毒物カレー事件の再審!冤罪の根拠と狼少年!?被害者の後遺症も知ろう!

1998年7月に和歌山市で、
4人が亡くなった毒物カレー事件で
極刑が確定した林真須美の再審請求が
棄却されました。

この事件では、林氏は有罪だとの
見方が多かったのですが、
事件や捜査についての詳細が
明らかになってくるにつれ、冤罪の
可能性を信じる人が増えてきました。

冤罪と見られる根拠と狼少年の存在など
についても調べてみました。

また、
この事件では4人の方が亡くなって
いますが、そのほかの被害者の方にも
症状が出ています。

後遺症などについても調べていきたいと
思います。

 

 

毒物カレー事件の再審!

 


毒物カレー事件の再審請求は
棄却されましたが、冤罪の可能性と
その根拠、狼少年について、
また、被害者の後遺症について
まとめていきます。

まずは、毒物カレー事件の再審請求
までの流れを振り返ってみましょう。

冤罪の根拠と狼少年、被害者の後遺症に
ついてご覧になりたい方は、
後半まで送ってください。

毒物カレー事件の経緯


1998年7月に和歌山市で行われた夏祭り
で、カレーを食べた67人が腹痛や吐き気
などを訴えて病院に搬送されました。

そのうちの4人(64歳男性、54歳男性、
16歳女性、10歳男児)が亡くなり、
42人が入院しました。

毒物カレー事件の2年前に大規模な
集団食中毒が発生していたために、
この時も食中毒だと判断され、治療に
ついても、食中毒を想定したものしか
行われておりませんでした。

被害者の症状が、食中毒にしては
重すぎるし、発症が早過ぎるとして、
毒物中毒を疑い、治療を始めたそうです

和歌山県警の検査で青酸の反応が
出ましたが、青酸中毒の症状と、
被害者の症状が合わなかったため、
警察庁の科学警察研究所によって
再調査されました。

その調査で、亜ヒ酸が混入されていた
ことが判明したのです。

その後、林氏が、知人男性に対する
人命を奪う罪の未遂と保険金詐欺の
容疑で逮捕されました。

そのおよそ2ヵ月後に、
カレーに亜ヒ酸を混入したとされ、
人命を奪う罪と未遂の容疑で
再逮捕されることになりました。

林氏は、黙秘を貫いていましたが、
第一審、控訴審において極刑判決を受け
上告しました。

その後、最高裁判所が上告を棄却し、
判決訂正も棄却。

そのため、林眞須美氏の極刑が確定
しました。

2009年から再審請求をしていましたが、
それも2017年3月に棄却されました。

以上簡単にまとめましたが、
事件の現場は、まるで地獄絵図だった
そうです。

カレーを食べた被害者たちが
路上にえびのようにうずくまり、
悲鳴と怒号が飛び交った、と
されています。

テロとも思えるカレー毒物事件。

林氏は、極刑の判決を受けた後、
黙秘をやめ、無罪を訴え続けています。

冤罪とする根拠などを見ていきましょう

冤罪の根拠と狼少年!?被害者の後遺症も知ろう!

 


林氏が容疑者となった経緯は、
夫(林健治)と行っていた
保険金詐欺の容疑からでした。

また、毒物カレー事件で使われた
毒物がヒ素であったことで、
事件の数年前までシロアリ駆除の会社を
経営していた林健治氏が、仕事で使用
していたヒ素を持っていたことも
容疑を深めました。

狼少年と言われる少年は、事件当時に
「林眞須美氏が紙コップを持って
カレーの鍋に近づいたのを見た」と
マスコミに証言していたようです。

しかし、裁判には姿を現すことは
無かったそうです。

このため、狼少年と呼ばれている
ようです。

再審を棄却された林氏ですが、
再審請求中には、たくさんの面会を
行ったようです。

この面会などで、林氏は冤罪の
根拠として、ヒ素をカレーに入れる
ことで自分に得が無いことを
語っています。

状況証拠しか無いことと、
動機の弱さが、冤罪の根拠と
言われています。

そして、毒物カレー事件の被害者の
症状は、

吐気 92%
嘔吐 94%
下痢 54%
低カリウム症 60%
白血球増加 60%
QT延長症 51%
(ja.wikipedia.org/wiki/%E5%92%8C%E6%AD%8C%E5%B1%B1%E6%AF%92%E7%89%A9%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%BC%E4%BA%8B%E4%BB%B6
より引用)

