来年度の開催が中止になった「桜を見る会」。
ここ数日、毎日のようにニュース番組で取り上げられています。
税金泥棒と言われていますが、なぜなのでしょうか?
また、使った金額は年々増えているようです。調べてみました。
「桜を見る会」が税金泥棒と言われる理由は?
なぜ「桜を見る会」は税金泥棒と言われるのでしょうか?
その理由をまとめました。
「桜を見る会」は税金を使った公的行事!
「桜を見る会」は税金を使った公的行事であり、「各界で功績・功労のあった方々を招き、慰労する」名目で毎年開かれています。
しかし、安倍総理が「桜を見る会」を私物化していると野党から追及を受けました。
理由としては、
・招待者を選出する基準が明確でない
・安倍総理や自民党議員の後援会関係者が多数参加している
ということが挙げられます。
後援会関係者が参加する前夜祭や、「桜を見る会」を含む都内観光ツアーもあったそうです。
実際に、去年の「桜を見る会」では安倍総理の地元・山口県からたくさんの人々が来ていたとか…。
#桜を見る会 ②最も大勢の後援会を招待していたのが安倍総理。去年の様子を紹介する山口県関係者のブログには「今日は、山口県からたくさんの人が来てくださっているわね〜。10メートル歩いたら、山口県の人に出会うわよ!」という片山さつきさんの言葉も。https://t.co/iT8zBr6y1J
— 田村智子 (@tamutomojcp) November 8, 2019
「桜を見る会」こそ税金泥棒!
野党は、「桜を見る会」を後援会活動に使っていた疑いが非常に強いとして、今後の追及を強める構えです。
「桜を見る会」の運営費はもちろん、会場で出される飲食物も、税金でまかなわれています。
税金を使った行事が、「何の功労者か分からない」自分たちの支持者と懇談するために使われたとなると、税金泥棒ではないか!?と言われて当然ですよね。
Twitter上では、「税金で桜を見る会」というハッシュタグで、痛烈に批判されています。
「各界で功績や功労のあった人を各省庁からの意見を踏まえて幅広く招待している」
とありますが、安倍総理をはじめ自民党政治家の後援会の方々やご友人(一般人)は、どのような功績で、「桜を見る会」に参加しているのでしょうか。#税金で桜を見る会 https://t.co/ukRJMMjuBZ
— Oryzias@99 (@oryzias999) November 11, 2019
安倍事務所から届く申込書は家族友人にコピーして使い放題。誰が功労者か関係ない。
締めに坪井アナが「それでもまだ来年も税金を使ってこの会をやるのであれば、災害で苦しんでいる被災者を850人招待すべきです!」とビシッと決めてくれた。#税金で桜を見る会#消費税増税詐欺 #安倍は辞めろ pic.twitter.com/rRCQLMf0Js— サハ208-78 (@6DOORS) November 12, 2019
では、税金泥棒と言われる「桜を見る会」に使われた金額はいくらなのでしょうか?
「桜を見る会」に金額はいくら使った!?
「桜を見る会」に使われた金額を調べてみました。
また、参加者数についてもまとめています。
「桜を見る会」に使った金額は?年々増えている!?
データが残っている2014年~2019年の金額は以下の通りです。
2014年:3005万円
2015年:3841万円
2016年:4639万円
2017年:4725万円
2018年:5229万円
2019年:5518万円
金額は右肩上がりで、2019年は予算1766万円に対して、実際の支出は3倍の5518万円に上っています。
5年前と比べると、2500万円以上も高くなっています。
また、「桜を見る会」中止宣言の前、来年度予算の概算要求がされていました。
その金額は、今年の支出を超える約5700万円。
なぜこんなにも金額が増えたのでしょうか?
「桜を見る会」の金額が増えている理由は、多すぎる参加者!
「桜を見る会」の金額が増えた一番の理由は、招待者数の増加と言って間違いないでしょう。
「桜を見る会」の参加者数は長い間、1万人以下でした。
吉田茂首相時代の1952年に始まった、「桜を見る会」。
1952年から第一次安倍総理主催の2007年までは、参加者が1万人を超えたのは
・宮沢政権時代の1992年(約1万人)
・橋本政権時代の1996年(約1万人)
・小渕政権時代の1999年(約1万1000人)
・小泉政権時代の2006年(約1万人)
の4回のみだったそうです。
その後、第一次安倍政権が終わった後、毎年参加者は1万人~1万1000人程度を維持していました。
しかし、2012年の第2次安倍政権発足後、招待者数がさらに増加。
今年の参加者は、2014年と比較すると約4500人増えて約1万8000人でした。
参加者が増えると、当然飲食物代なども増えるので、全体の支出の莫大な増加につながります。
2014年時と比べて2019年の「桜を見る会」では、参加者数が33%、支出額に至っては84%も増えている。支出の内訳を見ると、会場設営等が929万円から2167万円と233%、飲食物提供費用は1432万円から2262万円と58%も増加している。
引用元:Yahoo!ニュース
内閣府は、支出増の理由として「テロ対策の強化や混雑緩和」を挙げているそうですが、ならばより詳しい内訳を公表してほしいですね。
まとめ
「桜を見る会」が税金泥棒と言われる理由や、金額をまとめました。
・税金を使われる行事に、安倍総理に近しい後援会関係者が多数参加している
・参加者数の増加に伴い、金額は年々増えている
安倍総理は、「桜を見る会」の疑惑について、「国会から求められれば、説明するのは当然だ」と述べています。
中止にしたから終わりではなく、しっかりと説明責任を果たしてほしいですね。
参考サイト
NHK NEWS WEB
Yahoo!ニュース
毎日新聞
時事ドットコムニュース