
マックデリバリーと呼ばれるマクドナルドの宅配サービスが話題になっている。
マクドナルドといえば世界規模のチェーン展開で日本においても定着している。
2000年には65円のハンバーガーで飲食業界を席巻し、
最近では不採算店の一斉閉店でも話題になり、
更には高カロリー外食産業の代名詞的な存在でもあるが、
その話題の内容は以外にも『値段が高い』というものが多い。
そこにはどんな基準があるのか考察してみたい。
マックデリバリーは高いのか?
先ずは、メニューを開いてみる。
イートイン(店内飲食)とほぼ変わらない内容だが、
デリバリーに関しては、
1500円以上の注文でなくては受け付けて貰えないようだ。
皆の言う『マックデリバリーは高い』とは、この事なのであろうか。
確かに、一人暮らしでマクドナルド商品を食べたくなっても1500円分のハードルは高い。
ただでさえ高カロリーなのに、そこに量がのしかかるとあれば、とても利用は出来ない。
1500円のセットの写真を見ても、軽く2人分はある量である。
ちなみにイートインの場合、
バリューセットを利用して500円~820円と適切な料金だと個人的には感じる。
しっかりと腹も満たし、成人男性には充分な設定であろう。
では何故、デリバリーに関してはこの設定なのであろうか?
他の代表的な飲食店デリバリーはどうなっているのか。
ピザハット等、ピザ店は、持ち帰り半額や、
2枚目無料などのサービスを以前から実施しているが、
これは元々の料金設定がデリバリーコスト込みの設定であるが故のシステムなのだろう。
しかし、持ち帰りで半額にしてもまだ利益が上がるとは、
少し考えさせられてしまう。
対して、イートインで料金設定されている飲食店では、
新たなコストに対応しなければならない。
ファミリーレストランのガストはどうだろうか。
こちらも基本は1500円以上からの受注である。
ただし、14時以降は1000円から受注可能となっている。
来客が集中する昼時はデリバリー対応が難しいのだろうか。
カレーハウスCoCo壱番屋は宅配1回につき、配達料206円(税込)
+カレー1品につき103円(税込)UP
商品の注文金額が2500円(税込)以上で配達料無料である。
どう考えてもココイチが最も利用しやすい設定となっている。
これらは、其々の企業のデリバリーコストに対する考え方の違いの現れである。
デリバリーにかかるコストには人件費、車両維持費、燃料費等があり、
店の特徴等によっても左右される。
デリバリー料金を別途課金するシステムであれば、一人暮らしであっても比較的利用し易く、
実際にココイチはデリバリーでも業績を伸ばしている。
他にも、弁当のほっかほっか亭や、町の弁当屋さんも別途課金システムである。
「〇〇円以上でないとデリバリーで損益が出る。」と考えるか、
「別途課金で弁当一つでも売上増進させたい。」と考えるかで大きな差が出る。
後者の方が売上増に繋がる事は既に明白である。
デリバリー業界はこれから先、更なる企業努力を求められる事であろう。
そして我々は快適なデリバリーライフの到来まで、
どのように対処スべきだろうか?
上手な活用で大人な対応
マックデリバリーが高いというのは、
おそらく最低注文金額のハードルの高さを指しているのであろう。
それでもマクドナルドが大好きな人は利用するだろう。
理由としては、近所にマクドナルドが無いであるとか、時間的に行けない等だろうか?
実際にマックデリバリーのバイクは街中で時々見かける。
やはり、一人で食べるには、ランチとディナーの2回に分けて食べるはめになり、
夜、電子レンジで温めて味の低減を我慢しながら食べる事になりかねない。
出来れば2人以上いる時に利用したいものである。
職場での残業や、繁忙期で外出出来ない時などには
手軽に食べられるハンバーガーは重宝されるだろう。
サンドイッチ的に作業しながらでも食べられる。
さらに最近始まった、クラブハウスバーガーや
各期間限定メニューには、大抵の人が興味を持っている。
20代位までの若い世代が仲間にいれば、カロリーなど大して気にしておらず、
まだまだ食べたい盛りだったりするので、カロリーが気になる世代の我々は、
「僕のポテト食べない?」などと調節も出来たりして、winwinな関係が成立してしまう。
部下や後輩にご馳走するにも、手頃な価格だ。
若い世代の「えっ?マジで?」の反応に快感を覚えるだろう。
マクドナルド部長とか、マック課長などと呼ばれるかも知れないが、
それもまた愛嬌であり、慕われる上司や先輩になりたいものだ。
このように視点を変えれば、何にでも利用価値を見出せるものである。