炭疽菌とは?カバ大量死!テロの恐れや過去の事件と症状や治療法について!!

炭疽菌(たんそきん)という菌を
ご存知だろうか?

簡単に言うと、人類を含めて全ての
動物に感染する危険な菌の事である。

実は、本日アフリカに生息する大量の
カバが死んでいるのを発見されて、
その原因は炭疽菌と考えられている。

炭疽菌を使ったテロ事件の事例や、
症状や治療法も確認して行こう。

 

炭疽菌とは?その症状と治療法についても!

 


まずは炭疽菌とはどの様な菌なのか
について整理をして行こう。

また、炭疽菌の症状や治療法とは、
どの様なものなのかも併せて見て行く。

炭疽菌とは、記事の冒頭でも書いた様に
人間を含めて全ての動物に感染する
可能性のある恐ろしい菌である。

炭疽菌は病気の原因になる菌であると、
初めて証明された菌でもあるのだ。

その発見は1850年と、発見されて
約170年も経つ菌である。

炭疽菌は、普段は土壌に潜む菌だ。

そして、洪水などで土壌が掘り変え
されると炭疽菌が土の表面に現れる。

人間が炭疽菌に感染するきっかけ
としては、大半が動物から感染する
ケースである。

では、この炭疽菌の症状とはどの様な
ものなのだろうか?

大きく分けると、皮膚への感染、
肺への感染、腸への感染、
髄膜への感染と4つの症状に
分ける事が出来る。

その中でも殆どの症状が皮膚への感染
すなわち皮膚炭疽と言われる
症状である。

割合としては、おおよそ9割の割合で、
この皮膚炭疽の症状になる様だ。

では、皮膚炭疽の具体的な症状とは、
どの様なものかと言うと、皮膚の
傷口から炭疽菌が体内に入り込み、
痒みの症状が初期症状として発生する。

その後は、皮膚にイボの様な物が
できて、やがて水ぶくれとなり、
症状が進行すると腫瘍となり、
最後はその患部がへこんで、異様な
硬さのあるかさぶたができる
と言う具合である。

ちなみに、深刻な症状まで放置をして
おくと最悪死に至る可能性が高い。

では、炭疽菌の治療法に
ついても見て行こう。

治療法としては、炭疽菌への抗菌
作用があるペニシリンGや、
シプロフロキサンという抗菌薬を
使う治療法がメジャーである。

ちなみにワクチンによる治療法は
国内では利用出来ないので、
国内では抗菌作用のある薬での
治療法を利用して行く事になる。

とは言え、国内では1974年以来、
すなわち43年ほど炭疽菌は発見
されていないのである。

しかし、世界的に見たら炭疽菌の
感染の報告はまだまだ後を絶たない。

 

炭疽菌でカバが大量死?テロの脅威と過去の事件について!

 


アフリカのナミビアに生息する
カバが大量死を遂げる事件が
発生してしまった。

また、この様に動物を死滅させる
ほどの力を持つことから生物兵器
としての研究も進んでいる
という話もある。

そこで想起されるのが、テロの可能性。

炭疽菌によるテロの脅威について、
その参考となる様な過去の事件に
ついても確認してみよう。

まずは、カバの大量死についてだが、
まだ炭疽菌が原因と断定はされて
いないが、現地の調査によると
カバの生息する地域の川の水位が
下がった事により、土壌に潜んでいる
炭疽菌が土の表面に出現して
しまった様なのだ。

その炭疽菌にカバが触れてしまい、
結果このカバの大量死を招いたと
考えられている。

ちなみに、同じアフリカの国である
ウガンダでも2004年にカバの大量死の
事件が発生をし、その原因は炭疽菌への
感染だったのだ。

やはり、今回のナミビアのカバの
大量死も炭疽菌による物
なのだろうか?

詳細を待とう。

そんな脅威的な感染力と死滅力を
誇る炭疽菌を悪用しようと考える
人間は必ず現れる。

それが、テロへの転用である。

すなわち、炭疽菌を化学兵器として
使用しテロを画策しようという
動きである。

事実、日本の厚生労働省も
炭疽菌を生物兵器としてテロに
使われる可能性の高い4つの菌の
内の1つとして警告をしているほどだ。

というのも、過去にアメリカで
炭疽菌を使用した小規模テロ事件が
発生した事例があるのだ。

それは2001年のテロなのだが、
テロの実行犯は炭疽菌が付着
した物質を混入した手紙を、
テレビ局などのいくつかのメディアや、
上院議員宛に送りつけたのである。

不幸にも、その炭疽菌入りの手紙を
開けてしまった22名が
炭疽菌に感染をしてしまう。

その内の5名がなんと命を
落としてしまったのだ。

症状としては、肺への感染
である肺炭疽であった。

 

この炭疽菌は兵器と呼ぶには
粗悪な質で、大規模なテロを
起こしうるほどのクオリティでも
なかったのだが、やはり脅威は
感じざるを得ないというのが
本音ではないだろうか?

今後、炭疽菌によるテロ事件も
十分考えられるので、怪しい物には
不用意に近づかないなどの警戒心を
持つ必要がある。

<参考>
//idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/anthrax/
//ja.wikipedia.org/wiki/アメリカ炭疽菌事件
//natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/17/101300391/

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