スマホで禁煙!遠隔禁煙外来【完全遠隔診療】とは?健康保険や薬の処方などわかりやすく説明します。

「完全遠隔診療」が認められ、
「遠隔禁煙外来」を行うことが
できるようになった。

一定の条件を満たさないと
受けることができないため、
「遠隔禁煙外来」とは何か、
「完全遠隔診療」は何に適用なのか、
先に知らなければならない。

健康保険を利用できるだけでなく、
薬の処方も受けられるという、
スマホを利用した新しい診療について
わかりやすく見ていこう。

 

 

遠隔禁煙外来より先に、禁煙外来と完全遠隔診療をわかりやすく理解する。健康保険の適用は意外に厳しい?

 


禁煙外来はこれまでにもあったが、
「完全遠隔診療」ができるようになり
「遠隔禁煙外来」との言葉も
出てきたようだ。

「遠隔禁煙外来」を知る前に、
まずは禁煙外来についておさらいし、
新しく出てきた
「完全遠隔診療」について
わかりやすく見ていこう。

喫煙習慣のある人が禁煙するのは
大変なようだ。

禁煙したい人を
医療でサポートするために
禁煙外来を設ける医療機関が
1990年代後半から増えてきた。

健康保険で禁煙外来を受診するには、
条件を満たさなければ
自由診療になる。

健康保険で受診する条件は、

1) 本人が禁煙を望む、
2) ニコチン依存症診断のための
スクリーニングテストで5点以上、
3) (喫煙年数)×(1日の喫煙本数)≧200、
4) 治療方法について説明された文章を
読んで治療の承諾書を記述、

とのこと。

特に三番目の条件からすると、
喫煙外来とは、相当の喫煙歴がなければ
健康保険の適用が受けられない
医療のようだ。

スクリーニングテストは、
10項目もあるが、
いくつものサイトで
わかりやすく紹介されており、
自分でも簡単に
「5点以上」かどうか調べられる。

完全遠隔診療について


ここでは、完全遠隔診療について
見ていこう。

医師法という法律の中で、
治療についての定めの記載がある。

「自ら診察しないで
治療をしてはならない」

そのため、離島や僻地といった
アクセスが難しい場所に住まう人や、
在宅の治療に変えたガンや難病の人に
限定して遠隔診療が今まで行われていた。

対面の診察を一度行えば、
上記の限定なしに
遠隔診療を行えるようにと
2015年には通達が行われた。

「完全遠隔診療」とは
対面の診察が全くない遠隔診療である。

遠隔診療を行う範囲が大きくなったが、
安全のために
禁煙外来以外の遠隔診療は、
必ず一度は医師の診察が必要とのこと。

言い方を変えれば、禁煙外来は特別で、
医師の診察を一度も受けなくても
遠隔診療を受けることができる
ということだ。

そこで、「完全遠隔診療」という言葉が
出てきたのである。

今回、遠隔診療で話題になっている
禁煙外来は、ガンや難病に比べれば
深刻さの程度が違うと印象を持つ方も
いることだろう。

禁煙外来は
仕事などで多忙な人が通い続けるのが
難しいようで、
途中で治療をやめる人の多さが
問題になっていたらしい。

厚労省の調査結果において、
禁煙外来は通院を始めた6割以上の人が
途中で挫折しているとのことで、
禁煙外来の完全遠隔診療が
始まる流れになったようだ。

ただし、他の病気の治療においても、
外来にかかる人の
仕事の忙しさは同じだ。

健康保険を使える人の条件が厳しく、
自由診療でお金を支払うことが
禁煙外来にかかる人にとって
重かったのではないかと筆者は感じた。

さらに、ニコチン依存症の
スクリーニングテストの内容も
気になった。

全部で10問あり、そのうち問2は、

「禁煙や本数を減らそうと試みて、
できなかったことがありましたか。」

とある。一度挫折したほうが、
健康保険を受けやすいのではないか。

問3の

「禁煙したり本数を減らそうとした
ときに、タバコがほしくてほしくて
たまらなくなることがありましたか。」

という内容も、一度挫折していると
点数が増える質問である。

さらに興味深いのは、
ニコチン依存症の
スクリーニングテストの略称である。

ニコチン依存症について調べるテストが
Tobacco Dependence Screenerを略して

TDS、なのである。

ニコチンの頭文字はどこへ行ったのか。

特に首都圏の禁煙したい人たちは
東京ディズニーシーへ
逃避したくなることだろう。

 

 

スマホ経由で薬の処方も受けられる遠隔禁煙外来とは?

