改正ストーカー規制法はネットやSNSも?逮捕や罰則等変更点と特徴【わかりやすく説明】

改正ストーカー規制法が
6月14日から施行されました。

ストーカー規正法ができた当初、
ネットでのストーカーは
規制の対象ではありませんでした。

付きまとい行為も変化しており、
今回の改正ではSNS上のものも
加わりました。

ここでは改正ストーカー規制法の
変更点や特徴を調べました。

ストーカー行為への罰則はどうなのか、
これまで加害者が逮捕された
事件についても併せて見ていきます。

 

 

今回の改正ストーカー規制法の変更点や特徴は?
SNSなどネット経由の付きまといが追加に。

 


昨年12月、
ストーカー規正法が改正されました。

昨日はその改正ストーカー規正法の
施行日でした。

気になるのは、内容の変更点や
どんな特徴があるのか?
逮捕や罰則はどうなるのか?
というところです。

ストーカー事件の内容も変わり、
法律が改正されており、
今回は2回目の改正になります。

インターネットの定着や
通信手段の多様化に伴い、
SNSなどネットを用いた
ストーカー行為も出てきており、
この改正ストーカー規制法では
これらが罰則の対象となるのは、
とても大きな特徴です。

迂闊な行動で自分が逮捕されてしまった
なんて事にならないように、
改正ストーカー規制法の変更点や特徴を
シッカリとチェックしておきましょう。

ネット上にまとめられている情報を
主に参考にしているのですが、
改正ストーカー規制法には幾つか
注目すべき変更点があります。

その変更点により罰則が厳しくなるのは、
何となく予想できますが、
ストーカー犯罪を
「非親告罪化」した事も、かなりの
大きな特徴になると思われます。

「親告罪」とは、
犯罪の被害者本人が捜査機関に申告して
処罰をして欲しいとする手続きが
必要な犯罪です。
(法律で決められている被害者の親族も
手続きができます。)

そして、この手続きを告訴といいます。

ストーカー犯罪が
「非親告罪化」したので、
本人などが行う告訴でない手続きでも
加害者に処罰を求める道が
できたことになります。

SNSをはじめとして
ネットが多くの人に使われ、
ネットでのストーカー行為も
規制の対象にした影響が
あるのでしょう。

この改正ストーカー規制法では、
個人のブログやSNSへのコメントなど、
ネット上の他の人が目にすることが
できる場所へ執拗に書き込む事も、
つきまとい行為の一つになります。

被害者本人でない人が
ネットでのストーカーに気が付く状況が
出てきたということですね。

ここまでに述べた
大きな変更点と特徴である
ストーカー犯罪の非親告罪化と、
「SNSなどでメッセージを続けて送る」
「個人のブログへ執拗に書き込む」
などもストーカー行為に含める、
という部分は
1月3日に施行されています。

さらに、改正ストーカー規制法では
対応に急を要するとされた場合は、
「事前の警告や聴聞」や
「被害者の申し出」がなくても、
公安委員会による禁止命令が
可能になりました。

コチラも特徴的な変更点ですね。

 

 

改正ストーカー規制法の罰則の内容は?逮捕時の工夫など。

 


一番新しい改正ストーカー規制法の
変更点としては、
ストーカーとされる行為の項目が
増えただけでなく、
罰則が厳しくなりました。

改正ストーカー規制法では
禁止命令よりも前に
ストーカー行為を行うと逮捕され
「1年以下の懲役または
100万円以下の罰金」です。

改正前は
「6ヶ月以下の懲役または
50万円以下の罰金」でした。

また、禁止命令に従わずに
ストーカー行為を行うと逮捕され
改正ストーカー規制法では
「2年以下の懲役または
200万円以下の罰金」です。

改正前では、
禁止命令に従わない場合は
「1年以下の懲役または
100万円以下の罰金」でした。

懲役や罰金などの罰則がそれぞれ
2倍になったのは大きな変更点です。

ストーカー規制法が改正される
特徴としては、重大事件が起こる毎に
改正されてる点です。

重大事件が起こる度に、変更点が
盛り込まれて罰則強化されて来ました。

以前のストーカー規制法の成立前までは
逮捕などの対応が遅れて
ストーカー行為がエスカレートし、
命を落とす事件がありました。

ストーカー規制法は、
「ストーカー行為等の
規制等に関する法律」という名前です。

二度と悲しい事件が
繰り返されないようにと、
桶川にて、ストーカー行為の末に
命を奪うという事件が起きた事を
受けて作られ、
2000年に施行された法律です。

この事件では、
家族から告訴をしたいとの申し出を
警察は引き延ばし、
女性を追い詰めた加害者自身の逮捕が
遅くなりました。

以前のストーカー規制法が施行されて
めでたしめでたし、という訳にはいかず、
ストーカー行為は当初考えられたよりも
違う形のものが出てきました。

2012年に逗子にて、
以前に交際していた女性に
メールを繰り返し出していた男性が
ストーカー行為の果に
命を奪う事件を起こしたのです。

これを受けて
最初の改正が2013年に行われました。

電子メールを繰り返し出すことを
ストーカー行為に加えたのです。

また、禁止命令を出せる警察は、
被害者の住所がある場所だけでなく
加害者の住所の方も
含むようになりました。

さらに、この事件では、
その前の脅迫罪の逮捕状執行の時に
問題がありました。

警察が加害者の前で
被害者女性のお住まいの市と名前を
読み上げていて、
これが後の重大事件につながった
とも言われています。

(被害者女性は
結婚して姓が変わっていました。)

以降、警察は類似の事件で
工夫をするようになりました。

今回の改正ストーカー規制法は、
昨年5月、
小金井にてストーカー行為の末、
命を奪う事件(未遂事件)
が起きた事を受けています。

この事件で加害者となった男性は、
複数の女性に対してネット上の
TwitterといったSNSや
ブログのコメント欄などへ
脅迫的な書き込みをしていたと
されています。

悲しい事件を繰り返さないための
工夫はとても難しいものだと
感じます。


参考(一部)
www.asahi.com/articles/ASK6D53MXK6DUTIL042.html
ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC%E8%A1%8C%E7%82%BA%E7%AD%89%E3%81%AE%E8%A6%8F%E5%88%B6%E7%AD%89%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E6%B3%95%E5%BE%8B
ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A1%B6%E5%B7%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC%E6%AE%BA%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6

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