
こんにちは。
歌手として、音楽プロデューサーとして
著名なつんく♂が食道発声法によって
意思疎通が取れるようになってきた
ことを明らかにしました。
2014年に喉頭がんで声帯を失い、
喉頭を摘出した2015年から、
2年が経ちました。
リハビリを続けて声が
出るようになった食道発声法とは
どのようなものなのでしょうか。
食道発声法とは?
食道発声法とは胃にためた吸気を逆流
させて食道の一部を振動させることで
発声する方法です。
通常の発声の仕組みとは、
息を送り出して声帯が振動し共鳴し
言葉を形成します。
声帯ではなく食道を振動させると
いっても、経験したことがないと
イメージが湧きづらいですが、
ゲップがちょうど食道発声法を
イメージする上で役立ちます。
ゲップとは、お酒や飲食物と一緒に
飲み込んだ空気が胃にたまって、
それが逆流して食道の入り口の粘膜を
振動させる時に出る音です。
実際に喉頭がんで声帯を失った方が
食道発声法を利用した場合の声を
YouTube動画で検索してみました。
つんく♂の動画ではないのですが、
実際どのような声なのかを実感する
ことが出来ます。
ガラガラ声で辛そうな雰囲気が伝わって
きますが、何を話しているのかを
聞き取ることができるレベルです。
とはいえ、食道発声法以外にも声帯を
失った人が声を出す方法は存在します。
それは電気喉頭とシャント発声です。
特に電気喉頭については、つんく♂が
拒否していますが、これのデメリット
として音程の高低をつけることが
難しいようです。
歌手として音楽プロデューサーとして
教育の現場に立つ時、音程の高低は
大切な要素ですから、拒否を続けるのも
納得できます。
歌手としてのつんく♂再び?プロフィールなど
つんく♂は1968年10月生まれで、
2017年1月現在で48歳です。
1992年にロックバンドのシャ乱Qの
ボーカルとしてデビューして、
モーニング娘や
ハロー!プロジェクト等の
音楽プロデューサーを務めています。
ちなみに筆者は1989年生まれですが、
小さい頃、車の中で、シャ乱Qの
「ズルい女」が流れていて今でも
覚えています。
懐かしかったので、この記事を
書きながら曲をループして聞いています。
当時はサビが印象的で気付きません
でしたが、バックのサックスと
綺麗な声がクセになります。
つんく♂が2014年3月に喉頭がんを
患ったことを公表されて同年9月に
完全寛解を発表しましたが、
癌の再発見で、2015年1月には声帯を
失ったことが明らかになりました。
つんく♂が声帯を失ってちょうど2年が
経過します。
食道発声法の訓練によって、
電話で会話をして伝わるほどまでに
回復したようです。
他の電気喉頭とシャント発声と比べると
肉声そのもので、声の大きさでは
電気喉頭に劣るものの、音楽を
続ける上で大切な抑揚性では最も
優れていて、全体的にシャント発声より
優れています。
と一般知識はさておき、リアルに
闘病している方々が人生観について
語っているのが、
『新潮45(2017年2月号)
【特集】病の「人生学」』です。
つんく♂自身は、元の歌声まで戻らない
にしても、人工声帯(電気喉頭)に
頼らず、もう一度自分の肉声で歌を
歌いたいと強い意志を語っているようです。
新しいつんく♂として頑張っていくと
いう決意を固めているようで、人として
凄いなと思いつつ、その下で
活動している人達もまた幸せだろうなと
思いました。
そしてプロデュースする上での考え方も
またしっかりされていました。
モーニング娘と言えば筆者が生まれて
初めて認識したアイドルグループですが、
つんく♂自身は、モーニング娘を
アイドル扱いされることを嫌っている
ようです。
自身やメンバーに異性を感じさせない
雰囲気を放っている女の子が、
好きな気持ちを楽曲にぶつけることが、
良い楽曲を作る上で重要だと考えている
ようです。
プロデュースする人自身のことや、
その人らしい成長過程を
見守るスタンスは、本当に音楽を通じて
何かを成し遂げたいのだろうという
ことが伝わってきます。
じわじわと再ブームの予感がします。
まとめ
いかがでしょうか。
筆者は秋元康率いる乃木坂46のような
ルックス重視のものにハマりやすい
のですが、この事実を知ったら、
つんく♂プロデュースのグループも
ハマりそうな気がします。
SAT