ブルセラ症!?症状や感染経路とは?長野県で新菌種!【国立感染症研究所】

皆さんは「ブルセラ症」という病気を
ご存知だろうか。

昨日、長野県在住の女性がこの病気に
感染していた事を国立感染症研究所
が発表したとのニュースが。

ブルセラ症とはそもそもどんな病気
なのだろうか?

気になる症状や感染経路について
調査してみた。

 

ブルセラ症!?その症状とは?

 


昨日、長野県で新たなブルセラ症患者が
出たと国立感染症研究所が発表した
ニュース。

そもそもブルセラ症とは
どんな病気なのか?
と疑問を持った方も多いだろう。

また、日本ではアダルト的なジャンルと
同じそのネーミングに違和感を感じた
と言う人も多いだろう。

この章では
ブルセラ症の症状とは?感染経路は?
など基本的な事を説明する。

また、文章後半では
今回の長野県女性が感染したブルセラ症が
なぜ話題になっているのか、
症状は回復しているのか、
国立感染症研究所は感染経路を
明らかにしているのか、

等気になる情報をまとめて調査した。

ブルセラ症とはどんな病気?


「未知の感染症」というだけでも
恐怖を感じてしまうが、
まずは、ブルセラ症とはそもそもどんな
病気なのか?について説明する。

ブルセラ症とは、ブルセラ属の細菌感染で
様々な症状をもたらす人獣共通感染症だ。

日本では家畜伝染病予防法に基づき、
四類感染症に指定されている。

1999年以降、ブルセラ症と診断した医師は
すぐに最寄りの保健所に届け出なければ
ならないと法律で決められた。

ブルセラ症は一般的によく聞く病名では
無いが、実は世界的には珍しくなく
地中海地域や西アジア、アフリカで
特に患者が多いとされている。

日本でも、1933年以降、毎年1名は
患者報告が出ている病気である。

ブルセラ症の症状は?


ブルセラ症の症状とは、一般的に風邪や
インフルエンザと似ており、
38度以上の高熱、倦怠感、関節痛が
主な症状である。

熱の出方の特徴は、間欠的である事。

つまり、高熱が続いたり一旦おさまったり
を繰り返すという事だ。

「治ったか」と思い、放置してしまう
危ない熱の出方だ。

症状が続く期間は、2~3週間程度から
数ヶ月に及ぶ場合もあるそうだ。

特に暑い夏の時期には、熱中症かと
勘違いもして、しまいそうだ。

自然治癒する事も少なくないが、
重症化する事もある。

心内膜炎や腎機能不全を引き起こして
命を落としたり後遺症が残る事もある為、
慎重な注意が必要だ。

一般的な感染経路は?


次に、ブルセラ症の感染経路について
説明しよう。

実は、ブルセラ菌は世界中どこにでも
あり、感染しやすい。

人間も、ブルセラ菌に感染している動物の
加熱不十分な乳やチーズ・肉を食べる事が
感染経路となる事が多い。

また、家畜に直接触れる酪農家や獣医師
などは感染のリスクが高いとされている。

ただし、現在日本にいる家畜は清浄化
されている事がほとんどのため、多くは
ブルセラ菌対策が不十分な海外で
貰ってくるケースだと言う。

家畜の衛生対策が進んでいない国や、
動物への依存が強い国での
ブルセラ症発症率の高さは、
既に証明されているそうだ。

また、ヒトからヒトが感染経路となる
事もあるが、非常に稀なケースで
心配は要らないと言う。

 

国立感染症研究所が新菌種ブルセラ症を報告!
長野県で頻発しているのは何故?

 


ここまでは、ブルセラ症の基本的な知識
について説明してきた。

ここからは、昨日国立感染症研究所が発表
した、長野県の症例についてまとめよう。

ブルセラ症が決して珍しい病気では無い事
は前述した通りだが、今回ここまで話題に
なっている理由は何故か?

それは、今回の長野県女性の症例が
新種のブルセラ菌によるものだと
判明したからである。

また、今年5月には長野県在住の別の
男性が同じく新菌種によるブルセラ症に
罹ったばかりだ。

今年に入って長野県で2件も発症し、
他県では見つかっていないとは、
どういう事なのだろう。

国立感染症研究所は、同県内の感染に
ついてどのように説明しているのか?

長野県でまたブルセラ症!?


 長野県在住の40代女性が、新菌種の人獣感染症「ブルセラ症」に感染し、女性の子供3人も相次いで感染していたことが24日、国立感染症研究所への取材で分かった。
感染研によると、女性は今年1月、高熱を発して近くの病院を受診。(中略)血液などの検体を調べた感染研は、これまでにないブルセラ属菌種であることを確認した。
引用:産経ニュース

何と、長野県女性一人だけではなく
その家族も含めて計4人が感染していた
というのだ!

更に今年5月、同じく長野県に住む
60代男性も新菌種のブルセラ症を発症。

腎機能不全を起こし、
現在も透析治療を受けているそうだ。

長野県女性は現在快方に向かっており
命に別状は無いと言うが、
長野県内で次々に発覚している感染に
「人から人の感染?」と心配の声も。

次の章で国立感染症研究所が発表した
内容を紹介する。

感染経路は人から人!?


今回の長野県でのブルセラ症発症例
について、国立感染症研究所は
以下のように発表した。

「感染源は同じとみられるが
人から人への感染は考えにくい」

また、5月の60代男性の感染時も

「一般の人が心配するような感染例
ではない」

と発表しており、一安心しても
大丈夫な様だ。

人から人への感染は有り得ない
というのが、国立感染症研究所の
考えのようだ。

しかし、長野県で感染した患者達は
海外渡航歴が無い。

また、職業はトラック運送業や営業職など
動物に直接触れる仕事でも無いのだ。

猫を飼っているとの情報はあるが、
今回はそこが感染源なのだろうか…。

もしくは、まだ発見されていない
感染者が存在するのだろうか?

現在も国立感染症研究所が感染経路を
調査中との事だ。

 

まとめ

 


今回は、今話題の「ブルセラ症」
について調査した。

珍しい感染症では無いとはいえ、
「人獣共通感染症」と聞くと
罹ってはいけない恐ろしい病気
のような気がしてしまう。

人から人への感染は無いと聞き
一安心だが、いまだに感染源や感染経路
が不明だという事には不安を覚える。

国立感染症研究所の早期原因究明
を祈るばかりだ。

miya

<参考サイト>
産経ニュース
livedoor news
Wikipedia

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