米朝首脳会談が行われる事で拉致問題
解決へ注目が集まっている。
また、安倍首相はトランプ米大統領に
米朝会談で拉致問題を取り上げる事を
要請する考えを示した。
拉致問題では未だ12名の被害者が帰国
していない。
北朝鮮はどの様な目的で日本人を拉致
したのかだろうか?
拉致問題が解決しない理由はどこに
あるのだろうか・・・?
北朝鮮拉致問題に進展はあるのか!?拉致の目的と未だ解決しない理由とは?
米朝首脳会談は5月末までに行われる
事が予定されている。
2002年に5名の被害者が帰国に至ったが
16年が経過した現在でも北朝鮮による
拉致問題は解決しないままだ。
北朝鮮の拉致にはどの様な目的が
あるのだろうか?
いかなる目的があろうとも拉致は犯罪
である。
拉致問題が解決しない理由はあるの
だろうか?
どうやら拉致問題が解決しない理由は
日朝双方にあると考えられている。
まず、北朝鮮による拉致問題について
簡単に説明する。
北朝鮮拉致問題とは
北朝鮮拉致問題とは1970年から80年に
日本中で起こった拉致の事だ。
現在までに17人の日本人が拉致被害者
として政府に認定されている。
2002年に北朝鮮は日本人を拉致したと
認め、同年に5人の拉致被害者の
帰国が実現した。
残りの12名に関しては北朝鮮からの
納得のいく回答は得られていない。
現在でも政府は拉致問題の解決に
取り組んでいる。
北朝鮮の拉致の目的
北朝鮮が日本人を拉致した目的は
スパイの養成にある。
当時の北朝鮮では韓国人を装って韓国に
スパイを送り込む事は難しかった。
その為、日本人を装って韓国にスパイを
送り込む事を主な目的として拉致が多発
したのだ。
また、スパイとしての適正がない者は
工作員への日本語指導を行うと言う目的
が与えられていた様だ。
北朝鮮が拉致した全ての人間を利用
しない理由は何処にも無い。
北朝鮮拉致問題が解決しない理由
北朝鮮拉致問題が解決しない理由で
真っ先に思いつくのが、北朝鮮の
不誠実な対応だろう。
小泉政権下、帰還した拉致被害者も
数名いたが、既に亡くなっているとされ
お骨となって帰還した者も鑑定の結果、
別人のお骨だと判明した実例もあった。
また、北朝鮮拉致問題が
解決しない理由は日本政府の
立場にもある。
安倍首相の北朝鮮への対応方針は
ストックホルム合意が基盤である。
ストックホルム合意には北朝鮮側の
拉致問題再調査も含まれている。
そして、日朝間に存在する懸案が
解決した後の国交正常化が前提だ。
人権侵害が横行する国との国交正常化は
アメリカの手前、実現し難いだろう。
だが、これらは拉致問題が
解決しない理由の一角に過ぎない。
北朝鮮拉致問題は解決に向かうのか?
北朝鮮側が「拉致問題は解決済み
である」と伝えて来た事が明らかに
なった。
だが、未だ戻らない12名の拉致被害者
の帰国を家族達は待ち望んでいる。
北朝鮮が日本と対話しない理由と目的は
一体どの様な物なのだろうか?
拉致問題が解決しない理由は日本政府の
立場以外にもありそうだ。
今後行われる予定の米朝首脳会談で
拉致問題解決と言う日本の目的への影響
はあるのだろうか・・・
北朝鮮は5人の拉致被害者のみを返し、
残りの12名に関しては「亡くなった」
もしくは「入境していない」
としている。
だが、北朝鮮には拉致被害者全員を
返還できない明確な理由が存在する。
拉致被害者全員を返還できない明確な理由
前章で伝えた通り、日本人拉致の主な
目的はスパイとして利用する為だ。
スパイとしては利用されず、
日本語教師として利用された
被害者もいる。
特に、日本語を教えていた者は工作員の
顔や名前を知っているはずである。
この為、日本に拉致被害者を返還すると
北朝鮮の機密が漏れてしまう事を恐れて
拉致問題を打ち切ろうとしている
のではないか?という識者もいる。
以上の状況から考えて拉致問題の解決が
近い将来に実現するとは、
非常に残念ながら、言い難い事だ。
また、日本政府はこれまで北朝鮮の
人権問題にも言及して来た。
日本はEUと共に人権問題の主導役にも
なっている。
拉致問題のみを早急に解決したくとも
人権問題と切り離す事は出来ないのだ。
今回の米朝首脳会談の開催にあたって、
トランプ米大統領に拉致問題を
取り上げる様に要請する考えを
安倍首相は示している。
だが、アメリカは北朝鮮を
「人権犯罪の国」として避難している。
そして、日本は外交に関してはアメリカ
の追従者に過ぎない。
北朝鮮との国交正常化を前提とする
やり方では拉致問題解決への
進展は見込めないだろう。
まとめ
長年政府が取り組んできた北朝鮮
拉致問題。
だが、未だに解決に向かう兆しを見る
事が出来ずにいる。
日本以外にも北朝鮮による拉致被害者は
多く存在する。
拉致被害者本人やその家族の事を
考えると、いち早くこの問題が解決する
事を願うばかりだ。
サカモトマユ
◆編集後記
北朝鮮拉致問題への日本の対応は
「手ぬるい」という意見も多い。
「よど号事件」の犯人グループを糸口に
という意見もあるが、これを採用しない
国の対応は慎重すぎると言える。
拉致被害者の家族は、解決に向けて
失敗してでも矢継ぎ早に、次々と
対策を実施して欲しいと願っている。
難しい問題を解決する場合には、
「失敗なき所に成功なし」だが、
国の役人や政治家にとっては、
失敗は自分への評価が下落するので
及び腰になり、ダラダラと対応する
ようになるのだろうか。
拉致されてから数十年が経っている。
もしも既に亡くなっているならば、
お骨だけでも返して欲しいというのが
拉致被害者の家族の切なる思いだ。
トランプ大統領への期待も、
ビジネスライクなその人柄のため、
期待感は薄いものである。
そこに一縷の望みを託す安倍首相も
その他多くの問題追求に晒されながら
大変な立場にある。
米朝首脳会談には悲観的な推測が多いが
またもや、落胆してしまうのだろうか。
<参考サイト>
北朝鮮による日本人拉致問題
HUFFPOST
朝日新聞