後遺症が残っている被害者も
いるそうです。

ヒ素中毒の後遺症についても
触れていきます。

 

 

冤罪の根拠


事件に使用されたとされる紙コップに
残ったヒ素と、林氏の自宅にあった
ヒ素は、当初成分が同じだと
されていましたが、
後に、別のものであると評価されて
います。

また、林氏の自宅にあったヒ素は、
ガレージに置かれており、誰にでも
使うことが出来た点においても、
疑問が残るところである、
とされています。

林氏は、それまで保険金詐欺を
行っていましたが、それはお金のためで
した。

しかし、カレー毒物事件においては、
一銭の得もありません。

また、カレー毒物事件では、
近隣の住民に嫌われていた林氏の
激情型の犯行とされていましたが、
実際に疎まれていたのは、夫の健治氏
で、眞須美氏個人を嫌う人は
あまりいなかったようです。

冤罪の根拠と言うよりは、有罪にできる
ほどの証拠が無い、というところ
でしょうか。

しかし、「疑わしきは罰せず」ですよね

被害者の後遺症


ある被害者の後遺症では、
足の指の痺れがありました。

日中には感じない痺れが、
夜のほっとした時間によみがえる
そうです。

身体的に後遺症がなくても、
精神的な後遺症の無い被害者は
いないでしょう。

裁判上で区切りがあったとしても、
被害者の生活には一生区切りは無く、
失った家族は戻りません。

お子さんを亡くした方もいます。

同じような事が起きないでほしい、
というのが、被害者、家族の願い
です。

ヒ素中毒の後遺症


林氏は、保険金詐欺の際にヒ素を
使用していましたが、
その被害者にも後遺症が残っています。

林夫妻のシロアリ駆除の会社の
元従業員が一時、下半身不随になった
ことがあったようです。

「原因不明の神経マヒ」とされたが、
捜査本部から依頼を受けた専門医により
ヒ素中毒の後遺症と診断された。
(www.cool-susan.com/2015/11/06/%E5%92%8C%E6%AD%8C%E5%B1%B1%E6%AF%92%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%BC%E6%AE%BA%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6/
より引用)

 

(保険金詐欺もしているし)
「だから10年くらいはしゃあないと
思うんよ。
でも、やってもないカレー事件のことで
極刑はありえんわっ」
(tocana.jp/2015/08/post_6956_entry.html
より引用)

と、林氏は取材で述べています。

得られる情報から判断することは
難しいですね。

しかし、林氏が有罪である、ということ
には疑問が残ります。

事件に使用されたとされる紙コップに
指紋が残っていなかったことは、
計画的な犯行を示していると考え
られますし、それにしては
自宅に証拠を残すとは、あまりに
ずさんです。

弁護団は、再審請求の棄却に対し、
即時抗告する方針であるそうなので、
今後の展開にも注目が集まるでしょう。

sakura


<参考>
mainichi.jp/articles/20170331/k00/00m/040/134000c
ja.wikipedia.org/wiki/%E5%92%8C%E6%AD%8C%E5%B1%B1%E6%AF%92%E7%89%A9%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%BC%E4%BA%8B%E4%BB%B6
tocana.jp/2015/08/post_6956_entry.html
healthpress.jp/2016/07/72518.html
jcp.or.jp/akahata/aik/2002-12-12/14_1501.html
cool-susan.com/2015/11/06/%E5%92%8C%E6%AD%8C%E5%B1%B1%E6%AF%92%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%BC%E6%AE%BA%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6/

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