電子計算機使用詐欺という、
聞きなれない言葉が話題になっている。
詐欺被害には十分に気を付けたい
昨今であるが故に、
気になって仕方がないので
少し調べて簡単に分かりやすく
マトメてみたい。
電子計算機使用詐欺とは?
電子計算機使用詐欺とは、
読んで字の如く、
電子計算機を使用した詐欺の事だろうが
一体どのようにして
詐欺を働くのだろうか?
知っておいて損はないだろう。
電子計算機使用詐欺とは、
一言で説明すれば、
虚偽のデータの作成や使用を、
コンピューター(=電子計算機)を
使用して不正な処理を行う詐欺だ。
コンピューターを騙す行為とも言える。
事の始まりは1980年代、
急速に偽造テレホンカードが
出回った事に関して、その行為を
詐欺罪で追及する事が不可能だった
事にある。
詐欺罪とは、人が人を騙して利益を
得る事を指していた為、
公衆電話を騙しても詐欺には当たらない
とされてしまっていた。
時代はコンピューター活躍の創成期
であり、コンピューター犯罪に対して
無防備な状態であったのだ。
その為この、電子計算機使用詐欺という
詐欺罪が確立されたようだ。
刑罰は、10年以下の懲役となるが、
目先の小額を得るための不正では
実行者にとっては割の合わない刑罰
であり、逆に数億円という利益を得た
実行者にとっては実に軽いものだろう。
だがこれは、施行されてから長い
歳月が過ぎており、目まぐるしく
成長し進化、変化をするインターネット
に対応していくには、
さらなる改正も必要ではないか?
と疑問と不安に駆られてしまう。
つぎは、電子計算機使用詐欺には
どのようなものがあるのか、
見ていきたい。
電子計算機使用詐欺にはどんな詐欺が該当するのか?
電子計算機使用詐欺には
どんな種類の詐欺が該当するのか?
これも調べてみた。
電子計算機使用詐欺の例
・他人のクレジットカードで
電子マネーを購入
・銀行員がオンラインシステムを操作し
自分の口座に嘘の振替入金の
情報をインプット
・電子決済システムの
振り込みサービスで架空の
振込入金情報をコンピューターに入力
・パチンコを偽造のパッキーカード
(テレホンカードと同様システム)
で遊戯
・自動改札機でのキセル行為
・電話会社の電話交換システムに
パソコンから不正信号を送信し
支払いを免れた。
・ETCシステムを安く済む
車両情報登録のETC車載器で不正通行。
・障害者手帳を持つ親族名義の
ETCカードを使用し、
障害者割引を不正適用。
このように、電子計算機使用詐欺とは
目先の小額な不正を何度も繰り返す
ものから、銀行などが絡んでくる
巨額な不正まで、様々なものがある。
実際には企業に損害をもたらす犯行が
多いが、パソコン、インターネットが
ここまで普及してきた現代では、
我々個人のクレジットカードや
銀行口座、パソコンなどにも、
今後は充分な注意が必要だろう。
自分の勤め先が被害にあう事も
充分に考えられる。
この他にも、振り込め詐欺も
電子計算機使用詐欺に該当するようだ。
我々の身近では、
レジ打ちのパートの方が、
宙に浮いたポイントを
自分のポイントにしてしまったり、
テレビの不正B-CASカード等の使用も
電子計算機使用詐欺に該当するだろう。
今後は、知らぬ間に、
自分が加害者にならないように
という注意も必要だろう。