金正恩が中国訪問で外交デビューの目的は?外交経験ゼロの理由が!!

政権を握ってから約7年、北朝鮮から
外に出る事の無かった金正恩が、
鉄道を利用して外交デビューの舞台と
なった中国に降り立った。

しかしながら中国政府は彼の訪問を
公式に発表はしていないが、
その可能性は海外のメディアに
指摘されている。

これまで外交の経験が乏しい原因は
自身のプライドと高所恐怖症とも
噂されたが、アメリカに対して核の
挑発行動を続けた胆力からして、
一筋縄では行かないとも思われる。

 

金正恩が中国訪問で外交デビューと海外メディア

 


2018年3月26日に、外交経験の無かった
北朝鮮の金正恩が列車で国境を超えて
同日午後3時ごろ北京駅に到着し、
外交デビューの第一歩を印した。

今回金正恩が訪問の際に使用した列車は
父親の金正日が2011年の中国訪問の
際に使用していた事を思い出させるとの
報道もある。

今回金正恩が訪問の際に使用した交通は
飛行機では無く、2011年に金正日が
中国訪問の際と同じく、列車による物で
あった。

金正恩の外交デビューは、唯一の重要な
友好国である中国であるが、現在は核を
巡ってあまり友好的ではない事もあり、
今回の訪問は苦い経験となる事は
間違い無い。

しかし中国政府は金正恩の訪問を正式に
内外に発表はしていないが、上述の
金正日時代を彷彿とさせる列車での
国外の要人の訪問客が来た事から、
海外の各メディアは彼が外交の為に
来中したと確信している。

正式な発表が無いにも関わらず、
何故その様な確信を持った報道が
なされているのか、その証拠となる
事例を挙げていく事にする。

金正日の時と似た列車で来中した


上述の通り、金正恩が訪問の際に
使用した列車は、
父親の金正日が2011年の中国訪問の
際にに使用していた物と似ているとの
報道もある事から、金正恩がこの列車で
来訪した事が確実視されている。

厳戒態勢が敷かれていた


2018年3月27日には北京の釣魚台国賓館
から金正恩を乗せたと言われる車が
出発したと報じられており、その際に
厳重な警戒態勢が敷かれていた。

その警戒の厳しさは釣魚台国賓館の門の
前を通り過ぎようとした車の中を点検
する程であった。

中国と関係修復の必要があった


核問題で国外から制裁などの圧力に
苦しんでいる北朝鮮は、唯一国交のある
中国にまで見放されると、文字通り
四面楚歌という状況になってしまう。

ここで関係修復のために行動する必要を
金正恩は感じていたとの推測もある。

ちなみにこの様な憶測が飛び交う中、
上述の釣魚台国賓館を出た、金正恩を
乗せた車は厳戒態勢の中、IT企業や
ハイテク企業が集まる「中関村」に
向かい、金正恩が中国訪問に際して
それらの企業の視察を行い、
外交デビューの際に収穫を得る経験を
得たと見られている。

近日中にも、韓国や主要国である
アメリカとの主要会談が控えている
金正恩であるが、まだ外交デビューから
間が無く、経験が浅い彼にとっては、
これまでの核問題の経緯もあって
これ以降は相当タフな経験を積む事に
なるだろう。

今回の中国訪問で権力の座についてから
ようやく外交デビューを果たしたが、
これまで外交をしたことが無かった
理由はどの様な物なのだろうか?

 

中国で外交デビューの金正恩がこれまで訪問の経験ゼロの理由?

 


今回、金正恩は中国訪問で晴れて
外交デビューを果たした事になるが、
彼は北朝鮮のトップに立って以来、
北朝鮮を出国した経験が無いと
いわれている。

ちなみに近日中に会談の予定がある
韓国は、核の問題で関係している国々と
密に連絡を取りながら今回の金正恩の
動向に注目している。

しかし今回ようやく中国訪問で外交の
デビューを果たした金正恩が、
なぜ今まで外国を訪問する経験が
無かったかについては、これらの様な
憶測が存在している。

体面を気にしていた


2015年に、ロシアと中国から
「戦勝70年式典」に招かれた金正恩は
年齢と外交の経験の浅さから、自分が
末席扱いとなる事が我慢ならなかった
との意見が存在する。

しかし韓国を含む朝鮮は当時日本の
植民地であった為に、金正恩自身は
場違いと考えていたとも考えられる。

飛行機嫌いであった


あくまでも憶測ではあるが、金正恩の
父親の金正日がモスクワを訪問した際に
鉄道を利用した事で高所恐怖症の為に
飛行機に乗る事が出来ないという
噂が広まった。

そしてその息子の金正恩も、中国への
訪問で外交デビューする際に鉄道を
利用していた事から高所恐怖症とも
考えられ、この症状が原因で外交の
経験が積めなかったとの声もある。

これらの憶測もある金正恩ではあるが、
アメリカ等から制裁の圧力を
加えられても続々とミサイルを発射
出来る胆力は、とても昨日に中国で
外交デビューを果たした弱冠30代の
指導者とは考えられない。

しかし北朝鮮が長い間国の最大の目標に
して来た事は、アメリカと平和協定を
結んで安全を確保することであり、
今度のトランプ大統領訪問による
米朝首脳会談は千載一遇の
チャンスに他ならないのである。

外交デビューから間もない金正恩に
とってはこの会談が成功すれば、
大きな、そして貴重な外交経験となり、
「先代越え」も夢では無いが、
まだ荷が重いのかどうかは
その彼の胆力から見れば
わからない事である。

 

まとめ

 


父親の中国訪問を思い出させるかの様な
金正恩の外交デビューであったが、
ここに来て中国との国交を修復して
おく必要があったと考えられる。

今の金正恩は孤立を避けなければ
いけない状況とはいえ、
制裁の圧力に屈せずミサイルを
発射し続けて来た指導者である。

そしてまだ30代とは言え「瀬戸際外交」
の知恵と経験も継承されている可能性も
あるとも思われ、外交経験ゼロと
言われても一筋縄では行かない人物で
あることは確かである。

<参考サイト>
WEDGE INFINITY
朝日新聞デジタル

おすすめの記事