眠育とは?文部科学省が小学校で進める睡眠学習の重要性をわかりやすく説明!

文部科学省
「中高生を中心とした子供の
生活習慣づくりに関する検討委員会」で
重要だとされ、会議で話し合われてきた
眠育ですが、

現在は、
いくつかの小学校でも、
取り組みが始まっています。

新しい試みとして教材化が
なされている小学校もあります。

眠育とは?

その重要性とは?

今回は、眠育についてご紹介して
いきたいと思います。

 

 

眠育とは?

 


小学校での取り組みが広がりを
見せている眠育ですが、

この眠育が重要視される理由とは
なんなのでしょう?

文部科学省の「データから見る日本の
教育」によると、小学生の睡眠時間が
この30年間で、40分も減少している
そうです。

睡眠不足を感じている中学生は
過半数にもおよび、勉強へも悪影響が
出ています。

このことから、小学校でも眠育が
重要視されることとなりました。

睡眠不足や悪い生活リズムによって
起こる悪影響は、たくさんあります。

悪影響とは、どんなものが
あるのでしょうか。

見ていきます。

 

睡眠不足や生活リズムの乱れで起こる悪影響


睡眠には、脳の疲労回復の役割が
あります。

睡眠不足が続くと、脳が過労状態に陥り
朝、起きたくても起きられなくなって
しまうことがあります。

また、成長ホルモンが分泌され、
成長に大切な時間となるのが
睡眠時間です。

成長ホルモンがうまく分泌されて
いないと、自律神経が乱れる
原因となってしまいます。

自律神経失調が起こった場合、
通常であれば、自然と体が調節して
くれるはずの血圧や体温が、睡眠に
入る時に下がらなかったり、

睡眠時間がしっかり取れていたとしても
疲労回復ができなくなることがあります

睡眠と脳の発達には関わりがあると
されています。

特に、前頭葉の海馬の発達には、
十分な睡眠時間と、良い睡眠が
必要だとされています。

そして、睡眠障害があると、糖尿病の
リスクが上がります。

インシュリンへの抵抗性が上がる
ためです。

良い睡眠が成長途中にある子供たちに
必要不可欠であることが分かります。

 

 

眠育の取り組みでの改善

 


文部科学省のデータでは、
小学校高学年の3割ほどが睡眠不足を
感じているとの結果が出ています。

中学生にいたっては、過半数にも
及びます。

国立精神・神経医療研究センター客員
研究員の白川修一郎さんによると、
子供は、夜に十分な睡眠を取れていれば
昼間に眠くなることが無いそうです。

上記の文部科学省のデータから、
睡眠不足を自覚している小学校高学年の
生徒たちがいることが分かっています
から、その生徒たちは昼間に眠気に
襲われていることが推測できます。

その眠気によって睡眠不足を自覚するに
いたっているのでしょう。

この症状の改善が、日常生活の改善
だけでなく、子供たちの将来の
ためになることが分かります。

小学生の時に身についた生活リズムは
大人になっても、乱れづらく、
定着しやすいそうです。

眠育の取り組みについてと、
その取り組みによって見られた改善を
ご紹介していきます。

 

眠育プロジェクト


眠育は、睡眠調査から始まります。

ある学校では、一人ひとりの就寝時間と
起床時間のグラフを作成しています。

小学校で多く見られた、就寝時間が
遅くなる原因は、勉強とインターネット
でした。

理由無く夜更かししてしまう小学生も
いるようです。

この原因は、親の生活習慣だと
言われています。

親の生活習慣に引っ張られて
夜更かしをしてしまう子供が増えている

実際、大人の間でも良質な睡眠を
とるためのスマホアプリなどが
流行ったり、寝具の重要性が謳われたり
しています。

睡眠を上手く取れない大人が増えている
ことが考えられます。

大人の場合、夜にしか自分の時間を
取れませんから、自由に使うべきなの
でしょうが、
子供が寝ようとしている時に、
家の電気が煌々と点いていたら
眠りたくても眠れるものではありません

親の意識改革も、眠育の取り組みの
一部と言えます。

睡眠の重要性を理解し、
子供が十分な、良質な睡眠を取れる
ような環境づくりが大切です。

一部の小学校では、睡眠について
大学と現場教員の作った教材を用い、
「人はなぜ眠るのか」仕組みをも
学び、睡眠の大切さに理解を
深めています。

眠育への取り組みで、
小学生だけではなく、中・高学生の
改善もありました。

朝からすっきり目覚められ、
不登校の割合も減り、学力の向上も
見られたそうです。

また、睡眠について学んだことで、
睡眠への意識が変わったと
しています。

睡眠中には、脳が記憶を定着させる
働きをしますから、
受験勉強などの場合にも、
夜更かしは逆効果だとされています。

勉強のために夜更かしをするくらいなら
早く寝て、早く起きて、
朝、学校に行く前に勉強すると
良いでしょう。

sakura

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