スーパーセルとは?巨大積乱雲が日本でも!?気象庁の説明!

2017年8月22日の夕方にかけて愛知県で
夕方から夜にかけ、7000発もの
雷が落とされ、それが原因で
愛知県一宮市の
繊維工場とその倉庫が火事になった。

その原因とはスーパーセルと呼ばれる
積乱雲が強大に発達した雲で、
以前にも日本各地で脅威をもたらした。

気象庁ではスーパーセルの発生の確率は
年々高まっていると指摘している。

 

スーパーセルとはどの様な雲なのか

 


スーパーセルとは雷をもたらす積乱雲が
途轍もなく強大に発達した物である。

スーパーセルが世界一発生する場所とは
アメリカのグレートブレーンズ地域と
言われているが、
世界中の中緯度地域でよく発生すると
言われる雲だ。

当然、スーパーセルの巨大な雲が
日本で絶対出来ないという
訳では決して無く、
1999年7月21日に東京で、
2012年5月6日に
茨城県つくば市でスーパーセルが
発生している。

スーパーセルの発生は、
まず強い上昇気流や下降気流を
発生させるウインドシアと呼ばれる風が
地上近くの何列もの輪状の
風の上下回転を
誘発する所から始まる。

その上下回転している風を上昇気流が
上向きに捻じ曲げ、そして上昇気流も
共に回転し、スプリング的な形状の
風の経路になって起こる。

その為にスーパーセルの外観は
大きく水平回転しているので、
他の雲とは簡単に判別出来る。

欧米でこのスーパーセルの大きな雲が
人の住んでいる所へやって来ると、
早々と地下室に退避する程
恐れられている。

というのもその脅威とは、
グレープフルーツ大か、ある時には
カボチャ大の雹を降らし、
強力な竜巻をも発生させる程だ。

当然それらが擦り合ってできる雷も
他の積乱雲とは桁違いで、
場合によっては何万発もの落雷を
もたらす。

またスーパーセルは消えるまでの時間も
他の積乱雲とは比べ物にならず、
積乱雲が30分程度で消えるのに対し、
スーパーセルは数時間もの間消失しない
程の寿命を誇る。

このスーパーセルはいくつもの街を
全滅させた事もあると言われている。

 

日本でのスーパーセル発生による気象庁の見解

 


スーパーセルだけに留まらず、
猛暑が続いたかと思えば
梅雨に逆戻りし、気象庁が関東が晴天に
なるのは9月になると発表する等、
今年も日本の気象は
明らかに異常な傾向を示している。

気象庁のデータではこうした事が
日本国内で日常茶飯事になっている事を
示す事例がある。

気象庁の調べでは災害が起こる
基準の雨量の800㎜を超える回数が
日本国内に於いて
1970~80年代の1.67倍に達している事が
明らかになっており、また上に述べた
落雷の被害も増加傾向にあるという。

これは日本でスーパーセルが発生する
ますます高まっている事を意味する。

22日の愛知県内の一宮市でも3件の
スーパーセルの落雷による
火事が発生したが、
同市内の繊維工場では電気系統に
落雷した為に配線を伝って火が回り、
工場と倉庫は焼けてしまった。

因みにこうした被害が起こる
可能性がある場合、気象庁では
電気配線のある部屋の角や端よりも
部屋の真ん中にいる様アドバイスを
呼びかけているので、スーパーセルが
近づいている時には忘れない様に
するべきだ。

気象庁では、2017年8月23日にも
東海地方は高気圧に覆われているが
湿った空気が流れ込んでいるために
雷雲が発生し易く、スーパーセルが
出来易い状況なので注意を
呼びかけている。

しかし日本の他の地域でも
スーパーセルを含む異常気象に
気を付けなければいけない事には
変わりないので、放送やネットによる
気象庁の日本の天気の予想には
十分耳を傾けよう。

まとめ

 


2017年は日本各地で異常気象による
大小様々な被害が多発した。

線状降水帯による福岡県の
豪雨による被害、
関東地方は雲に覆われて
日照時間が少ない事による
野菜の価格の高騰に多くの人が
悩まされた。

気象庁はこれから日本に普通の夏が
少なくなって、亜熱帯の夏が増えると
想定しており、スーパーセルとは
その一つの予兆の表れと考えている。

参考URL
//matome.naver.jp/odai/2133633696010167001
//www.j-cast.com/tv/2017/08/23306440.html
//datazoo.jp/n/%E3%81%8D%E3%82%87%E3%81%86%E3%82%82%E5%90%84%E5%9C%B0%E3%81%A7%E5%A4%A7%E9%9B%A8+%E6%84%9B%E7%9F%A5%E3%81%A71%E6%97%A5%E3%81%AB%E9%9B%B77000%E5%9B%9E/13507543

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