エアーズロックは現地でウルルと呼ばれ
2019年10月26日以降の登山が
禁止された事で一時話題になった。
また、2004年には、セカチューこと
『世界の中心で、愛をさけぶ』の
映画やドラマの大ヒットにより、
日本でも広く認知される事となった。
今回は、登山禁止となった理由や、その
登山難易度、今後のツアーについて等、
気になる情報を紹介していきたい。
エアーズロック(ウルル)登山禁止の理由が気になる!
今朝、オーストラリアの観光名所である
エアーズロック(ウルル)での日本人
死亡事故のニュースが飛び込んできた。
【シドニー時事】オーストラリア公共放送ABCは4日、同国内陸部にある観光名所で世界最大級の一枚岩「ウルル(英語名エアーズロック)」を登山中の日本人男性(76)が死亡したと報じた。
報道によると、男性は3日午後4時(日本時間同日午後3時)ごろ、岩の険しい部分を登ろうとしたところ、倒れて意識不明となった。その後、近くの病院にヘリコプターで運ばれたが、死亡が確認された。
在シドニー日本総領事館は「日本人が亡くなったとの情報はあるが、詳細は確認中」とコメントした。
引用:YAHOO!JAPANニュース
事情はまだわからないとの事だが、
亡くなった男性にはご冥福をお祈りする。
観光名所「エアーズロック」の通称で
知られているオーストラリアのウルル。
2019年10月26日以降、観光客の登山は
禁止される事が決定している。
登山が禁止されると聞くと、単純に
危険で難易度が高い事が理由だと
思ってしまうところだが、
本当の理由は何なのだろうか?
実際に登山に成功した人の感想から
その難易度も併せて推察しよう。
更に、登山禁止以降のツアーはどうなる
のだろうか。
登山そのものでなければ、観光ツアーは
実施されるのかも気になる点だ。
まず、そもそもエアーズロックとウルル
とはただの呼び名の違いなのか?等、
筆者が気になった歴史をまとめて紹介。
エアーズロックとウルルの違いって?
意外と知らない歴史があります。
エアーズロックとウルル。
この2つの呼び方には、意外にも
深い歴史が関わっていた。
このエアーズロック(ウルル)は、
ウルル=カタ・ジュダ国立公園内に
ある、大きさ世界2位の一枚岩だ。
そもそもの呼び方はウルル。
オーストラリア先住民族のアボリジニが
聖地として崇めていた場所である。
その後、ヨーロッパ人が住むようになり
イギリスの探検家が
「エアーズロック」と名付け、
世間にもその名が浸透した。
しかし1985年、アボリジニの伝統が尊重
され、アボリジニへウルルと国立公園の
所有権が返還された。
そして、現在では昔から使っていた
「ウルル」を正式な呼び名としている。
つまり、現在の観光地としてのウルルは
アボリジニから政府への土地の貸し出し
によって成り立っているという事なのだ。
そしてこの事が、エアーズロック登山
禁止の理由と深く結びついている。
次の章で詳細について紹介しよう。
エアーズロック(ウルル)登山禁止の理由とは?
ウルルがアボリジニにとって神聖なもの
である事は先述した通りだ。
そして、その事こそが今回の登山禁止
の最も大きな理由である。
現在でも、登山口には「登らないで」
という趣旨の看板が立てられている事
をご存知だろうか。
ウルルは聖地で、そこに登る事は大変
神聖な行為であるという認識を、
アボリジニ達は昔から持っていたのだ。
また、ウルルは天候の影響を大きく受け
岩肌が滑りやすく危険である事も
理由の一つとされている。
エアーズロックはまだ登れる?難易度は?
今後ツアーは無くなるのか?
今後の登山禁止が決定している
エアーズロックだが、2018年現在は
まだ登る事が出来るのだろうか?
また、世界で2番目に大きな一枚岩の
登山の難易度はどの程度のものか。
実際に登ってみた人の感想を元に
難易度を予想した!
更に最後では、気になる今後のツアー
についても紹介する。
現在も人気観光地であるエアーズロック
のツアー。
一体どこまで規制されてしまう
のだろうか?
行っても登れない!?現在の登山状況
エアーズロックが登山禁止
になるのは2019年10月26日。
2018年現在は、もちろんまだ登山可能だ。
しかし、エアーズロックは
中々登れない事で有名だった!
何と、365日中360日が降雨、高温、強風等
の様々な理由で登山禁止となってしまう
のだそう。
実際、2015年に登山出来た旅行者は
わずか16%だと言うから驚きだ。
こんなに貴重な事だとは知らなかった。
登りたい人はしっかり下調べをして
臨む事をおすすめしたい。
エアーズロックに登ってみた人の感想は?
今回、残念ながら日本人の死亡事故が
起きてしまったエアーズロックだが、
中には登山に成功している人もいる。
そこで、今後エアーズロックに登りたい
人のために、その難易度について調査
してみたい。
エアーズロックの高さは東京タワーと
ほぼ同じ位の高さ。
日本で登山と言えば富士山。
それに比べると、難易度自体は
随分低い気もする。
しかし実際は相当過酷な登山のようだ。
エアーズロックの前半の最大斜度は47度
とかなりキツイ。
実際に登頂した人は、登山というより
ロッククライミングのようだったと
表現している。
また、後半は鎖につかまりながら
150メートル程の距離をほぼ垂直に
登らなくてはならないらしい。
岩肌がツルツルして滑りやすい上に
脚力も腕力も必要な登山で、
体力は相当奪われるそうだ。
亡くなった男性も、この斜面で体力を
奪われ、トラブルに見舞われたのか。
兎に角、エアーズロック登山は十分な
体力と覚悟が必要な難易度だという事は
お伝えしておきたい。
エアーズロック(ウルル)のツアーは今後無くなるのか
最後に、エアーズロックの今後のツアー
がどうなるかについて紹介したい。
2019年10月26日以降、登山ツアーは
もちろん無くなる。
登山に必要な鎖も全て撤去される。
また、万が一禁止以降に登った場合は、
実刑2年、罰金600万となるそうだ。
しかし、ただエアーズロックを観光
したいという方には安心して欲しい。
登山は禁止されるが、エアーズロックの
周辺散策ツアーや、エアーズロックに
描かれるアボリジニアート見学ツアー、
その他の観光ツアーは
今後も変わらず催行予定である。
周辺ツアーは、アボリジニが直接ガイド
を担当し、歴史について解説するものも
あるようで、大変興味深い。
また、エアーズロックの朝日や夕日は
一度見たら忘れられない光景だと言う。
登山にこだわらず、是非エアーズロック
周辺の観光を楽しみたい。
まとめ
世界有数の観光名所である
エアーズロックの登山禁止は残念だが、
調べてみると、登山だけでなく周辺の
観光も十分充実している事がわかった。
筆者個人的には、そもそもアボリジニが
登山を懸念している以上、
無理に登ろうとせず、
先住民族の歴史の理解に努めるのが
観光者のマナーであるように思う。
miya
<参考サイト>
Wikipedia
YAHOO!JAPANニュース
たびこふれ