 


通常の禁煙外来をおさらいし、
完全遠隔診療を知ったところで、
いよいよ「遠隔禁煙外来とは?」を
調べてみた。

スマホやパソコンを使った遠隔診療で
薬の処方まで受けることができ、
職場や自宅に薬が配達されるというのが
遠隔禁煙外来のポイントだろう。

スマホやパソコンで、家や職場から
受診出来れば、時間も節約でき、
通院の煩わしさもないので、
禁煙に成功するまで
受診を続けやすくなるという
メリットがある。

更に、
スマホ・パソコンで受診出来て
薬の処方や薬の配達が可能になれば
他人に知られずに禁煙できるという
側面もあり、便利である。

また、この遠隔禁煙外来において、
健康保険が利用できる条件が
気になるところである。

筆者は喫煙者ではないが、
挫折する人を減らすために
禁煙外来の完全遠隔診療を
厚労省は認めたのだから、
この遠隔禁煙外来が
うまく機能してほしいと思う。

従来の禁煙外来を
健康保険で行う医療機関には
条件があった。

その一つが、
「治療経過確認の為に
一酸化炭素測定器が備わっている」
というものだ。

スマホやパソコン経由で行う
遠隔禁煙外来では、
禁煙しようとしている人が
呼気の一酸化炭素測定を
どのように行うのかが分からなかった。

健康保険の条件になるくらいなので、
従来の一酸化炭素測定器は
どこの医療機関にも
あるわけでもなさそうだ。

もしかすると、
在宅で簡便に測定する方法が確立されて
遠隔禁煙外来が可能になったのかも
しれない。

もしそうであれば、
いいニュースである。発表を待ちたい。

勝手に技術革新の予想を立てただけでは
物足りないので、
呼気の一酸化炭素とは
なぜ出てくるのかについても調べた。

呼気の一酸化炭素濃度測定について


呼気とは、鼻や口から出てくる息の
ことだ。

この出てくる息に含まれる
一酸化炭素の濃度を測定するのが
禁煙を進めるうえで大事などだという。

日本禁煙学会が出している
呼気一酸化酸素の測定時の注意について
読んでみた。

なんと、一酸化炭素濃度の測定日は、
牛乳を飲んだり
乳糖を含む乳製品を摂取しては
いけないそうである。

禁煙の大変さが意外なところで
分かってきた。

その理由は、日本人のほとんどが
乳糖の摂取により
大腸で水素ガスが発生することにある。

普通に牛乳を飲む程度でも
かなりの水素が大腸で発生するそうだ。

さらに乳糖により発生したその水素は、
呼気と一緒に出ていき、
驚くことに、禁煙していても
タバコを吸っているとの誤判定が出る。

呼気と言えばげっぷである。

げっぷと言えばおならである。

げっぷとおならについて調べた。

◆げっぷとは、胃の中にたまった空気・ガスが口から排出される現象を指す。◆
◆屁(へ)は、肛門から排出される気体で、腸で発生されるガスも含める。◆
(両方ともWikipediaから引用。)

さらに、おならの出る仕組みでは、
おならの発生する場所が
小腸の下の方や大腸だと記載があった。

つまり、大腸で発生したガスは、
おならになると書いてある。

しかしながら、
乳糖により大腸で発生した水素は
口から出ていくのだ。

正直、よく分からない。

大腸で発生した気体のうち、
水素だけが分かれて口の方へ行く
仕組みを調べれば、
水素を燃料とした動燃機関の開発に
役立つのではないか。

これが本当なら大発見だ。

しかし、役立てたとの話を
目にしたことがない。

これは筆者だけだろうか。

そういえば、
話題になった「水素水」は、
呼気の一酸化炭素測定で
誤判定は出ないそうだ。


参考(一部)
mainichi.jp/articles/20170630/k00/00m/040/103000c
www.j-circ.or.jp/kinen/iryokankei/izonsyo.htm
www.jstc.or.jp/uploads/uploads/files/%20CO.pdf

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