2018年中に立て続けに起きた
森友問題他の不祥事で
衆議院解散説が囁かれている。
内閣官房参与の飯島勲氏は、
解散の上での総選挙をを強行しても
与党の議席数に大きなダメージは
無いとの判断から解散を主張している。
もしも解散と総選挙が行われるとすれば
いつなのか、ひいては総理大臣が
変わるのかどうかを予想してみる。
2018年の衆議院解散総選挙はいつ!?その後の予想もチェック!
加計・森友問題、防衛省の日報問題で
いつになく安倍内閣の支持率が
下がっている事で、野党の追及逃れの為
2018年内の衆議院解散の上で総選挙後、
政権が変わる事があるとも言われる。
しかし、その一方で
小泉純一郎総理大臣の秘書官を務め、
安倍晋三総理大臣の政権で
内閣官房参与を務める飯島勲氏は、
2018年内の早期の衆議院解散と
総選挙を行っても、
自民党の議席数に影響は大きな物では
無く、政権が変わる可能性は少ないと
予想している。
よく言われる「大義なき解散」が、
いつかはあると予想しているのは
飯島氏も他の議員も変わる所は無いが、
野党はある理由でその解散を
実現すべく結束している。
反安倍内閣で結束した野党の最終目標は衆議院解散!
民進党の櫻井充氏は、
安倍総理大臣の内閣は「お友達内閣」と
言われる様に、森友学園問題の時には
味方である人物には優遇する事で
税金が使われている問題を改めなければ
ならないと訴えている。
また加計学園の獣医学部の新設等の
様々な疑惑もあった事から、
野党の6政党が2018年4月13日に
国会内で集会を開き結束を強化した。
共産党の辰巳孝太郎氏も「お友達」を
優遇して政治を私物化する人物は
総理大臣に相応しくないと
批判をしている。
野党6党は安倍政権に終止符を打ち、
衆議院解散の上で総選挙を行い、
新たな総理大臣が就任しない限り
いつになっても現状は変わることは
無いと予想している。
もはやいつ安倍政権が終焉を迎えるかの
予想もあると言われる状況だが、
それでも飯島氏が安倍政権の安定度に
信頼を置いて予想をしているのは
どの様な理由からなのだろうか?
飯島勲氏が衆議院解散でも安倍政権は盤石と考える理由!
まず、2018年現在の朝日世論調査による
各党の支持率を
パーセンテージで列記してみる。
自民党 33%
立憲民主党 10%
公明党 4%
共産党 3%
民進党 2%
日本維新の会 1%
以上の様に、支持率から見ても自民党の
一人勝ちとなっている状況で、
この数字は政策で国民に信を問うた時、
当然ながら自民党が一番信頼が置ける
政党という事である。
つまり、野党が目標に置いている
衆議院解散後の総選挙で安倍政権を
終わらせ、野党から新たな総理大臣が
生まれて政界が変わるというシナリオは
有り得ないという事なのだ。
いつか衆議院解散後の総選挙で
政界が変わるというのは、
野党のロマンなのかも知れないが、
2018年の時点では見果てぬ夢だろう。
衆議院解散後に、総理大臣は変わるのか!?
いつかは崩壊するであろう
安倍政権を終焉に追い込んで
衆議院解散に持ち込み、総選挙で
新たな総理大臣を擁立すれば
2018年以降は政界が変わるという風に、
野党は予想していると思われる。
だが、飯島氏はこの流れを自民党側から
起こせば、過去の事例から見て
自民党の失地回復となる
予想をしている。
もしも飯島氏の予想が的中したならば、
2018年中どころか近日中に衆議院解散と
総選挙を行えば、
新たな安倍内閣が誕生して、
安倍総理大臣の支持率も上向きに変わる
ばかりで無く、政界のいつもの懸念で
あった政治離れにもなるであろう。
その飯島氏が取り上げている
「過去の事例」とはどの様な物かを
挙げてみる。
飯島勲氏が引き合いに出す内閣求心力回復の好例とは?
