参院選の与党の議席が改憲に必要な
3分の2に満たなかった事で、
自民党が掲げていた憲法改正案が
採用への道は遠ざかったと言えます。
元々、問題視されていた憲法改正案
ですが、その内容や具体的な問題点は
どうなっているのでしょう?
色々問題視されていますが、
何処が問題視されているかわからない。
という方の為にわかりやすく解説します!
憲法改正案の内容と問題点は?分かり易く説明①
自民党が掲げる憲法改正案で問題視
されている内容は以下の4つです。
・9条改正
・緊急事態条項
・参院選合区の解消
・私学助成
それぞれ問題点は、
9条改正→総理が自衛隊を自由に出来る
緊急事態要項→人災も含まれる可能性
参院選合区の解消→自民党有利選挙
私学助成→国にとって都合の良い教育
等が挙げられます。
記事本文では、更に詳しい詳細を
見て行きましょう。
憲法改正案の内容と問題点は?
憲法改正案の9条の内容と問題を
搔い摘むと、
「自衛隊を総理大臣が
操作しやすい様にする」
という事です。
9条改正の主な内容は、
・自衛隊を憲法に明記
・内閣総理大臣が自衛隊を
文民統制の名の下に
指揮監督
・国会とその他による統制
となっていますが、
これは結果的に以下の様な問題点を
もたらす可能性が大いにあると
言えます。
・自衛隊の公共性が増し、
活動の範囲が現在よりも広がる
・内閣総理大臣の判断のみで
自衛隊を動かせる
・「その他」が国会を含まない
行政機関であれば、実質的に
統制の意味がない
9条はそのまま存続しますが、
自民党の憲法改正案は上記の様に
内閣総理大臣が国際紛争を
解決する為の手段として自衛隊を
指揮出来るようになるのです。
これは実質的に9条を削除した事と、
あまり変わらないと言えますね。
緊急事態条項の内容と問題点とは?
緊急事態要項の内容と問題点は、
「戦争等が起きた際に、
内閣が政令を好き放題に制定できる
可能性がある」
という事です。
緊急事態要項では、
「大地震その他の異常かつ大規模な
災害」と定義された事態に対して、
国会が機能不全の場合、
内閣が政令を制定出来るという事と、
国会議員の任期を延長出来る事が
記載されていました。
これは、
「自然災害」と記載していない事で、
戦争等の人災を緊急事態と出来る
可能性があります。
そして、
その間に内閣にとって、
都合の良い政令を自由に制定でき、
任期間近だった内閣に賛同的な
議員の任期を伸ばす事が
出来てしまう内閣にとって都合が
良過ぎる改正案だと言えます。
パッと見ても政権に対して、
都合が良すぎる要素が見て取れますね。
流石にわかりやすく有利な
改正案なのでビックリしてしまいます。
憲法改正案の内容と問題点は?分かり易く説明②
自衛隊や紛争などの面での
憲法改正案の内容と問題点は
わかりましたね。
次は、
選挙、教育の面での憲法改正案の
内容と問題点について触れて
行きましょう。
参院選合区解消の内容と問題点とは?
参院選合区解消の内容と問題点を
わかりやすく言うと、
「自民党にとって有利過ぎる
参議院選挙となる」
という事です。
実は、参院選合区となっている
場所は自民党に有利な選挙区でした。
そして、合区を解消すると、
自民党の参議院での議席が大幅に
増える可能性があるのです。
常に過半数以上の参議院の議席を
難なく手に入れる事が出来、
自民党の法案等をスムーズに通す事が
可能となる、これもまた都合の良い
憲法改正案だと言えます。
私学助成の内容と問題点とは?
私学助成の内容と問題点は、
「国の意思に沿った子供を育てる
私立学校に援助しやすくなる」
という事です。
私学助成とはそのまま、
国が私立の学校に様々な援助を
出来る様になる事を指します。
つまり、国に都合の良い子供を
育てている私立学校に援助を合法的に
行える様になるのです。
これは、つい最近話題となった
森友・加計問題を考えると、
その危険性が分かり易いですね。
まとめ
今回紹介した事はあくまでも、
問題点と見なされているだけなので、
もしかしたらただ穿って見られている
だけという可能性もあります。
最終的に是か非とするかは、
自身の判断にかかっていると
言えますね。
RuRuhase
<参考サイト>
産経新聞
日本経済新聞
東京新聞