こんにちは。
今回は戦争と法律に関する記事です。
筆者はこの分野に精通していませんが、
いくつかの参考文献を元に、
東京裁判とはどういったものかを
調べる足がかりとなるように、
わかりやすくまとめることを目的と
しました。
また東京裁判中の内部抗争において
判決に疑問を抱き裁判に流動性を
持たせたパール判事についても
ご紹介します。
東京裁判とは?わかりやすく紹介
東京裁判(極東国際軍事裁判)とは
第二次世界大戦の戦後処理のための
裁判です。
東京裁判とは、日本に戦争犯罪意識
(自虐史観)を刷り込むための連合国側
による不法不当な復讐の儀式だったと
いう説があります。
連合国とはドイツ、イタリア、日本等の
枢軸国と敵対した国家連合で、
主に連合国共同宣言に署名した国々です。
連合国側は東京裁判を利用して、
日本国の東條英機元首相以下の個人に
A級戦犯としての侵攻戦争責任を
追求しました。
東京裁判(1946~1948年)では幾度なく、
その検証や判決について一部の判事に
よって疑問視されたものの、ほぼ強制的
に上記に該当する七名に絞首刑が執行
されました。
一部の判事とは次項でご紹介する
パール判事を代表とした判事のことです。
詳細については参考文献として、
以下の三つをご紹介します。
筆者が情報収集する上でわかりやすく
感じた文献の一部です。
・「国際法の観点から考える東京裁判の
正しい理解(佐藤和夫氏)」
・「パール判事は何を問いかけたのか
~東京裁判知られざる攻防~(YouTube)」
各国の名誉回復、真実の立証といった
矛盾の中で結果的には勝者国が敗戦国
である日本を絶対悪として判決する
ことになりました。
後年、裁いた側のマッカーサー、
ウェッブ裁判官をはじめとした判決側が
「東京裁判は復讐の感情に駆られた
公平ならざる裁判だった」と
表明しました。
この問題は未解決で、今もなお
外交関係に影響を及ぼしています。
パール判事はどんな人物か?
バナ・ビノード・パールはインドの
法学者で、連合国側から派遣された
判事の一人です。
東京裁判において日本人被告の全員無罪
を主張した人です。
日本ではパール判事と呼ばれています。
マハトマ・ガンディー(弁護士)を国家
の父として尊敬している平和主義者で
当時はヒンズー法学者でした。
パール判事はインド社会のカースト制度
の中で低い身分で生まれて不当な抑圧の
中で生きてきました。
世界大戦のような暴力的な争いに対して
嫌悪感を抱いており、嫌悪の対象は
日本にも向けられていました。
しかしながら彼は一人の法学者、
判事としての強い信念を持ち、二度と
このようなことが起きないことを望み、
法律に基いて東京裁判の在り方自体を
根本から批判し続けました。
日本人の擁護をしていたのではなく、
法律に基いて批判をしていました。
パール判事のパール判決書の概要を
一部抜粋してまとめると、以下の
ような内容になります。
(実際は英文で1,275ページの七部構成)
裁判官が戦勝国出身者のみで
構成されており、侵略戦争の責任を
個人レベルで特定することは妥当なのか。
日本が行ったことは侵略戦争と自衛戦争
のどちらであったか断定できないこと。
厳密な意味での戦争犯罪の検討や
時系列的な裁判の管轄領域について。
(真珠湾攻撃以前の案件を扱うことは
事後法で管轄権を侵害している)
共同謀議論(国際法にはなかった)の
否定
他にもいくつかあるのですが一部抜粋
しました。
第二次世界大戦当時までは国際法に
おいて交戦法規を遵守することを
前提として戦争は合法でした。
交戦法規の中で最も重要な4つのことが
あります。
・非戦闘員(民間人)の人命に
危害を加える事を禁止
(あくまでも軍隊と軍隊の戦い)
・軍事目標以外の民間物の攻撃や破壊の
禁止
・不必要に残虐な兵器を使用することを
禁止
・捕虜を虐待することの禁止
しかしながら各国、原爆投下に留まらず
捕虜の虐待などの戦争犯罪は
行われてきました。
戦勝国も違反を犯していたにも関わらず、
それについて深く問い詰められたのは
日本国でした。
当時、ヨーロッパ各国には日本が
ナチス化した国そのものだと
見えたのでしょう。
戦勝国の中には過去苦しい思いをした
国々が含まれており、自国の名誉を
かけた重要な機会だったのです。
パール判事は、国際法に違反したものは
戦勝国の中にも多数いることは想定
されていたものの、日本だけが批判
されることや、そもそも東京裁判自体の
方向性に疑問を投げかけたのです。
1966年、昭和天皇から勲一等瑞宝章を
授与され、1977年に自邸で逝去
しています。
最晩年は税金滞納で生活が苦しかった
と伝えられています。
まとめ
いかがでしょうか。
筆者自身、まだ勉強不足のこともあり
意見するほどに至りませんが日本国憲法
や国際法について現状の真実を
自ら確認することが大切だと感じました。
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