飯島勲氏は、与党の議席が
殆ど変わる事無く、減少を最小限に
留める為の秘策として、
早期の衆議院解散を薦めているが、
この意見は1966年12月27日の
「黒い霧解散」の事例が参考に
なっている。
この年には自民党で土地取引の不祥事が
相次いだばかりでなく、
同年8月5日に超大型金融事件として
有名な吹原産業事件の捜査の過程で
田中彰治衆議院議員が逮捕された。
また同年9月2日には、
上林山栄吉防衛庁長官が就任時、
地元鹿児島に自衛隊の航空機で
凱旋し、秘書名目で後援者や同級生を
自衛隊の航空機に乗せたという
公私混同お国入り問題等の事件が
起こり、いつの間にか政界に対する
国民の信頼は失墜した。
永田町を「黒い霧」が覆っていると
批判されたこれらの事件を受け、
当時の佐藤栄作内閣総理大臣は
同年10月20日に、
綱紀粛正の意向を示した上で
上記の様な政界の信頼を失墜させた
事件の真相解明を進めた。
そして政界への求心力低下に歯止めを
かけるべく同年12月27日に衆議院解散を
決行し、翌年1月29日に
第31回衆議院総選挙が決行された。
この総選挙で自民党の議席が減少する
予想もあったが、以外にもほとんど
変わる事無く、佐藤内閣総理大臣は
勝利宣言の上で第2次佐藤内閣を
発足させた。
安倍内閣総理大臣もまた、
この衆議院解散の故事にならった方が
得策と考えたと見られる傾向は、
2018年3月の森友学園問題の件での
佐川宣寿全理財局長の証人喚問に対する
評価を国民の判断にゆだねた事からも
明らかであるという風に、
飯島氏は予想をしている。
衆議院解散で安倍内閣から変わる可能性はあるのか?
2018年4月10日に加計学園の面会記録で
「首相案件」の存在の報道が出た事が
影響したのか、安倍内閣の支持率は
31%にまで下落した。
この状況を見て、飯島氏はもしも自分が
いつ衆議院解散を行うかの問いに対し、
「私だったら、もう、今、解散しますね。
100%」
引用:JCASTニュース
という様に、早急に進める様にと
言わんばかりの内容であった。
しかし飯島氏の意見の通りに
「解散総選挙」を行ったら、
「大義なき解散」という批判が起こると
予想される事はいつも言われてはいる。
しかし、政党支持率で一番高いのは
上記の通り自民党がダントツの33%で、
もしその「大義なき解散」を断行したと
しても、「早いうちに膿を出した」との
評価はそれなりに存在するだろう。
もしそうなれば過半数以上の議席獲得は
間違い無く、新規の安倍内閣が誕生して
政権が変わる事は無いと考えられる。
ちなみに飯島氏は、タイミングから見て
GW連休明けに解散、5月23日に公示、
6月3日投開票という、2018年も中盤の
うちに間に合う日程で進めるべきと
発言しており、「今解散」のコメントは
もちろん言葉のアヤである。
だが、飯島氏はそれほどまでに内閣が
変わることを熱望しているとも
取れるのだ。
まとめ
野党は、安倍総理大臣が責任追及を
逃れる為には手段を選ばない行動に
出ると疑っている。
野党はきっちりと安倍総理大臣に引導を
渡した上で変革を行う予定ではあるが、
2018年の現時点の支持率では難しいと
考えざるを得ず、衆議院解散と総選挙を
率先して行うメリットは
自民党の方が多い。
「善は急げ」とも言うが、黒い霧解散に
ならって早急に今の悪い膿を出し切れば
いつか再び支持率は良い方に変わると
予想出来るからである。
追記:2018年4月29日
自民党内においても森山国対委員長らが
いわゆる「解散風」を煽っている様に
見受けられるが、二階幹事長は全面否定
しており、安倍首相も同じく全面否定
している。
その上で安倍首相は、自民党総裁選への
出馬に関しては、国会閉会後に判断する
としており、9月の総裁選へは当然、
出馬表明するものと考えられる。
国会閉会は6月20日の予定であり、
昨年秋の解散総選挙では284議席も
獲得しており、手堅いという予想は
出来ても確信は持てないといった処か。
また芸能などの様々なニュースにより、
時間と共に世間の目が政局から離れた
事も、解散総選挙を否定する要因では
ないだろうか。
「急いては事を仕損じる」
安倍晋三を凌ぐ総裁候補の不在や、
野党の機能不全などを目の当たりにし、
筆者個人としては、もう数年は
安倍一強が続くものと予想している。
<参考サイト>
yahooニュース
JCASTニュース