ラーテルという動物をご存知ですか？
ライオン等の強い大型の動物や
コブラといった猛毒を持つ蛇にも
果敢に立ち向かっていくことから
「怖いもの知らず」と
言われているそうです。
さらに、状況によっては
天敵のいない生態ピラミッドの頂点
に立っていることもあるようで、
まさに最強です。
また、大好物のハチミツを見つける
には自分で探さずにミツオシエ科の
鳥から教えてもらうという
変わった生態もあります。
そういった特徴があるため、
「世界一怖いもの知らずの動物」と
してギネスブックに認定された動物
なんだそうです。
この不思議な動物について
調べてみました。
ほぼ天敵無し？最強かも
しれないラーテル
ほぼ天敵無しと言われるラーテルは、
イタチ科の動物で、
例えばスカンクなどの仲間です。
見た目が確かにスカンクに似て
います。
スカンクの模様を少々変えて、
スカンクをより大きくした、
という感じの見た目です。
しかも、強烈なにおいのする液を
出すことがあります。
こういった性質も似ていますね。
見た目がスカンクに似てかわいいのに
最強だなんて言われて
どういうことなのかと思いきや、
ライオン等に立ち向かっていくことは
あるものの、捕食はしないそうです。
頭の上の部分から背中の上側にかけて
分厚い白い皮を持っているのが
ラーテルの特徴の一つなのですが、
これが非常にかたいために、
ライオンですら歯が立たない
そうです。
また、コブラの毒の耐性までも
ラーテルは持っていて、
こういった毒蛇に噛まれても
一時的に動けなくなるだけ
なのだそうです。
強い動物に立ち向かっていけるのは、
こういった自分の身を
守ることができる身体的特徴に
よるものなのですね。
相手の動物を必ずしも攻撃する
訳ではありませんが、
守りが最大限に強い、という意味で
確かに最強であり、天敵無しですよね。
ライオン等がいない状況では、
なんと生態ピラミッドの頂点に
立つようです。
何を食べるのかというと、
ラーテルは雑食性で、
小型の動物や果実などを食し、
特に大好物はハチミツです。
ミツオシエと仲良くして
大好物も簡単に見つけるラーテル
ラーテルの生態はとても
興味深いものです。
群れを作ることはなく、
単独、或いは、つがいで
行動するようです。
群れを作らないとはいっても、
ミツオシエと仲良くすることで
労せずに大好物のハチミツを
手に入れます。
ミツオシエとは、ミツオシエ科に
属する鳥の総称です。
ミツオシエは、こんなことをして
何の得になるのかと思うのですが、
どうやら、ちゃんと自分のために
なるようなのです。
ミツオシエはハチミツの場所は
探し出せるというのに、蜂が怖い。
だから、蜂を怖がらないラーテルに
蜂の巣を襲ってもらい、
その残りを頂くのだそうです。
最強であるラーテルを味方につけ、
自分の食べ物をしっかり手に入れる
ミツオシエは賢いですね。
また、このミツオシエは、
アフリカでは人間にも蜂の巣の
在りかを教えるそうです。
モザンビークのヤオ族との間に、
そういった人と鳥の共生関係が
見られるそうです。
ラーテルは、ラーテル自身だけでなく
そのお仲間の生態までもが
興味深いですよね。
ＮＨＫキャラクターのモデルにも
なっているラーテル
お子様のいらっしゃる方であれば、
何よりお世話になっている番組が
ありますよね。
ＮＨＫの「おかあさんといっしょ」
です。2015年3月31日まで
放送されていた「ポコポッテイト」の
ムテ吉ってなんとラーテル
なんだそうです！
筆者は、かわいい架空の動物かと
ずっと思っていました…。
確かにいつもムテ吉は
「今日もごきげん元気、ムテキの
ムテ吉だーい！」って
言っていましたよね。
天敵がほぼいない最強ラーテルに
あやかっているのか、と
ムテ吉を見なくなってから
何ヵ月も経った今知りました。
子供番組とはいえ、こういう
大人から見ても興味深い動物が
モデルになっていると知ると、
子どもと一緒になってＴＶに
さらに見入ってしまいますね。
