ボブディランはユダヤ人?名言や風に吹かれての和訳からノーベル文学賞のなぜ?を解明

アメリカの歌手、ボブディランが
ノーベル賞を受賞することが
発表されました。
「新たな詩的表現を創造した」と
され、歌手による初めての受賞で
話題を呼んでいます。

ボブディランは生まれた時はユダヤ人
でした。
彼について、名言や、風に吹かれての
和訳を通して詳しくご紹介します。

 

 

ボブディランはユダヤ人?

 


ボブディランは1941年5月24日に
ミネソタ州で生まれました。
現在75歳の歌手です。

出生時は
ロバート・アレン・ツィンマーマン
という名前でしたが、後に法律上の
名前もボブディランと改名しています。

ボブディランの祖父は、ユダヤ人迫害
から逃れるため、ロシアからアメリカへ
移住してきました。
彼の父も、ボブディラン自身も
ユダヤ人として育てられました。

名前以外にユダヤ人としての名前を
持ち、イスラエルを訪れたりと、
ユダヤ人として生きていた
ボブディランですが、
1970年にキリスト教へ改宗しています。

改宗のきっかけについては
明らかになっていませんが、
今回は、噂になっている一つの逸話を
ご紹介します。

「コンサート中に客席から投げ込まれた
十字架をポケットに収め、持ち帰り、
数日後にキリスト教に目覚めた」
と言われ、これが改宗のきっかけだと
言われています。

この話の信憑性はさておき、
ボブディランは、今でも、
コンサートの前に
バンドメンバーとの祈りの時間を
設けているそうです。

このことや、彼の歌の歌詞を見ると、
彼が熱心なキリスト教徒だと分かります
聖書からの引用が数多く存在し、
一部のファンからは、
「彼の歌こそ聖書だ」と言われる
ほどです。

そんなボブディランは75歳の今でも、
「ネヴァー・エンディング・ツアー」
と呼ばれる、年間100公演ほどの
ライブ活動を続けています。

 

 

名言や風に吹かれての和訳からノーベル賞受賞の理由を考えて見ます!

 


ノーベル文学賞とは、ダイナマイトの
発明者、アルフレッド・ノーベル
によってつくられた「ノーベル賞」の
うちの一つです。

彼の遺言には「理想的な方向性」の
文学作品を生み出したものに与える、
と記されているそうです。

ボブディランの作品は、「これまでの
歌詞とは異質な『詩』を歌い、
ポピュラーミュージックを革新、
詩が歌と同じ『声の文化』であること
を再認識させた」と評価されています。

ボブディランの歌や名言を和訳する
ことで、ノーベル賞受賞理由を
考えてみたいと思います。

まずは名言から和訳してみます。

 

ボブディランの名言


ボブディランには名言と呼ばれる言葉が
たくさんありますが、
いくつかを和訳してご紹介します。

・ブーイングは素敵だ。
反対に、
やさしさが人を傷つける場合もある。

・自由な者など誰もいない。
鳥でさえ空に縛られている。

・世界中の真実が重なって一つの大きな
うそになる。

・恋をしている時に賢くなんて
なれやしない。

・僕が本当にしたいのは
ベイビー、君と友達になることなんだ。

・君が僕と同じように感じ、理解し、
ましてや僕みたいになるなんて
望んでない。

・風がとっちに吹くのか知るのに
天気予報士はいらないよ

・毎日生まれ変わるのに忙しくない人は
あの世に行くのに忙しいんだ

など、ボブディランの名言は
挙げるときりがありません。

 

「風に吹かれて」の和訳


ボブディランの風に吹かれての
歌詞を簡単に和訳してみます。

Bob Dylan/Blowing In The Wind

BobDylanTV
https://www.youtube.com/channel/UCnRI0ay61tY-fKYzzB3fCnw


「人として認められるまでには、
どの位の道を歩めばいいのだろう

白い鳩は砂浜で休むまでに
どの位の海を渡ればいいのだろう

戦争が永遠に終わるまでに
どの位の砲弾が飛び交えばいいのだろう

友よ答えは風の中、風に吹かれている

山は海に流されるまで
何年存在し続けられるだろう

人々が自由になるまでに
いったい何年かかるだろう

人は見ないふりをしながら
何度目を背けるのだろう

友よ答えは風の中、風に吹かれている

星が見えるようになるまで
人は何度見上げればいいのだろう

人々の悲しみが聞こえるまでに
いくつの耳が必要なのだろう

あまりに多くの人が亡くなった事に
何人亡くなれば気が付くのだろう

友よ答えは風の中、風に吹かれている」


1962年にこの歌詞が載った雑誌にも
ボブディランの名言がありました。

「世の中で一番の悪党は、
間違っているものを見て、
それが間違っていると分かっていても、
目を背けるやつだ。」

「僕はまだ21歳だけど、そういう大人が
大勢いすぎることが分かってしまった」

「あなたたち大人は、だいたい年長者
だし、もっと頭がいいはずだ。」


若くして大人の世界を垣間見た
ボブディラン。

正義感や正しくあることを教える
大人が、まったく違うことをしていて、
憤りを感じたかもしれません。

人の負の部分すらも達観視して
人に「人とは?」と問うような
歌詞を書いてしまう21歳だったのですね

大人びているように感じますが、
この有り余る情熱には、若さも
感じますね。

今回は和訳でご紹介しましたが、
英語でみると、詩として見られます
ので、興味のある方は検索してみて
ください。

 

さいごに


ボブディランの歌詞をみて、
彼の歌による反響を考えると、
ノーベル賞受賞も納得できるのでは
ないでしょうか?

恋愛の喜びを歌う歌詞が一般的な時代に
これだけメッセージ性の強い歌詞で、
人々がこれに反応しました。

「風に吹かれて」は
最初は認められず、他の歌手に
パロディーとして、面白おかしく
カバーされたりしたそうです。

しかし、その反響こそ、この曲の力を
表していると思いませんか?

プロテスタントたちに、
代表ソングとして使われ、迷惑に
思っているボブディランですが、
人々、一人ひとりの心を動かすことが
世の中を動かすことにつながっています

過激なことが起きるのは、最低ですが、
一人ひとりが考えなければならない
ことを、再認識し、未来を良くする事に
つながるといいなと願います。

授賞式はまだですが、
お祝いの言葉を送りたいと思います。

sakura

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