給レベル
で、「上がらない」が適当だと思います。
IT企業で多く見られるのが
みなし残業手当制度で、
残業20時間分込みで月収が決められて
いるところがあります。
これも残業20時間以内で済めばいい
のですが、そもそも手当込みでも給料が
低いという問題があります。
転職活動を経験した筆者が驚いたのは、
「残業60時間分のみなし手当を含む」
という文言の書かれた企業です。
それでいて、この月収なのかと引いた
こともありますが、長時間労働している
人達のおかげで24時間夜景が綺麗で
利便性の高い生活をしていると考えると、
とても複雑です。
残業ゼロ手当と定時帰宅の仕事術とは?
今回の残業ゼロ問題の浮上で、ここぞと
ばかりに改革に成功した企業がメディア
で特集されています。
たとえば「スーツのはるやま」、ダスキン
モップで有名な「武蔵野」といった会社
は、残業ゼロと検索すれば真っ先に
ヒットします。
超ブラック企業だったところから
ホワイト企業へ、とか残業ゼロ手当
(残業時間ゼロ)施策の成功例が
挙がっています。
これは一見うまくいったように
見えますが、気になるのは武蔵野が
やっているネットワークカメラによる
営業所の監視、この社内文化の異常さ
には触れられないのか疑問があります。
また、会社全体の取組み以外に
個人の仕事術についてピックアップ
されていないのは残念です。
個人の仕事術改革の積み重ねではなく、
いきなり全社的に簡単に改善できるので
あれば今まで何も考えてこなかったの
かなと感じ、そこがブラックです。
あとは、退社はしているけど、
家に仕事を持ち帰っている可能性が
あって、これは実際に大企業では
よくあることです。
もちろん機密情報を家に持ち帰るのは
厳禁ですが、帰宅しても気持ちを
持ち帰っていると残業ゼロでも
体調不良になります。
長時間勤務については良くないと理解
しつつも、どうにもならないところを、
無理やり辻褄合わせるというのは、
暗黙のルールです。
筆者は残業手当を喜んで貰う人なので、
60時間残業を45時間とは申告しません
が、一時期「俺たちは短く見積もって
いるのに何でお前は正直にタイムカード
を切っているんだ」と白い目で見られた
経験があります。
現実問題、定時帰宅しても
問題ない企業と得意先や工場との絡みで
残らざるを得ない産業もあります。
最近、本屋でよく見かけるのが、
「残業ゼロの仕事術」を始めとした
著書です。
「マッキンゼー流◯◯」、「段取り力」
といった自己啓発本もたくさん出ていて
とても面白いです。
あとは長時間労働が必然的な会社の
場合は「疲れを翌日に持ち越さない方法」
といった著書も注目です。
朝食のメニュー、脳疲労のセルフケア、
集中すべき仕事と捨てる仕事、色々と
あって興味深いです。
会社の先輩から聞くのはなかなか難しい
ので、残業ゼロで仕事を終えるコツは、
実際に仕事で成功した人達が書いた本を
読むと参考になると思います。
まとめ
いかがでしょうか。
電通が摘発されましたが、
電通の下請けや取引先は摘発されない
のはなぜでしょう。
残業ゼロを騒ぎますが、
仕事が楽しい人は疲労感を感じないので
疲労に気付きません。
真面目な人ほど、ある時パタリと
倒れます。
残業ゼロ対策だけでなく疲労ケア対策が
本質だと感じるのは筆者だけでしょうか。
SAT